家電ミニレビュー

日傘から風吹く「ファンブレラ」想像以上に快適だった

ファンを搭載した日傘、サンコー「ファンブレラ」を暑い日に使ってみた

日傘は今や、夏の紫外線対策に欠かせないアイテムです。近年はUVカット・遮光性能の高さに加え、プラスαの機能を併せ持つタイプも続々と登場しています。

ユニークなアイデア家電で知られるサンコーの「ファンブレラPOLE PLUS」も、そのひとつ。ネーミングから想像できる通り、“ファン” と “アンブレラ” を組み合わせた日傘で、どこか遊び心も感じられます。

面白いアイテムだけれど、「風はどこから吹いてくるの?」「ファン付きは重そう」「従来の日傘より涼しいの?」など、気になる点も少なくありません。

そこで今回は実際にファンブレラを使用して、その使い勝手や涼しさをチェック。リアルな感想を交えながら詳しくレビューします。

ファンを内蔵した日傘! シャフトから送風

サンコー「ファンブレラPOLE PLUS(TKFP26S)」。価格は6,980円

サンコー「ファンブレラPOLE PLUS」は、ファンを搭載した折りたたみ式・手開き式の日傘です。価格は6,980円で、カラーバリエーションはベージュとグレーの2色を展開しています。

傘を開いた状態で、持ち手の底面に付いている電源ボタンを押すと、シャフト(中心の棒)部分に装備された送風口から風が出てくるという仕組み。おかげで、傘を差したときに顔や首筋に風が当たります。

持ち手上部にある吸気口から空気を取り込むことで、シャフトの送風口から風を送ることができます。そのため、ファン使用中は持ち手に配置されている球形の吸気口を塞がないよう注意が必要です。

持ち手下部に電源ボタン
送風口はシャフトに装備
使う時は、吸気口を手で塞がないように注意が必要

本製品は、サンコーが過去に発売した従来モデルに改良が加えられたもの。基本構造を継承しつつ、新たに送風口を増設したことで、より広範囲に風が届けられるよう進化。従来品と比べて風速も20%向上しており、より涼しさを感じやすくなったとしています。

なお、ファンはUSB充電式のため、使用前に充電が必要です。容量2,600mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、約4時間のフル充電で、最大約4.5時間使用できます。

充電ポートは持ち手下部に配置。充電中は電源ボタン横のランプが点滅し、充電が完了すると、ランプが常時点灯に変わる仕様です。

ファンはUSB充電式
充電中は電源ボタン横のランプが点滅し、完了すると常時点灯に変わる

内側に熱気がこもりにくい! 真夏の屋外は「強モード」一択

ファンは「弱」「中」「強」の3段階で風量を調整できます。

電源ボタンを約3秒長押しすると、中モードで送風がスタート。稼働中に電源ボタンを押すと、「中→強→弱→中……」という順番でモードが切り替わる仕組みです。

弱モードは、周囲に自然風がほとんど吹いていない状況であれば、微風を感じる程度の風量。一方で、中・強モードでは、自然風が吹いていても、送風口から風が出ていることをしっかり確認できます。

なお、連続使用時間は風量によって異なります。強モードでは1.5時間、中は2.5時間、弱は4.5時間です。

バッテリーを長持ちさせるなら弱モードで使いたいところですが、夏の屋外ではやや物足りない印象。実際に、晴れた夏日に使用したところ、弱モードでは涼しさはあまり感じられませんでした。

真夏の屋外で使うなら、間違いなく強モード一択になりそう。やや強めの自然風が吹いている状況でも、傘の内側で顔や首筋へと送られる風を感じられます。

ただし、外気温が高すぎる日は、残念ながら風をぬるく感じるのが正直なところ。それでも、直射日光を遮りつつ、傘内側の空気が循環させられるので、熱がこもりにくく感じました。

さらに、強モードの使用時に気になっていたのが運転音です。強モードでは、雑踏の中でもそれなりに大きい音が聞こえてくるので、当初は「静かな場所では少し使いづらいかもしれない」と思っていました。

ですが、実際に試してみると、屋外で運転音がしっかり聞こえるのは傘の内側だけということが判明。街中で強モードに設定した状態で息子に傘を差してもらって、どのくらい音が漏れるのか確認したところ、よほど傘の近くまで接近しない限り、外から運転音は気になりませんでした。

傘の近くまで接近しない限り、運転音は周囲には聞こえなかった

人が多い場所や、ざわざわした環境でなら、すれ違う人にはほぼ気づかれないレベル。これなら外出先でも気兼ねなく、ファンをONにした状態で使えそうです。

ファン搭載でも軽量! 持ち運びに便利

本製品を手にする前は、「ファンやバッテリーを搭載した日傘なんて、かなり重いのでは」と思っていました。しかし、実際に持ってみると、思ったより軽いというのが正直な感想です。

ファンブレラの重量は約370g。200gを切るような軽量モデルと比べると、決して軽いとはいえませんが、ずっしりと重たい印象はなく、持ち歩くのは苦になるほどではありません。

実際に傘を差して歩いてみると、重量のあるバッテリーが持ち手部分に配置されているため、重心のバランスが良好。持ち手の部分に重さが集まることで、持ちにくさは感じませんでした。

サイズは、折りたたんだ状態で幅6.5cm、長さ38cmほど。大きめのトートバッグであればすっぽり収まります。バッグが小さくて入らない場合でも、持ち手にストラップホールがついていて、ストラップを取り付けられるので、吊り下げて持ち運ぶことも可能です。

大きめのトートバッグにすっぽり収まる
ストラップホールもついています

UVカット率100%・遮光率99.9%! 雨の日もOK

本製品はUVカット率100%、遮光率99.99%をうたっており、ファン機能を除いても、そもそも日傘としてかなり優秀。強い日差しや紫外線をしっかりブロックしてくれます。

傘を広げた際の直径は約101cmと大きめで、体がすっぽり内側に収まります。傘の内側には黒色生地が採用されており、地面からの照り返しによる日焼けを防げるほか、まぶしさを感じにくいのも美点です。

実際に、よく晴れた夏日に、ファンをオフにした状態で傘を差したところ、日差しから頭をしっかりガードできた上、まぶしさも軽減。何も装備せずに歩くのと比べて、快適性が確実に向上していると感じます。

傘を広げた際の直径は約101cm
内側には黒色生地が採用されている

さらに、防水加工が施されているため、雨傘として使えるのもうれしいポイント。急な雨でも、慌てずそのまま使えるところが良いと思いました。

晴雨兼用で便利

サンコー「ファンブレラPOLE PLUS」は、晴雨兼用で便利なのはもちろん、ファンを内蔵し、暑い夏を乗り切るのに役立つ実用的なアイテムです。屋外でのスポーツ観戦、イベント、野外フェスといったアウトドアをはじめ、通勤、通学、街歩きなど、あらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。

1台あれば、日傘とハンディファンの2つ持ちをする必要もなし。夏のお出かけグッズを少しでも減らしたいという人にもおすすめです。

夏のお出かけグッズを減らしたい人にもおすすめ
野本 美樹