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猛暑に使いたい日傘はどれ? 編集部が最新5本を差し比べ

日傘5本を屋外レビュー

まだ6月ながら、晴天時の日差しの強さは既に真夏のよう。年々、夏の暑さを実感することが多く、今は日傘を持つ人が男女問わず増えている。昨年に続き、今年も編集部がピックアップした5つの日傘にどんな特徴や違いがあるのか、晴天のもと比べてみた。

レビュー当日は木陰でも気温33℃で湿度は37%

選んだ5つの日傘は、モンベルの「トラベル サンブロックアンブレラ 55」、コールマンの「モバイルシェード55 DR ライト」、無印良品の「遮熱性のある 折りたたみ日傘」、&ONDO(サーモス)の「COOL 遮熱 日傘 SG-C601F」、そしてReFa(MTG)の「ReFa SUNIR SHADE COMPACT 50」。

今回使ってみた5つの日傘。左からコールマン、モンベル、無印良品、サーモス、ReFa。なお写真には写っていないが、モンベルも収納袋が付属する
メーカー/ブランド価格重さ直径
モンベル6,200円135g98cm
コールマン3,960円約130g約100cm
無印良品1,990円144g(実測)約80cm
サーモス8,800円約260g97cm
ReFa24,750円約315g91cm(実測)

【モンベル】驚異の軽さと、風に負けないタフさを両立

まずは日傘を5つ同時に差し比べる前に、編集部員の清水はモンベルの「トラベル サンブロックアンブレラ 55」を日常で利用してみた。日傘を初めて使う清水は、「本当にちゃんと涼しくなるんだ」と目から鱗が落ちるような感覚だったという。

モンベルのトラベル サンブロックアンブレラ 55
畳んで丸めた状態。付属の収納袋に入れれば、さらにスッキリする

同モデルは135gと軽く「今まで普通の折りたたみ傘を使っていたけれど、それらよりも、めちゃくちゃ軽くて驚きだった」と清水。その軽さのため、持ち歩くのが苦にならなかったという。また清水の場合は、特に周囲に対しての気恥ずかしさも、すぐになくなったそうだ。

上記のように軽量で持ち運びやすい上で、傘の中が熱くなりにくいというのが、編集スタッフ4名の共通する驚きだった。というのも、同モデルの傘生地は、軽さを追求しているだけありとても薄い。それでも、傘を差せばしっかりと光だけでなく、熱も遮られているのを感じられた。

シルバーの生地はとても薄く、全体は非常に軽量

清水は「強い風が吹いた時にも、傘がひっくり返りにくい」と話す。そこで今回のレビューでは全ての傘で、傘を開いたまま野球バットの素振りのようにブンッと振ってみた。あくまで感覚値でしかないが、他の日傘は(全て折りたたみ式ということもあり)、軽く振っただけで傘生地がひっくり返ってしまった一方で、モンベルの日傘はひっくり返りにくく安定感が高い。「さすがアウトドアメーカー」という声があがった。

一見、すごく頑丈に見えるほどでもない骨組みだが、今回レビューした日傘で、最も強風にも耐えられそうだった
こちらはモンベル以外の製品。ブンッと傘を振るとひっくり返っていた。もちろんひっくり返るのがダメというわけではなく、骨が折れないようにするなど安全を考慮したしくみではある

一方で、持ち手の部分が小さいため、手のひらの中央に力が集中し、特に風が吹いた時には手が疲れやすいという点も指摘された。持ち運びなどコンパクトさを追求しているだけに、そこは仕方ない部分ともいえる。

ハンドル部分が小さい

「モンベル トラベル サンブロックアンブレラ 55」は、製品名通り旅行時に持ち歩くのに最適化されている。その軽量で高耐久の特性は、間違いなく街中で使う初めての日傘としても、おすすめできるものだ。6,200円という価格で、晴雨兼用のため雨傘としても使える。メンバーの中からは「最初の一本として、買うならこれ」という意見も複数聞かれた。

【コールマン】最軽量130g! 抜群の携帯性とカジュアルさ

本体が約130gと今回比較した中で最も軽かったのが、コールマンの「モバイルシェード55 DR ライト」。価格は約3,960円。

コールマン モバイルシェード55 DR ライト
畳んで収納袋に入れた状態

遮光性については問題ない一方で、熱の遮断具合は「悪くはない」程度と判定するメンバーが多かった。

同モデルを日常使いしていた編集長の中林は「傘生地に引き裂き強度を高める格子状の線が入った、リップストップ生地が使われているのがアウトドアブランドっぽいですね。テントのように薄い生地だけど、簡単には破れなそう」と話す。ただし「軽さを追求した分、持ち手やフレーム(柄)が細めで、風が強い時は支えるのが少し大変」とも。

