家電製品ミニレビュー

ブラック・アンド・デッカー「ダストバスターミニ Z-HV7000」

~5,000円以下で買えるブロア機能付きハンディクリーナー

ブラック・アンド・デッカー「ダストバスターミニ Z-HV7000」

 先日、唐突に「あ、この掃除機ならあの用途に使えるかも!!」と閃いてしまい、ブラック・アンド・デッカーのハンディクリーナー「ダストバスターミニ Z-HV7000」(以下、Z-HV7000)を購入した。わりと衝動買い。Amazon.co.jpでの価格は4,812円だった。

メーカー名ブラック・アンド・デッカー
製品名ダストバスターミニ Z-HV7000
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,812円

 Z-HV7000はハンディサイズの掃除機。電源はAC100Vで、コンセントにつなぐコード式の掃除機だ。ユニークなのが多数付属するアタッチメントとブロワ機能。ゴミを吸引する掃除機として使える以外にも、風を送り出してホコリやゴミを吹き飛ばすブロア用途にも使える。

 で、前述の「あの用途」だが、この掃除機のブロア機能により「製品写真撮影時に被写体に付いたホコリを手軽に吹き飛ばせるかな?」と考えたわけだ。そしてその目論見からいえば、玉砕。吸引力が強すぎたのである。

 Z-HV7000の吸引力は、ハンディタイプとしては十分に強く、たとえばコインを連続的に吸い込めるほど。かなりの吸気とともにネジや釘、ボルトなども吸い込んじゃうと思われる。ので、排気も強い。後述するブロア機能で空気を送り出すと、小型の被写体なら動いてしまうほどの風量となる。結果、撮影時のホコリ払いには強力過ぎた。ちなみに吸引力や排気量の調節はできない。

 あ~もっと吸引力弱いだろうと思って買ったんだが、失敗。下調べ不足の衝動買いはいけませんな。

 しかし、普通に使うハンディ掃除機としてはなかなか便利。小型ながらも十分な吸引力を持つので、日常使いに役立ってくれている。

本体サイズは115×295×155mm(幅×奥行き×高さ)。質量は1.7kg。手軽に使えるハンディサイズですな
ネジ類もラクラクと吸い込んでしまう吸引力がある。ゴミは本体内にたまり、紙パックは使わない
付属のアタッチメントで階段を掃除する様子。コード長は6mあるので、いろいろな場所で使える

 おもしろいのは、付属の多種多様なアタッチメント類。たとえばノズル部だけで7種類も付属している。使用感的な結論から言えば、ノズル類の脱着も容易で、それぞれがまずまず実用的。Z-HV7000だけでいろいろな場所~状況の掃除ができる。

本体に付属するアタッチメント類。吸引のためのアタッチメントと、ブロア機能のためのアタッチメントが付属する。両機能対応のアタッチメントもある
左上と右下以外はアタッチメント類。赤丸を付けたアタッチメントはブロア機能用だが、工夫しつつ使えば「ブロワー専用」というわけでもないようだ
延長パイプとフロアブラシを組み合わせて使っている様子。延長パイプは3本を接ぐタイプなので、本数を変えればパイプの長さを調節して掃除できる
ホースとブロアアダプターを組み合わせて使っている様子。ユーザーが思うように組み合わせて使ってOKの製品のようだ
ブロア機能で落ち葉を吹き飛ばしている様子。排気は豊富で、玄関に吹き込んだ落ち葉くらいならラクに吹き飛ばせる
電動式の空気入れ、つまりインフレーターとして使っている様子。空気入れの先端は、太さが違う3種類が同梱されている
吸引(クリーナー)機能使用時のアタッチメント組合せ例
排気(ブロア/インフレーター)機能使用時の組合せ例

 電動の空気入れとしては使ったことがないが、かなり強力に空気を送るので、そこそこ実用性があるのだろうと想像される。個人的には、空気入れの先端をゴミ吸引のための細口ノズルとして使い、棚の奥の角とか、家具と床が接する部分、狭い溝などを掃除している。ノズルの穴を指で押さえることで吸引力(ブロア機能の場合は送風力)を調節できるので、使い勝手もけっこーイイ感じ。

インフレーターノズルは先端の太さが異なる3種類が付属する。これを掃除のために使ってもとくに問題ないような感じ
ホースにインフレーターノズルを付けた様子。この状態での掃除は、掃除機に負担がかかると思うので長時間はダメかも
インフレーター/ブロアとして使用中、ノズルの穴を指で塞げば送風量の調節ができる。掃除のときは吸引力を調節可能

 インフレーターノズルをゴミ/ホコリ吸引のためのノズルとして使う場合、掃除機に少々負担がかかると思うので、長時間行なわないほうが良いと思う。このあたり、どのアタッチメントをどう使ってはイケナイ的な注意書きはないため、まあ全体的に常識を持って自己責任の下行なってネというコトなのであろー。

 使っていてイマイチだったのは、まずウルサいこと。このサイズのハンディ掃除機としてはちょいと想像を上回る騒音というイメージで、夜間に使うのはためらわれる。

 それから電源コード。6mの長さがあって、確かに様々な場所~用途をカバーできるのだが、コード自体が硬くて、ちょっと扱いにくい。頑丈という面では良さそうだが、しなやかでさばきやすいというイメージではない。ちょっと無骨で安っぽいかもしれない。

 それとゴミがたまるダストカップ部。ダストカップ部自体は普通の「紙パック不使用のダストカップ」だが、フィルター部分が二重になっていて、メンテナンス時はそれを分離する必要がある。ちょっと手入れしにくいという感じですな。

電源コードが妙にゴワゴワしていて硬め。あまり扱いやすくない。安っぽい気が
だた、こんなふうに本体に巻けて、本体が立つので、不便というわけでもない
ダストカップ部は、構造がやや複雑でメンテナンスしづらい。でもまあ実用的

 この掃除機、これだけアタッチメントが付属し、さらに吸引力も十分強くて、実売価格が5,000円以下。「とりあえず安くて使える小さい掃除機」という大雑把な要求はしっかり満たしてくれると思う。前述のようにイマイチ感が少しあるわけだが、「掃除機にそんなに細かいことを求めない」というスタンスなら十分満足できる一台だと思う。

スタパ齋藤