家電製品ミニレビュー

2週間充電不要! ウェアラブルデビューにオススメな東芝の活動量計

リストバンド型活動量計「Actiband(アクティバンド)」

 健康的な生活を送るには1日1万歩! などと言われているが、実際に自分が毎日どれだけ歩いているのかよくわからない。歩数以外にも睡眠や消費カロリーを計ってみたいと思い、活動量計を購入することにした。

 今回は、東芝ヘルスケアの「Actiband(アクティバンド)」を紹介しよう。加速度センサーで計測するリストバンド型の活動量計だ。

メーカー名東芝ヘルスケア
製品名活動量計 Actiband(アクティバンド)
品番WERAM1100
購入場所Amazon.co.jp
購入価格9,950円

 現在、活動量計はさまざまなメーカーから発売されているが、アクティバンドの特徴は最大2週間も充電が不要なこと。面倒くさがりな筆者にぴったりだと思ったのも、購入した理由のひとつだ。

「歩数/移動距離/消費カロリー/睡眠」の4つが計測できる

 計測できる項目は、「歩数/移動距離/消費カロリー/睡眠」の4つ。データはスマートフォンと連携して専用アプリで確認する。このほか、専用アプリでは手動で食事内容や摂取カロリー、体重、血圧なども入力可能。専用アプリの対応OSは、Android 4.0以降、iOS 7.0以降。

 本体に液晶はなく、LEDが搭載されており、1日の歩数や消費カロリーの目標達成度や電池残量が確認可能。だが、本体だけで確認するというよりは、スマートフォンと連携させて使うのがメインになる。

本体。液晶はないが、LEDランプが搭載
付属品は、充電器、充電用USBケーブル、取扱説明書
充電するときは、バンドから本体を取り外す

 装着するときは、バンドの穴にツメを引っ掛け、丁度いい位置で固定する。ツメは毎回穴に通す必要がなく、一度通して置けば、あとはバンドを折って固定するだけなので装着しやすかった。

 基本的には24時間装着するもので、IPX5/IPX7相当の防水性能を持つので入浴時も外す必要がない。

 装着して感じたのは、あまりフィット感が良くない……ということだ。どうしてもバンドと手首にすき間ができてしまい、仕事中や睡眠中は気になってしまう。人によって違いはあると思うが、筆者は慣れるまでに少し時間が掛かってしまった。

バンドの穴に引っ掛けてサイズを調節する
毎回穴に通す必要がなく、折って固定するだけで装着できる
装着したところ。すき間ができてしまい、慣れるまでに時間が掛かった

 専用アプリをインストールしたら、アプリの画面に従い本体とBluetoothで連携させる。プロフィールや1日の歩数、消費カロリーの目標を設定したらあとは手首に巻きつけたままふつうに生活するだけ。

 スマートフォンで計測結果を確認するときは、アプリの画面を開いたまま本体のボタンを長押しする。LEDランプが青く点灯し、アプリに「同期中」と出たら結果が反映される。同期に掛かる時間は短くスムーズなのは良かったが、本体を長押しする必要があるのは少し面倒だった。アプリを開いただけで同期できれば、より使いやすいだろう。

1日の目標歩数、消費カロリーを設定
本体のボタンを長押しするとLEDが青く光る
アプリ画面は「同期中」になる

1万歩は難しい! 計測してわかった1日のデータ

 アプリを開くとまず「ダッシュボード」という項目が表示され、当日の歩数や睡眠時間、消費カロリーが確認できる。筆者は通勤時に、家から最寄り駅まで片道約20分歩いているので1万歩は超えているだろうと思っていた。

 しかし、1日の歩数を見てみると8,254歩でギリギリ超えていない。取材があった日やランニングをしたときは1万歩を超えるが、会社に直行直帰の日は超えないことが判明。以降、今日は1駅分多めに歩いてみようと、沢山歩くことを意識するようになった。

