家電製品ミニレビュー
氷も砕けるハイパワーなボトル型ブレンダー
by すずまり(2013/10/7 00:00)
葉物野菜にフルーツと水を加えたグリーンスムージーにハマること3カ月。作るためにはミキサーが必要だが、毎日のように作り続けるためには、自分にあった製品選びが重要である。
そんなわけで、家電Watchではジューサーやミキサーのトレンドもご紹介したわけだが、今回は山本電気の「POWERMIX BL22」(以下、BL22)をご紹介しよう。
メーカー | 山本電気 |
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製品名 | POWERMIX BL22 |
購入場所 | ヨドバシカメラ新宿西口本店 |
購入価格 | 9,800円 |
「BL22」はボトルから直接飲めるタイプの小型ミキサーだ。本体、ブレード、容量400mlのボトルセットとドリンクグリッド(飲み口)が2つセットになっており、レシピ付きの使用説明書が付属する。
「BL22」の最大の特長は、なんといっても氷も砕くパワフルさと、ブレードの質だろう。「BL22」は大型のチタンブレードを採用しているため、パワーのみならず耐久性にも優れている。
この製品は、料理人の道場六三郎氏がプロデュースしている「MICHIBA KITCHEN PRODUCT」の1品で、メーカーと料理人のこだわりが反映されているという。
本体にボトルを取り付けたサイズは、150×330mm(直径×高さ)で、本体重量は約1.8kg。全体のラインがストレートなせいか、パッと見はかなり大型に見える。
簡単かつパワフルで、グリーンスムージーがとてもなめらか!
筆者の定番グリーンスムージーは、小松菜、バナナ1本、キウイフルーツ1個をベースに、種なしのプルーンやカットパインを組み合わせたもの。
作り方は非常に簡単だ。ボトルに材料を入れ、ブレードケースとボトルの印をあわせてセットしたら、ブレードケースを本体に乗せ、上から押すだけである。
本体下部に回転数を2段階で切り替えられる「スピードボタン」がついており、左側の「スピードI」が約15,000回転/分、右側の「スピードII」が約19,000回転/分となっているので、必要に応じて切り替える。
中の食材がなめらかになったら、ブレードケースを取り外し、ドリンクなら「ドリンクグリッド」を取り付けて直接飲む。料理用の食材なら別の容器に注ぎ変えるという仕様である。
また、1回に使える角氷の量は約100gとされている。角氷や凍らせたフルーツを使ったドリンクを作るときは、1杯分(約100gの角氷)を100mlの液体、ならびに100gの材料とともに攪拌する。
とはいっても、毎回厳密に計量する必要はない。ブレードがセットしにくければ、それは入れすぎ。材料にもよるが、ボトルの上にブレードが余裕で入る程度の隙間があれば概ね200gであり、ボトル1杯分(400ml)のスムージーが作れると覚えておけばいいだろう。
使用後の洗い物はボトルとブレードケースの2点だけ。ボトルの口が大きめなので手を入れて洗いやすいが、ブレードも付け根に手が届きやすいので、メンテナンスがとてもしやすい。
入れて押すだけという使用感もさることながら、妥協のないパワーが気に入っている。できるだけ冷たくして飲みたいときは、水と氷、または凍らせたフルーツを入れるが、頑丈なブレードと強固なボトルのおかげで、角氷も砕け、その衝撃も安心して受け止められるのである。
1点だけ気になっているのは、2度の位置合わせで動きが中断しやすいところだ。ブレードセットとボトルの位置合わせ、さらに本体の位置合わせが必要なのだが、それぞれの印が別で、しかもブレードセット側が少々見にくいため、いつも確認するところで手がとまってしまうのである。ブレードセットの取り付けだけでも、印に関係なく装着できるとかなり楽になりそうだ。
角氷を水と一緒に攪拌したらペースト状に。カクテルも作れる
氷を砕いて何か作りたいと思ったら、やはりフローズンドリンクだろう。その前に氷がどうなるのか、100gの氷に水100mlを加えて攪拌してみた。すると、一部で形は残っているものの、ほとんどの氷がペースト状になっていた。
このパワーがあれば、カクテルも簡単だ。取扱説明書には、フローズンドリンクのレシピが7種類紹介されている。その中から、バナナを使ったフローズンダイキリを作ってみた。材料は、ホワイトラム、リキュール、ライム果汁、バナナ、氷である。
ルール通り、液体、氷、材料の順にボトルに入れ、氷がガタガタしなくなるまでプッシュすること数回。中身を急いでグラスに注いで飲んでみると、実に口当たりのいいドリンクになっていた。普段このような飲み物を飲みに行く機会はなかなかないのだが、お酒とフルーツ、角氷さえ用意できれば自宅でも簡単にできるのだ。ちょっと得した気分である。
寒い季節は野菜のなめらかスープにも
「BL22」は、調理にも使える。公式サイトでは、道場六三郎氏が冷汁作りを披露しているが、なめらかなスープなども得意なのだ。ボトルにいきなり熱湯を入れるのはタブーだが、逆に水と野菜を先に攪拌しておき、後で鍋で煮込むという手がある。
たとえばカボチャのスープなどは、先に「BL22」で水と加熱済みのカボチャを攪拌し、鍋に移して固形スープで煮込みながら、牛乳とバター、塩で味を整える。胃に負担をかけたくない日の1品に重宝しそうだ。カボチャは、電子レンジなどであらかじめ加熱しておくと、より口上がりのよい仕上がりになる。