家電製品ミニレビュー
剃り負け知らず! 優しく深剃りできる「ブラウン シリーズ9」
by 中野 信二(2014/11/4 07:00)
今までは、洗顔後の泡を使い、T字カミソリでヒゲを剃っていた。そもそも肌が弱く、ヒゲを剃り終わった後は必ずと言っていいほど剃り負けしていた。それは、T字カミソリだけでなく、いくつか試した他社の電動シェーバーでも変わらなかった。
だが、10月の発表会でブラウンの新しい電動シェーバー「ブラウン シリーズ9 9090cc」(以下、シリーズ9)を試用したことがきっかけで、ヒゲ剃りの習慣が変わった。
シリーズ9は、剃り負けどころか肌がヒリヒリすることもなかった。「これイイなぁ、でも高くて買えないか」と思っていたら、試用したものを持ち帰れるとのこと! 11月上旬発売予定の製品だが、それ以降、ほぼ毎日シリーズ9を使ってヒゲを剃っている。
メーカー名 | P&G |
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製品名 | ブラウン シリーズ9 |
品番 | 9090cc |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 46,224円 |
シリーズ9の特徴は、同社初となる技術「人工知能デュアル連動刃」を搭載していること。寝たヒゲを起こす「極薄リフトアップ刃」(青色)と、クセヒゲを整列させる「くせヒゲキャッチ刃」の2つのトリマーで、あらゆるヒゲをカットしやすい状態にして網刃に送り込む。
本体は、サイズが66×44×168mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は210g。往復式の電動シェーバーとしては平均的な大きさだ。実際に持って見ると、本体背面のラバー素材が滑り止めになり持ちやすい。多少、激しく動かしても大丈夫だという安心感がある。
電源が、交流・充電式なのも便利。うっかり充電し忘れても、ACアダプターを使うことでヒゲを剃れる。
ヘッド部の洗浄は、自分でやるとなると、まず、電源を入れてヘッド部を振動させながらぬるま湯で洗い流す。次に、ヘッド部から網刃・内刃カセットを取り外して乾燥させる。ここまでは、なんとか続けられそうだが、毎回水洗いする時は、週に1回のペースで、網刃とキワゾリ刃にシェーバーオイルをさす必要があるようで、これがかなり面倒だ。
だが、シリーズ9の上位機種には、専用のクリーン&リニューシステムが付属する。クリーン&リニューシステムは、専用の洗浄液カートリッジをセットし、シェーバーのヘッドを差し込むことで、ヘッド部の洗浄・潤滑化・殺菌・乾燥に加え、本体の充電ができる便利な機能だ。充電は1時間で終了する。自分でやるのは、シェービング後に、シェーバーをクリーン&リニューシステムに差し込むことだけと、かなり楽になる。
電源ボタンを押すだけで簡単シェービング
シリーズ9は、従来のモデルのように運転モードはないので、電源ボタンを押すだけでシェービングを開始・終了できる。ドライシェービングにのみ対応している。
電動シェーバー初心者なので、まずは取扱説明書のシェービングのコツを見ながらヒゲを剃ることにした。取説では、ヘッド部を直角にして肌にあてながら、ヒゲが生えている方向に逆らって剃ると紹介している。T字カミソリ愛用者としては「ん~、逆剃りか」といぶかしがりながらも、その通りにしてみた。
すると、見事にヒゲが剃れていく。しかも、T字カミソリと同じように、ヒゲを剃る部分の肌を伸ばしながらシェービングすると、よりキレイに剃ることができた。T字カミソリとは違った爽快感が、やみつきになりそうだ。
肌に優しく深剃りできる
冒頭でも少し触れたが、シェービングの感触はとても良い。口ひげはもちろん、T字カミソリでも剃りにくかった、頬の寝ているヒゲもワンストロークで剃れる。毎朝、出勤前にシェービングしているが、もともとヒゲが薄いこともあり、2分くらいで頬や口のヒゲを剃ることができる。シェービングフォームは使えないが、剃り負けも肌のヒリヒリもない。
本体背面のトリマーは、もみあげやあごヒゲの長さを整えたり、襟足のむだ毛を処理するのに使っているがこれも便利。肌にそっと触れるようにキワゾリ刃を当てるだけで、むだ毛が簡単に処理できる。キワゾリ刃が直接肌に触れることもあるので、横にスライドさせると怪我をするかもしれない。十分注意して欲しい。
簡単で便利なシリーズ9だが、首元のヒゲは、どうしても剃り残してしまう。まだ剃り慣れていないのもあるが、特に鋭角な部分のヒゲは、2、3度ヘッドを動かさないとキレイに剃れなかった。とはいえ、どこにヒゲがあるのかを、鏡で確認しながら剃るのが難しい場所なので、気にしても仕方がないとも思う。
筆者のように、肌が弱くてヒゲを剃ると剃り負けする人はもちろん、肌に優しく、しかも深剃りができる電動シェーバーを求めている人にオススメしたい一品だ。