家電ミニレビュー
スマート扇風機が薄くて置きやすい! モバ充OKだから家でも外でも
2026年8月31日 08:04
日本の夏の風物詩として親しまれてきた「扇風機」。近年はデザインや機能の進化が著しく、どれを選んだらよいか迷うほど、多彩なモデルがラインナップします。
そんな中、ガジェット好きやキャンパーの間で注目されているのが、Xiaomi(シャオミ)の「Mijia(ミージャ) スマート扇風機 Pro Slim」(市場想定価格14,800円)です。
モバイルバッテリーからの給電に対応し、コンセントのない場所で使えるなど、これまでの扇風機のイメージとは違うユニークな1台。その名の通り、あらゆる場面でスマートに使える家電です。
今回は、使って感じたリアルな使用感を、メリット/デメリットを含めて正直にレビューします。
超薄型! ミニマルデザイン&省スペースで収納できる
「Mijia スマート扇風機 Pro Slim」の外箱を開けると、まず黒い収納ケースが登場。そのケースの中に、本機のパーツがすべて収められています。
本機は組み立て式の扇風機で、ファンヘッドアセンブリ、上スタンド、下スタンド、ベース、ベースコネクターから構成されています。これらのパーツをバラすことで、専用ケースにコンパクトに収納できる仕組みです。
省スペースで保管できるのはもちろん、ACアダプター、リモコン、六角レンチ、ボルト、取扱説明書などの付属品も一緒にケースに入れられるため、細かい部品の紛失を防げるのも良いと思いました。
ちなみに専用収納ケースには、高強度のEPP(発泡ポリプロピレン)素材が使われています。ボックス形状で車載しやすいため、外へ持ち出すときも便利。また押し入れやクローゼットのすき間にも納めやすいので、「オフシーズンの扇風機、どこに置くか問題」の解消にも一役買ってくれます。
本機は構造がシンプルなので、組み立て方も難しくありません。
まずは土台作りから。ベースの中央に「ベースコネクター」を取り付けるため、ベース裏面(ゴムパッドが付いている面)から、ベースコネクターにボルトを入れて、六角レンチを使ってしっかり締め付けて固定します。
ベースコネクターには「下スタンド」、その上に「上スタンド」、さらにその上に「ファンヘッドアセンブリ」の順にパーツを取り付けていきます。
最後に上スタンドにファンヘッドアセンブリをボルトで締め付けて固定すれば組み立ては完了。このとき、ファンヘッドを持ち上げて水平にすると、六角レンチを使ったボルトの締め付け作業がラクにできます。
組み立て終わって改めて驚いたのは、ファンヘッドの薄さです。
扇風機といえば、ファンヘッドの後ろ側にモーターがボコッと飛び出しているイメージがありましたが、本機にはその出っ張りがなく、厚みはわずか8.7cm。シルエットがスッキリしていて、圧迫感がありません。無駄なモノをそぎ落とした、ミニマルでスタイリッシュな佇まいも本機の魅力だと思いました。
コンセントが近くになくても使えて超便利
本機最大の魅力といえるのが、モバイルバッテリーからの給電に対応している点。上スタンドにUSB Type-Cポートが搭載されており、付属のACアダプターだけでなく、18W出力以上のモバイルバッテリーがあれば、コンセントがない場所でも動作します。
容量10,000mAhのモバイルバッテリーなら、最大22時間の連続使用が可能。夏のキャンプサイトや車中泊、自宅のベランダなど、どこでも好きな場所に“涼しさ”を持ち運べます。
さらに、本機はリビング扇風機(床置き)としてだけでなく、卓上扇風機としても使用できます。卓上で使う場合は下スタンドを取り外し、ベースコネクターに上スタンドを取り付けるだけ。これによって下スタンドの分長さが短くなり、卓上や狭い空間などでも使いやすい高さ(約74cm)になります。
USB Type-Cポートは上スタンドにあるので、モバイルバッテリーを接続する場合は、卓上スタイルの方が配線もすっきりとして使いやすいです。
心地よい自然風を再現。やわらかな肌あたりで超快適
本機には7枚の翼型ブレードとDCインバーターモーターが搭載されています。これにより、1分あたり最大25m3の安定したパワフルな風量を生み出し、最大14mというロングレンジの送風を実現しています。
実際に使用したところ、最も弱い風量でも部屋の隅まで風がしっかり届きました。また、風のあたり方もなめらかで、風量を強めても、やわらかく感じられました。
本機は風量を4段階(1:低、2:中、3:高、4:ターボ)で調節可能。電源を入れた状態で本体操作部の風速ボタンをタップ、あるいは付属のリモコンの+-ボタンを押して風量を切り替えます。
選んだ風量は、本体操作部の風速ボタン下にある小さな丸いランプで確認できます。風量レベルの数字と同じ数だけランプが点灯する仕組みです。
なお、モバイルバッテリー使用時は、出力が本機の定格に満たないと機能が一部制限されることがあります。本来のパワフルな風量を楽しむためにも、事前にモバイルバッテリーの仕様(18W以上の出力に対応しているか)を確認しておくと安心です。
本機は左右90度の首振りに対応しているほか、ファンヘッドを上向きに90度の角度まで調節することが可能です。使用シーンや用途に応じて、送風範囲を選べるのも便利だと思いました。上向きの角度は手動ですが、左右の首振りは表示部またはリモコンのボタンで設定できます。
