家電製品ミニレビュー
2,000円以下だけど本格派! 充電式の乾湿両用クリーナー
by 小林 樹(2014/4/30 07:00)
自動車掃除用のハンディクリーナーを探していて目についたのが、フカイ工業の「充電式ウェット&ドライ・ハンドクリーナー FC-800」だ。Amazonのハンディクリーナー部門でベストセラー1位となっており、価格は2,000円以下と激安。それなのに充電式でコードレス、ゴミだけでなくこぼしたジュースなどの液体も吸えるという。
実際どれほど使えるのか? 買って試してみることにした。
メーカー | フカイ工業 |
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製品名 | 充電式ウェット&ドライ・ハンドクリーナー |
品番 | FC-800 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,882円 |
製品は思ったよりもコンパクトだった。本体サイズは110×105×355mm(幅×奥行き×長さ)で、本体重量は720g。片手でラクラク持てる。電源は内蔵のDC6Vのニッカド電池だ。
本体にはブラシノズル、すき間ノズル、吸水ノズルの3つのアタッチメントが付属する。掃除したい場所に合わせて、交換して使う。
本体は、半透明のダストケース、その内側に白いフィルターカバー、フィルターセットを搭載する。細かいゴミはフィルターに捕集され、重たいゴミや大きめのゴミはそのままダストケースに溜まる。
まずは本体を充電する。付属の充電スタンドに、本体を立てて充電するので、スペースを取らない。10~12時間の充電で、連続使用時間は約15分だ。
充電が終わったら、さっそく自動車内の掃除に使ってみよう。運転ボタンを押すと、「ブォォン」と吸引が始まる。車内の小さなゴミを次々に吸い込み、本体側面から排気が放出される。
コンパクトなので、狭い車内でも取り回ししやすく、シートから足元まで掃除しやすい。
運転音は意外と静かだった。モーター音は低めで、キーンという嫌な音はしない。
吸引力はそれなりにある。試しに500円玉を含む硬貨を吸わせたところ、あっという間に全部飲み込んだ。
ノズルの中で、特に気に入ったのがブラシノズルだ。自室の床のラグカーペットに抜け毛が絡まって掃除が面倒だったのだが、ブラシノズルでカーペットをガシガシこすりながら吸引すると、髪の毛やホコリがごっそりと取れる。
ゴミはダストケースとフィルター周りに溜まるので、捨てる時は大きな新聞紙などを広げておくと良いだろう。サイクロン式の高級機種と違い、ゴミを圧縮する機能はないから、ダストケースをひっくり返した時にゴミが散らかりやすい点だけ、注意したい。安い製品だし、そのあたりは割り切って使っている。
さらに、液体も吸引できるのがこのハンドクリーナーの特徴だ。こぼしたドリンクや窓の結露に使える。液体を吸引するためのノズルはゴム製で、床やガラスを傷めにくい。
試しに、床にこぼしたコーヒーを吸わせた。すると、「ズババッ」と音を立てて、瞬く間にコーヒーを吸い込んだ。こぼしたコーヒーをティッシュで拭こうとすると、一度に何枚も必要になるが、ハンドクリーナーを使えばあっという間にきれいになる。仕上げにティッシュ1枚で拭けば、元通りだ。
なお、吸い込んだコーヒーは、ダストケースに溜まるが、一度吸い込んだものは逆流しないのも、この製品の良いところだ。これは液体だけでなく、ゴミを吸引した時も同様で、安心して使える。使用後のダストケースは水洗いしよう。
最後にこの製品の特徴をまとめると、コンパクトな充電式なので、取り回ししやすいこと。ゴミやホコリだけでなくこぼした液体も吸えること、運転音が比較的静かなことだろう。
連続運転時間は15分とあるが、ゴミを次から次へと吸ってくれるので、 自動車の掃除にも時間は足り、掃除をテキパキと済ませることができた。
吸引力はキャニスター型の掃除機には及ばないが、ここに出てきたゴミや液体は問題なく吸える。結論から言って、コストパフォーマンスには満足。コンパクトなハンディクリーナーが欲しいと思っていた方、自動車用のクリーナーをお探しの方にオススメしたい。