家電ミニレビュー
大根おろしが一瞬! 電動おろし器は鍋の季節の必須アイテム
2022年12月30日 08:05
冬と言えばあたたかいお鍋の季節。我が家はしゃぶしゃぶをすることが多いのですが、薬味の大根おろしは結構疲れるし時間がかかるので、いつもすりおろしながら嫌気がさしていました。だけどポン酢にはできるだけ大根おろしを添えたい。なんか「丁寧」な感じがするし。
一度、ハンディブレンダ―でできないかと試したことがあるのですが、確かに大根は粉砕されるものの、ドロドロのスムージーのようなザラッとした食感で、大根おろしとは言えない仕上がりに。
そこで今回は、ずっと気になっていた電動の大根おろし器を試してみました。使用したのは山善の「電気大根おろし器 おろしの達人 YFB-D252」。実売価格は3,980円前後です。
本体はフードプロセッサーを一回り小さくしたような形で、思ったよりもコンパクト。おろしカッターと汁切りプレートが付属しています。大根は上部の投入口から入れるため、投入口のサイズに合うようにカットする必要があります。
取扱説明書には、約4×2×6cm(幅×奥行き×高さ)のブロック状にカットするように書かれています。このブロック1つが約50gで、最大調理容量はブロック5個分(約250g)です。
「できる限り正確に計ってカットしてください」と書いてあり少し面倒に感じたのですが、適当に切ると大きすぎて投入口に入らなかったので、ある程度きちんとカットしなければいけません。
また指示通りにカットすると、どうしても切れ端が出てしまいます。これもおろせたらいいのですが、形状によっては投入口の側面に張り付いたりしてうまくできないので、お味噌汁などほかの料理に使うのがよさそうです。
ここまでの準備が少し面倒なのですが、おろす作業自体は一瞬です。投入口に大根を入れ、運転スイッチを押しながら押し込むと、ものの2~3秒で大根おろしになります。今まで一生懸命すりおろしていたものが、あっけないほど簡単に出来上がりました。
ちなみに、同じようにカットしたものをおろし金でおろしてみると50gにつき1分ほどかかりました。お鍋で大根おろしを使うときは大体300g以上すりおろすので、少なくとも5分くらいは時短できる計算です。
おろし金を使って手ですりおろしたものと比較してみると、見た目にはあまりわかりませんが食感に差が表れました。おろし金のほうがふわふわで、電動は少し繊維が残っている感じと、おろしきれていない大根のかけらが混ざっていました。個人的に味や食感にはそんなにこだわりがないので、これだけラクに大根おろしが作れるのなら充分だと思いました。
付属の汁切りプレートを使えば、おろしながら汁切りもできて便利ですが、調理容量が最大約100gと減ってしまうので、プレートを使わず一度におろして、手持ちのザルなどで汁を切ったほうが効率がよさそうです。
大根だけでなく、りんごのすりおろしも可能です。個人的にはとろろごはんが好きなので勝手に期待していたのですが、残念ながら粘り気の強い食材は調理してはいけないとのこと。大根とりんごのすりおろし専用機と割り切るしかありません。
手入れする部品の数はそれなりにありますが、小さいのでそこまで大変ではありません。欲を言うなら、食洗機対応だともっと手軽に使えてありがたいですね。
冒頭でポン酢にはできるだけ大根おろしを添えたいと言いつつも、その手間を考えると「今日はいいや……」と作らない日も多かったのですが、電動だと一瞬なので料理に添える機会が増えました。食卓に大根おろしがあると、なんとなく「丁寧な暮らし」を実現できている気にもなります。
ただ上述したように下準備が必要なこと、切れ端が出てしまうことから、焼き魚に少し添えるくらいであれば手動ですりおろしたほうが手っ取り早そうです。お鍋やみぞれ煮などでたくさん使う場合はぜひ活用したいですね。
本体サイズは約18.5×11×22cm(幅×奥行き×高さ)とそこまで場所を取らないので、大根おろしをよく食べる人は持っていて損はないと思います。すりおろししかできない「単機能」がネックに感じる人は、ハンディブレンダーやフードプロセッサーに「おろしアタッチメント」が付属している製品などもあるので、そちらを試してみるのもよさそうです。
いよいよ年末年始が近付いてきて、パーティーなどが増える時期。大人数でお鍋をする予定がある人は、ぜひ電気大根おろし器を導入してみてください。