家電製品ミニレビュー
近づくだけで自動的にオン! 人感センサー付き小型ファンヒーター
by すずまり(2014/12/29 07:00)
人感センサーで無駄な暖房を減らせるファンヒーター
冬本番の必需品である暖房器具は、素早く温まって、火を使わない安全なものが良い。さらに消し忘れの不安がなく、いろんな場所で手軽に利用できるものがあったらなお良いだろう。
今回ご紹介するアイリスオーヤマの「人感センサー付セラミックファンヒーター」は、まさにそんな願いを叶えてくれる製品だ。最近使ってみたのだが、その手軽さにすっかりファンになってしまった。
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
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製品名 | 人感センサー付セラミックファンヒーター デスク下 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,636円 |
「人感センサー付セラミックファンヒーター」は、本体サイズが約159×153×284mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約1.6kgという非常にコンパクトな電気ファンヒーターである。持ち手がついていて、ひょいと持ち上げてどこにでも移動できるので、洗面所やトイレといった限られたスペースでも利用しやすい。
暖房機能は、送風以外に「強(800W)」と「弱(400W)」2段階の温風切替が可能。吹き出し口のルーバーは、ささやかながら上下別々に角度を変えられるようになっている。
と、ここまで見るとごく平凡なファンヒーターに思えるかもしれない。とても小さいので、下手をすれば気休め程度に考えてしまう可能性もある。しかし、このセラミックファンヒーターのパワーは侮れない。
おまけにその名の通り人感センサーがついていることで、無駄なく温めてくれるのだ。搭載されている人感センサーは、吹出口から約2m、上下方向に約60度、左右に約90度の範囲で熱源に反応する。このおかげで非常に効率よく利用できる。
たとえば電源を入れ、ヒーターモードを「強(800W)」の状態にして、運転モードを「センサーモード」にしておくとしよう。この状態で台所の隅におくと、人が台所に入った段階でスイッチが入り、すぐに温風が吹き出してくる。
しばらく台所でうろうろしている間はそのまま作動し続けるが、台所から人の気配が消えると、1分45秒後に送風に切り替わり、約15秒送風してから停止して待機状態に入る。再び台所に入ると自動的に運転が再開される。12時間連続で熱源を感知しない場合は、自動的に電源が切れるという仕組みだ。
人がいる間だけ温めてくれるが、いなくなったらすぐ切れるわけで、早い話、誰もいない部屋をうっかり暖め続けるというロスが防げるのである。
置いておくだけ! 手間いらずでホカホカ
しばらく台所に配置してみたが、実に具合がよかった。まずコンパクトなので邪魔にならない。設置条件としては、左右4.5cm、上方10cm、後方15cm(吸気口があるため)、前方60cm以上(温風吹出口)のスペースは必要だが、本体がコンパクトなので、置き場所に困ることはまずないだろう。
センサーの反応は非常にいい。吹き出し口は小さいが、それでもかなり温まる。テーブルの下に置き、足元との距離があまりない場合は「弱」で十分温かい。
台所や脱衣所などの省スペースの隅に置くなら「強」にしておけば、寒くて動きたくないといったこともなくなる(拙宅の場合)。起床後に台所を通過するだけで勝手にスイッチが入るので、洗面所から戻ってくるころには、足元からふんわりと温まり始めているのが分かった。
火を使わないので足がうっかり触れても安心だし、今のところ特にニオイもない。軽いので作動中に取っ手を持ち上げて場所を調節するのも簡単だった。
その場を離れるだけで自動的に待機モードに入ってくれるので、外出の際も安心なのはいうまでもない。ただ、熱源の動きをとらえているため、椅子におとなしく座っていると待機モードに入ってしまうというデメリットはある。そんなときは、少しだけ足を動かすと再スタートする。
連続運転モードも備えているので、長時間同じ場所にいることが分かっているときは、モードを切り替えておくといいだろう。
暖房のサブ機としてあると便利!
現在我が家のメイン暖房はガスファンヒーターだが、置けるのはガスが通った部屋に限られる。長時間いる仕事部屋での利用が中心になるため、他の場所ではこのヒーターが活躍している。
入浴前のお風呂場や風呂上がりの脱衣所などは、特に温度差を感じやすく、人によっては体調に悪影響を及ぼすこともある。こうした場所にヒーターを持ち込むと、必要以上に冷気を感じずに済む。入浴後は浴室からでてくるだけでスイッチが入るというのも重宝している。
小回りが利いて無駄が省ける「人感センサー付きセラミックファンヒーター」は、暖房のサブ機として持って損はない製品だ。特に足元の冷えが気になる方におすすめしたい。上手に活用して冬を乗り切ろう。