さらに、本機には自然風モードもあります。通常の直風モードの風よりもさらにやわらかく、体への負担を感じにくいのが特徴。体が冷えやすい筆者にとってはかなりうれしい機能で、首振りと合わせて使用すれば、就寝中も快適に使えそうだと思いました。
自然風モードに切り替える場合は、本体操作部の風速ボタンを長押しするか、あるいはリモコンの葉っぱが描かれたボタンを押します。自然風モードに切り替わると、操作部に葉っぱのアイコンが表示されます。
ちなみに、本機は「Xiaomi Homeアプリ」に対応しており、手持ちのスマートフォンと連携すると、キャンプ場、湖畔、山頂などで実際に計測したデータをもとに再現される8種類の自然風モードを選ぶことができます。
屋外にいるような心地良い風を楽しみたい人は、アプリの利用がおすすめ。アプリでは、風速やリズムを自由にカスタマイズできるほか、直風モードの風量を最大100段階に細かく設定することも可能です。
驚くほど静か。就寝時や作業中でも気になりにくい静音性
本機はDCインバーターモーターを採用しており、運転音が静かなのも魅力です。
実際に使ってみると、風量レベル1ではほとんど運転音が聞こえず、とにかく静か。レベル2、3も同様に運転音が静かなので、作業をしていても集中力が奪われることはありません。さすがにレベル4ではやや音が聞こえてきますが、さほど気にならない程度だと思いました。
それもそのはず、本機の動作音は同社によると26.8dB。これは木の葉の触れ合う音や郊外の深夜帯の音などと同等レベルの静けさとされ、日常の就寝時や、キャンプのテント泊、車中泊などでも使いやすそうだと感じました。
加えて、消費電力が少ないのもDCモーターのメリットです。
「直風モード/風量レベル1/首振りなし」で使用した場合の消費電力はわずか1.9W。この条件で1日8時間、90日間使用した場合の電気代は約43円であり、お財布にやさしいのもうれしいポイントです。
電気代が抑えられるので、夏場にエアコンと併用するのにもピッタリ。組み合わせることで、部屋全体に冷気が行き渡って、より快適な空間で過ごせそうです。
まだまだある! 便利&安心機能
ミニマルデザインの本機ですが、機能面はたっぷり充実。まだまだ便利な機能を持っています。
例えば「チャイルドロック」機能。誤操作やいたずら防止に役立つ機能で、ペットや小さい子がいる家庭で安心して使えるのもうれしいポイントです。
チャイルドロックを有効にするには、本体操作部の風速ボタン、左右首振りボタンを同時に7秒押します。ロック解除も同様の操作です。チャイルドロックがかかっている間、本体、リモコンともに一切の操作は無効になります。ただし、「Xiaomi Homeアプリ」からの操作は可能です。
「切タイマー(予約スタンバイ)」機能もあります。設定する場合は、リモコンの時計アイコンのボタンを押してから、+または-ボタンで時間を選択。タイマーは1~4時間の範囲で、1時間単位で設定可能です。
設定した時間は、風量レベルと同様に、本体操作部の風速ボタン下に小さな丸いランプで表示されます。1時間であればランプが1つ、3時間なら3つが5秒間点灯した後で、風量レベルを示すランプに切り替わる仕組み。タイマーを設定しても、常時表示されるのは設定時間ではなく、風量レベルであるため、見間違えないよう注意が必要です。
本機のリモコンは、本体背面に収納できます。所定の場所にリモコンを近づけると、ピタッと本体にくっつきます。迷子になったり、紛失したりしがちなリモコンをスマートに保管できるのはとても便利だと思いました。正面から見ると、リモコンが収納されていることが目立たないのも、すっきりしていて好印象です。
分解して水洗いできてお手入れしやすい
本機は主要なパーツをバラせる上、ファンヘッドアセンブリを分解してお手入れできるのも美点です。
前ガードのネジを外し、ロックを解除して前ガードを取り外すと、スピンナー、ファンブレード、後ガードナット、後ガードの各パーツも外せます。
これらのパーツのうち、スピンナー以外は水洗いが可能。なお、ファンヘッドの各パーツだけでなく、下スタンドも水洗いに対応している点は意外でした。汚れが気になりがちな扇風機を清潔に保てるのは、長く愛用する上で非常に大きなメリットだと思います。
扇風機はファンヘッドにホコリがたまりやすく、そのままだとお手入れしづらい家電です。本機のようにパーツが分解できると、ラクにお手入れできて、清潔に使えるのが良いと思いました。
室内でもアウトドアでも使いやすい、スマートな扇風機
Xiaomi「Mijiaスマート扇風機 Pro Slim」の機能をひととおり試してみて、見た目以上に多機能であることを実感。14,800円という価格以上の価値があるように感じました。
コンパクトなのにパワフル、静音性に優れているなど、扇風機として申し分なし。モバイルバッテリー給電に対応し、コンセントがないアウトドアでも使える上、パーツを取り外して専用ケースに収納し、省スペースで保管や持ち運びできるのはとても便利だと思いました。
室内はもちろん、キャンプや車中泊の涼しい相棒を探している人は、一度本機をチェックしてください。