それでもこれを選んだ理由は、使わない時にも小さくまとまる携帯性。コールマンにはボタンのワンタッチで開く「オート」モデルもあるが、よりバッグに入れて持ち運びやすい方を優先したという。ワンタッチも便利ではあるものの、過去に他の製品で開閉機構の部分が壊れてしまい使えなくなった経験があり、よりシンプルな構造が気に入っているとのことだ。

持ち手やフレームは細め

他にも、カジュアル寄りなデザインのため、男性でも使いやすいという意見も複数あがった。雨傘としても使えて3,960円とリーズナブルでもあるため、軽量な折りたたみ傘を買いたい人には、こちらの製品の購入をすすめたい。カラーはネイビー、アイスグレーの2色展開。

男性が差しても違和感の全くないデザイン

【無印良品】2,000円以下の高コスパ、使い勝手が良い!

「良い意味で個性を主張しないデザインのため、老若男女を問わず街中で差しやすい」と評価されたのが、無印良品の「遮熱性のある 折りたたみ日傘」。約2,000円とリーズナブルなため、男性や日傘の初心者が「試しに使ってみやすい」という声が多かった。

無印良品 遮熱性のある 折りたたみ日傘
折りたたむと、バッグに難なく入れておけるサイズ

こちらも晴雨兼用のため、雨の日に傘を忘れた際にも雨傘として使え、「雨傘を買う必要がある時には、あちこちの主要駅の近くに店舗がある無印良品の日傘を買った方が良いかもね」と語られた。

重さに関しても、コールマンやモンベルとさして変わらない144gという軽さ。見た目は一般的な折りたたみの雨傘と変わらないため、自然と導入しやすいはず。

また使用後に、傘をまとめる際のマジックテープが「両面仕様」になっており、どちら向きに巻いてもパッと留められる点が「なぜ、他の雨傘や日傘でも採用されないのか不思議なくらいに便利!」と、大絶賛されていた。

傘を畳み丸めて留めるためのストラップが、ねじれてしまっても留められる両面仕様になっているのが地味だが便利

実際に使ってみた感想としては他モデルと比べると遮熱性が高いとは断言しにくく「木陰にいるような涼しさは感じないかな」といった程度。ただし、日差しは遮れるので、日傘を差さない状態よりは、格段に熱中症リスクは下げられるだろう。

また「安価な割には生地がしっかりしている」という感想も多く「ネット通販で、知らないブランドの激安品を買うよりは、絶対にこれを買ったほうが良い」という意見も聞かれた。カラーは黒のほか、アイボリー、ライトブルー、ネイビーをラインナップ。

【サーモス】分厚い2層生地で木陰にいるような「涼しさ」を実現

保温保冷の水筒などで知られるサーモスが手掛けるのが「&ONDO COOL 遮熱 日傘 SG-C601F」。前述したモンベル、コールマン、無印良品の日傘の生地が薄めなのに対して、サーモスの傘生地は厚みがしっかりした印象。価格は8,800円。

サーモス &ONDO COOL 遮熱 日傘 SG-C601F

生地を触ると、その厚みの違いを瞬時に感じられる。遮熱や遮光、近赤外線やUV(紫外線)をカットする2層の生地が採用されている。傘の表側は、起毛というと大げさかもしれないが、薄く毛がふさふさしているようにも見受けられる。一方の裏側は黒い生地。

厚みのある生地を使用している

このモデルを数カ月間使ってきた編集部員の鄭は「これはとてもおすすめ」と推している。鄭は約10年、日傘専業ブランドとして定評のあるサンバリア100の日傘を使ってきたが、それと比べても性能は見劣りしないと語る。具体的には「傘の下(中)がムシムシする感じが少なく、熱くなりにくくて涼しさを感じられるんです」とのこと。

気に入って日常使いしているという

日向にいるだけで汗がジワァっと肌から滲んでくる中、同モデルを使った他の編集部員も、その効果を実感。「やっぱり傘生地の厚みっていうのは重要だね」と呟くものもいた。

ただし、涼しさを確保している分、傘の重さは約260g。今回のモンベルなどと比べると、その2本分と同じくらいの重さとなる。やや重いと同時に「ちょっとかさばるなぁ」というのが男性メンバーの感想。収納袋も大きめに作られていて、カバンの中に収納ということになると、相応のスペースを用意しておく必要がある。

袋にもストラップがあり、バッグなどに取り付けやすいのがうれしい。写真は傘本体の黒いストラップと、袋から伸びる白いストラップを合体させたところ。袋をなくしにくいのもいい

日傘としての性能は高い一方、軽さを追求した他のモデルに比べると、一定のサイズ感があるのは事実。特に「日傘なんて必要なのか?」と半信半疑の人たちにとっては、この重さとかさばり方はネックとなりそうだ。ただし、日傘の必要性をしっかりと認識している鄭のような人たちにとっては「日傘は、ほとんど収納することなく差して使うもの。カバンに入れたら少しかさばりはしますけど、それほど気になりません」と涼しい顔をして語る。

