家電製品ミニレビュー

部屋も足元もポカポカになるセラミックファンヒーター

シャープ「セラミックファンヒーター HX-DS1」

 12月も半ばに入り、本格的に寒くなってきた。

 自宅にいるときに、特に寒さが気になるのが足元。膝下を重点的に暖めたいと思い導入したのが、シャープの「プラズマクラスター セラミックファンヒーター HX-DS1」だ。

メーカー名シャープ
製品名プラズマクラスター セラミックファンヒーター HX-DS1 ホワイト
購入場所Amazon.co.jp
購入価格12,908円

 HX-DS1は、幅19cmのスリム設計で温風の吹き出し口が縦長なため、膝下をまんべんなく暖められるファンヒーター。本体重量は約3kgと軽く、持ち運びもしやすい。

 独自のイオン技術「高濃度プラズマクラスター 7000」が常時発生するため、空気をキレイに保ちながら部屋を暖められるという。

 運転モードは、「暖房/空気浄化」の2つを搭載する。暖房運転は「強(1150W)/弱(550W)」の2段階で切り替えられる。

 空気浄化運転では、「プラズマクラスター 7000」で、カビやニオイなどを除菌/消臭する。1年中使えるため、暖房を使わない時期でも収納する必要がないという。

 カラーはホワイト、ブラウン、ブルー、ピンク、オレンジの5色。今回はホワイトを選んだ。

本体正面。スリム設計で縦型の吹き出し口を採用
裏面。上部に持ち手、下部にフィルターを備える
持ち手部分。手を引っ掛ける
操作パネルは上部にある。暖房/空気浄化/切タイマーを搭載
自宅で使用している空気清浄機「KC-B50」(適用床面積:23畳)と比べると少し小さい

小型だけど足元も部屋全体も暖かく!

 今回は、自宅で最もいる時間の長いLDKで使用した。スイッチを入れて数秒で温風が出始めるので、寒い思いをしなくて済む。主にソファに座っているときに使ったが、足元はしっかり暖まった。足を暖めるだけなら「弱」がちょうど良い。「強」だと熱すぎると感じることがあった。

 なお、HX-DS1の暖房時の適用床面積は、断熱材なしのコンクリート住宅で約4畳だという。自宅のLDKは15畳なのだが、「強」で運転すれば部屋全体を暖めることができた。しっかり暖まるというよりはじんわり暖かくなる印象で、暖房のもわっとした空気が苦手な筆者にはちょうど良かった。足元を暖めつつ、部屋全体も暖かくしたい場合は「強」で運転するのがオススメだ。

膝下がしっかり暖かい。弱がちょうど良かった
「弱」運転時。手を近づけてみると温風は感じるが火傷の心配はない
15畳のLDKも暖まった

 HX-DS1を使用していて気に入ったのは、持ち運びやすいということ。ソファで使用したあと、食事をするためにテーブルと椅子側に温風を向けようとしたら軽く持ち上げられた。重くて大きいヒーターだとちょっと向きを変えるだけでも手間に感じるが、HX-DS1なら温風を向けたい箇所へ気軽に移動できる。また、朝に冷たい衣服を暖めるのにも便利だった。

 今回はLDKに固定して使っていたが、コンセントの抜き差しが面倒でなければ、キッチンや脱衣所など、家のさまざまな場所でも活用できそうだ。

 外出時は空気浄化モードを使用。切タイマーを1/2/4時間で設定できるので、つけっぱなしの心配もない。普段は別の空気清浄機が作動しているので今回はあまり使わなかったが、空気清浄機を置いていない狭めの部屋や一部のエリアの空気浄化をしたい時には使えそうな機能だ。

持ち手部分は手にフィットする
衣類を温めるのにも便利
外出時は空気浄化モードで4時間の切タイマーをセットした

 手入れに関しては、本体裏面にあるフィルターのホコリを掃除機で直接吸い取る。フィルターは水洗いできるので、ホコリやゴミが取れにくいときは取り外して洗える。

 今回はあまりホコリが付着しなかったので掃除はしていないが、フィルターが詰まると吸い込み量が減って温度過昇防止器がはたらき、運転が停止することがあるという。

フィルターは直接掃除機でほこりを吸えるが、取り外しも可能
水洗いできる

 足元はポカポカ、部屋は適度に暖まるHX-DS1は、朝晩の使用に欠かせない存在になった。スイッチを入れてすぐに暖まるので、寒い朝も震えずに済んでいる。

 頭寒足熱で快適に過ごせるので、暖房器具が苦手な人にもオススメできる一品だ。

西村 夢音