 なお、ダッシュボードでは歩数や消費カロリーの概要だけ表示され、何時にどれくらい歩いたか、睡眠の質などの詳細はわからない。

アプリ画面には「ダッシュボード/タイムライン/集計」などの項目がある
ダッシュボード画面トップには当日の歩数を表示。ある日の1日の歩数は8,254歩で1万歩を超えていない!
睡眠時間と消費カロリーの表示

 歩数や睡眠の詳細を知りたいときは「タイムライン」項目から確認する。ここでは、当日を含めた過去のデータが表示され、日付をタップすると歩数や睡眠時間が時系列で確認できる。詳細なデータを一番知りたかったので、トップの「ダッシュボード」から確認できたらより使いやすそうだと感じた。

 歩数と消費カロリーの項目を見てみると、9時台や、帰宅時間帯の18時頃に多く歩き、カロリーを消費していて、きちんと計測できているのが確認できる。

 また、睡眠は寝返りの少ないとき(眠りが深い)、多いとき(眠りが浅い)で色別に表示され、入眠時間などもわかって面白い。なお、睡眠を計測するときは特に本体で切り替えたりする必要はなく、自動で睡眠モードを測定してくれる。

 「集計」項目では、1週間/1カ月/1年単位での平均歩数、睡眠時間が表示される。筆者の6月の平均睡眠時間は5時間23分で、もっと寝ていると思っていたので少しショックだった。

タイムラインでは過去の記録が見れる
日付をタップすると、歩数と睡眠時間が表示。歩いた時間帯や眠りの浅い/深い時間をグラフで表示
消費カロリーも時間ごとに表示。通勤中の9時台や、帰宅時間帯の18時頃が多く消費しているのが分かる
「集計」項目では、歩数などの最大値/平均/最小値がわかる
消費カロリー
1カ月の睡眠時間の平均値など

 また、食事の管理もできるが、こちらはアプリに手動で入力する。朝食や昼食のカロリーはデフォルト値が入力されているが、毎回摂取カロリーが同じ訳はなく、具体的なカロリー入力をしたい場合は自分で調べる必要があるので使用しなかった。

 こまめに入力できる人や、カロリー制限をしてダイエットをしている人には便利な機能かもしれない。

食事の入力は、カロリーはデフォルト値もしくは手動で入力できる
食事の開始時間などを入力できるが面倒……。あまり使わなかった

2週間充電なし! 電池残量が少なくなったらランプで通知

 本体で1日の歩数など目標達成度を確認するときは、ボタンを1回押す。白のLEDランプが点灯し、ランプの量で目標達成率がわかる。手軽に確認できるのは良いが、目標達成率よりもスマートフォンで具体的な歩数や消費カロリーを確認したかったのであまり使わなかった。

 LEDランプの点灯が便利だったのは、電池残量が少なくなって知らせてくれるとき。電池残量はアプリからも確認できるが、1日持たない程の残量になるとLEDランプが赤く点滅するため、充電のタイミングもわかりやすい。

 バッテリーの持ちは抜群で、14日間一度も充電することなく使うことができた。充電の頻度が低すぎて、小さな専用の充電器をなくしそうになるので、保管場所はきちんと決めておいて方が良い。

ボタンを1回押すと白いLEDランプの点灯量で、その日の目標達成度がわかる。まだ30%程度
2回押すと電池残量がわかる
電池残量はアプリからも確認できる
1日使えない程の電池残量になると赤く点灯して知らせてくれる
バンドから本体を取リ出す
充電器に入れて、マイクロUSBケーブルと繋いで充電

 フィット感に多少不満はあったが、充電の頻度が低いのはやはり魅力的。面倒くさがりな筆者にとっては、充電を気にしなくていいのは高ポイントだった。

 計測できる項目もシンプルでありながら、睡眠の質や歩行数の多い時間など詳細なデータもわかるので、自分の1日の活動状況がよくわかる。値段も1万円以下と求めやすいので、ウェアラブル初心者にオススメできる製品だ。

西村 夢音