家電製品ミニレビュー
家計にも優しい“セルフカット”が簡単にできる「メンズヘアーカッター」
by 三宅 隆(2016/5/9 07:00)
美容室に行ったのは1カ月くらい前。そろそろ散髪の時期かなあと思いつつも、ちょうど仕事が多忙な時期でしばらく時間が作れそうにない。
そんなときに“セルフカットで髪型をキープしましょう”という使い方を提案するのが、パナソニックの「メンズヘアーカッターER-GC72」だ。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | メンズヘアーカッター ER-GC72 |
実売価格 | 8,800円(Amazon) |
さっそくその実力を確かめるべく、セルフカットに挑戦してみたのだが、まずその前に本製品のスペックを。特徴は、45度の鋭角刃に、刈り残しを低減する「新プレシジョンカッティングブレード」を採用した点。
長さは0.5mm単位で設定できる。付属品は、1~10mm、11~20mmに刈り高さを調節できる2つのアタッチメントと、スキバサミの役割を持つナチュラルアタッチメントを同梱。充電・交流式になっており、約8時間でフルチャージできる。
長めのアタッチメントから試していく
さて、どんな髪型にするかと考えたが、いつも通りの2ブロック(風)に。毛量の多い筆者は常に髪が外側に向かって広がっていくため、サイドを刈り込む方が形をキープしやすいのだ。清潔感もあるし、流行っているのもうなずける。ただこれ、自分で本当にできるのだろうか……。
迷っていても仕方ないので、いざ断髪へ! 結構短めにしないと刈り込めないが、あまりいきなり深くやると取り返しがつかない。ビビリながらアタッチメントAをセットし、7mmから始める。
まずはネットで参考にした「セルフ2ブロックのやり方」を参考に、刈り上げたい高さまで髪留めで切らない部分を持ち上げる。そして長さ切り替えダイヤルを「7mm」にセットし、ブイーンとスタート。おおっ! 切れる切れる。確かに切れ味はよく、引っかかるといった不満はない。ただ、耳の周りなど切りづらい部分では持ち方の工夫が必要だ。
しかし、「7」ではやはり長過ぎたので、途中から「4.5」に変更。一気に短く刈ることができるようになった。
使いやすさは充分だが、難しい部分も
このヘアカッターは持ち手部分がくびれており、持ちやすさも配慮されている。前、横、後ろとセルフカットで必要になるさまざまな持ち方に適していて、ストレスなくカットに専念できると感じた。
また、サイドと背面に入ったパターンが滑り止めとしての機能を果たしているので、握りやすさも申し分ない。調子に乗ってブインブインと切りまくっていると、難関にぶち当たる。そう、後頭部だ。
合わせ鏡でやってみたのだが、どうしても慣れが必要。1、2回試したくらいではうまくいかないので、ここは嫁に手伝ってもらうことに。セルフカット最大の難所ともいえる部分だけに、例えば後頭部がハッキリ分かる便利なミラー(?)を同梱してくれるなど、製品として何かしらのフォローをしてくれると、より使いやすいと感じた。
その難所さえ超えれば、あとは微調整。ここで活躍するのが「ナチュラルアタッチメント」だ。ボリューム調整のためのアタッチメントで、全体を何度も往復するだけで頭が大分軽くなる。
全体を何度も往復する使い方もありだが、あまり手応えがなくどこが切れているのか分からない印象。切りたい部分を指で引っ張り、垂直にヘアカッターを当てると効率が良かった。
最後は、アタッチメントを外した状態で少しずつ好みの長さに揃えていくだけだ。モミアゲなどもこのときに。
セルフカットは使い続けて上達すると楽しいかも
結論として、今回は2ブロック風をイメージしたものの、横に長く垂らす部分を最後に切り過ぎて若干失敗に終わった(苦笑)。ただ、それは髪型として失敗なわけではなく、あくまで2ブロック風という意味でだ。あくまで“風”なので誤差の範囲だろう。
今までセルフカットなんてやったことがない筆者がチャレンジしたには、そこまで違和感はない仕上がり。1カ月に一度でも試していくうちに精度は上がり、もっと本製品のポテンシャルを引き出せるはずだ。
さらに言えば子どもの髪を切ってあげたりすることで、余計な美容室代をカットして家計も大助かり。自分や子どもの髪型をセルフカットできれば、その代金をお小遣いにプラスしてもらうよう妻に交渉するという手もある。何にしろ、髪が伸びきる前に微調整するレベルなら問題ないので、興味ある方にはぜひオススメしたい商品だ。