付属の袋に収納したところ。袋が平らなデザインなのは、カバンなどに入れやすくする工夫に見える

日傘の外側生地のカラーは、ホワイトのほか、ライトベージュ、ライトブルーと、女性だけでなく男性にも使いやすい色がラインナップされている。

【ReFa】圧倒的な上質感。美容のための1本

ドライヤーなど美容製品で人気のブランド「ReFa」からも日傘「ReFa SUNIR SHADE COMPACT 50(リファスニールシェードコンパクト 50)」が登場している。価格は24,750円。

ReFa SUNIR SHADE COMPACT 50
袋に収納したところ。他と比べると大きめ

鄭は「価格に値する高級感と上質感はもちろん、安心感が圧倒的ですね」と語る。傘生地に触れると、一瞬で分かるほど他と比べて段違いの厚みが感じられ、表地はキラキラと微細に光っている。

強い日差しの中だと、どの日傘も効果を感じやすかったが、同モデルの場合は傘を差した直後に、まさに木陰に入った時のような涼しさが体感できる。「これが高級モデルの実力か!」と感嘆する声があがる。

石突(先端)には、ReFaのロゴが入っている。上質な作りで所有欲を高めてくれる

ただし、他の日傘と比べて約315gとそれなりに重さを感じる。前述のとおり生地が分厚いのに加えて、傘の柄や手元(ハンドル部)などもしっかりとした作りだからだろう。だが「持ち手のハンドル部が太いから、一番持ちやすい。その分、持った時に実際の重量よりも軽く感じる気がする」と、中林は話す。他のメンバーもうなずき「風が強い日でも安定して持っていられそう」という声もあがった。また、ハンドルが「J」の字に曲がっているため、電車などに乗る際には腕などにサッと引っ掛けて使えるから便利だと鄭が説明する。

長傘のようにしっかりとしたハンドル部は握りやすく、重量感を軽減してくれる

デザインに関しては「スポーティな感じは全くなく、綺麗なお姉さんの服装に合う雰囲気」という意見が多かった。暑いから日傘を差すといった必要性に駆られて使うというよりも、より積極的に美容のために使う日傘、ReFaというブランドを体現する日傘という印象だ。

ReFaの説明では「紫外線ダメージだけでなく髪や肌のコンディションを乱す『熱ストレス』まで逃がして低減する技術が搭載されている」とのことで、そのあたりは長く使うと分かってくるのかもしれない。

傘の本体だけでなく、収納袋も同じ世界観で作られている。単なる収納袋ではなく、持っているとよりオシャレを演出できるものといった雰囲気。袋は開きやすく、日傘をきれいに折りたたまなくても入れやすい。さらに、袋ごとバッグに引っ掛けられる「外付け仕様」になっており、バッグが小さくても持ち歩きやすい設計だ。

持っているとよりオシャレを演出できる収納袋には、しっかり太いストラップが付いており、バッグなどに取り付けやすい

同ブランドからは今回の折りたたみ式のほか、長傘のラインナップがあるのも、日傘のヘビーユーザーから見れば「よく分かってる」部分かもしれない。カラーはブラックのほか、ホワイト、ベビーピンク、アイボリーをラインナップしている。

遮熱性に違い。やっぱり日傘は手放せなさそう

ここまで個々のモデルの印象を書いてきたが、5モデルを一気に使った感想も最後にまとめておく。

日向で検証する編集部員

いずれも光を遮る性能は高いため、あるのとないのでは大違いだ。一方で生地の厚みや性能により、遮熱性の違いは確かにあった。今回の5モデルに限っていえば、おおむね高価なモデルほど遮熱性も高い傾向だった。

遮熱性があまり高くないモデルでは特に、おでこよりも上の空間に熱がこもりやすいのが分かった。対策としてはなるべく傘が頭よりも高い位置になるように差した方が涼しく感じたため、伸ばした時の柄が長い傘が差しやすい。もし、これまで低価格なモデルであまり暑さから解放されていなかったなら、生地の厚さや柄の長さで選び直してみてもいいだろう。

なお、今回は折りたたみ式のみを比べたが、携帯性よりも涼しさをとにかく追求するなら、折りたたみではない長傘が選択肢になりそうだ。

日傘は自分の体を守るのはもちろん、夏のキャンプやスポーツ時など、屋外でスマートフォンやモバイルバッテリー、パソコンなどのために日陰を作る用途としても実は便利なもの。

日焼けが気になる人はもちろん、とにかく暑さを和らげるためにも持っておいて損はない。まだ使っていない人や、普通の雨傘で代用していた人も、一度日傘を使ってみるとその快適さを実感できるだろう。

河原塚 英信