家電製品ミニレビュー

ハンディ扇風機の本命リズムの新モデル、小さいのに大風量で涼しい!

リズムの最新ハンディファン「Silky Wind Handy Fan S(シルキーウインドハンディファンエス)」シリーズ

各地で例年にない早さで梅雨が訪れている今年。ということは、夏も早く来る? それはどうかわかりませんが、ジメジメした季節の次には必ず暑い季節がやってきます。というコトはアレだ!!! 今年もモバイル扇風機が活躍する季節だ!!!

と思って調べたら、やっぱり出ていましたモバイル扇風機の新型が。4月に発売されたリズムの最新ハンディファン「Silky Wind Handy Fan S」シリーズ(1,980円)です。おっ、リズム♪

リズム「Silky Wind Handy Fan S」は充電式のポータブル扇風機。バッグに入れて常時携帯できるサイズで、いつでもどこでも涼風が得られます

さっそく実機を使ってみましたので、以下でレビューしていきたいと思いますが、その前にちょっと余談を。筆者は、このモバイル扇風機を使う前から「これは絶対イイはず」と確信していました。実は筆者が初めて使ったモバイル扇風機がリズム製。2019年4月13日発売の「Silky Wind Mobile」です。

リズム「Silky Wind Mobile」。世界中が猛暑に見舞われた2019年に発売された製品で、筆者が初めて購入したモバイル扇風機です。現在は後継機種「Silky Wind Mobile 2」が発売されています

「初めて買ったモバイル扇風機がリズム製だから、どうした?」って思われるかもしれませんが、2019年に、そのSilky Wind Mobileを買い、これは涼しいし便利〜♪と感激してから、他メーカーのモバイル扇風機もイロイロと買ったわけですよ。モバイル扇風機が大好きになっちゃって。

ところが、最初に買ったSilky Wind Mobileを超える使い勝手の製品が全然ナイ。結論から言えば、2020年発売の後継機種Silky Wind Mobile 2は、旧機種Silky Wind Mobileを超えています。が、他社製品ではSilky Wind Mobileを超えたと思える品を、筆者はまだ知らない。

Silky Wind Mobileや(Silky Wind Mobile 2)の最も大きな良さは、リズム独自の「大風量2重反転ファン」です。モバイル扇風機なのに、ファンを2機搭載。小型でありつつも風量が大きい。しかもその風は直進性が高いので、狙ったところに風がバッチリ届く。扇風機としての効率もいいんです。

リズム独自の2重反転ファンのイメージ。前後のファンが逆回転して送風します。これにより大風量と風の直進性を実現。特許情報プラットフォームにて「リズム 扇風機 二重」をキーワードに調べてみると、2重反転ファンはリズムの特許であるらしいことがわかります

で、今回レビューする「Silky Wind Handy Fan S」も、この2重反転ファンを採用しています。これは大風量に違いないゾ、と。そして2重反転ファンの特徴でもある「狙い通りに風が当たる小気味良さ」もあるに違いないゼ、と。そのあたり、大期待して、最新機種「Silky Wind Handy Fan S」を使ってみました。

最長10時間使える、ハンディでも据え置きでもOK

まずはSilky Wind Handy Fan Sのサイズ感。本体サイズは85×39×162mm(幅×奥行き×高さ)で重さは140g。バッグに入れられる大きさと重さのモバイル扇風機です。

いつも持ち歩けるサイズ感と重量です
ハンディサイズのモバイル扇風機で、カラーはシロ、ミズイロ、ダークグレーの3色展開
電池を使い切った状態から満充電にするまで約6時間かかり、満充電の状態から最長約10時間使えます。充電ポートはUSB Type-Cで、充電用ケーブルが付属しています

本体前面に操作ボタンがあり、それ以外にはボタン類はありません。風量は「弱/中/強/ターボ」の4段階。操作ボタンを押すと、弱→中→強→ターボ→オフ→弱……と風量が順繰りに変わります。各風量での連続使用時間は、弱が10時間、中が5時間、強が2時間、ターボが30分。なお、運転中にボタンを長押し(1秒)すれば、風量に関わらず電源をオフにできます。

本体背面には折りたたみ式スタンドが収納されており、それを開けば卓上などに据え置きしても使えます。移動中などは手に持って使い、机などがある場所では据え置きにして使えるというわけです。

内蔵スタンドは4段階で調節可能。本体側の底面に滑り止めスポンジがあり、わりと安定的に自立します
机上据え置きにしての送風も現実的

肝心の「送風の印象」ですが、これは期待どおりでした。まず風量ですが、強やターボで顔などに送風すれば、額に汗して「ああ暑い」という状態でもすぐに涼感が得られて間もなく汗が引いていくという感じ。ただし強やターボだと音が少々やかましい。オフィスで隣に人がいる場合、ターボ運転を続けるのは、はばかられます。強でもちょっと……と思うかもしれません。

Silky Wind Handy Fan Sでの送風イメージ写真ですが、実際にターボ運転だとこのくらい髪がなびく風量があります。ファンの位置を顔から20cmくらいにしてターボ運転にすると、自転車で坂道を時速30kmくらいで下っている時のような風量を感じられたりします

弱や中は比較的に静かで、人が近くにいる室内で使っても問題のない音です。電車やバスの中でも他者に騒音の迷惑をかけずに使える程度、静音性が高いと思います。

強やターボでの運転はややうるさめですが、弱や中ならけっこう静か。ファン回転音は低めのややハモったような音で、あまり耳障りという感じではありません

それと風の当たり方。直進性の高い筒状の風を送り出せる2重反転ファンにより、効率の良い送風ができていると感じられます。例えば顔から40〜50cm離して(据え置きにして)送風すると、風が顔全体に当たる感じになります。ですが、顔の上下左右には風が送られていない。「よくまあ風にここまでの指向性を与えられるものだなあ」と感心してしまいます。

そんな送風をするので、例えば弱運転でも使い方次第で十分な涼感が得られます。Silky Wind Handy Fan Sの場合、「風が弱いから涼しくない」というわけではなく、「弱めの風でも一点に集中して当てられるのでちゃんと涼しさが感じられる」というイメージです。ファン本体を体から少し離してもそんな使い方ができるのは、さすが2重反転ファンです。

隙間から見える2重反転ファン。2セットのファンがあります。モーターは前と後ろにそれぞれ、合計2個あります

Silky Wind Handy Fan Sは風量を調節できるだけのモバイル扇風機で、それ以外の機能性はほぼありません。モバイルバッテリーとしても使えるとか、LEDライト機能があるとか、そういった付加機能はナシ。

本体右側下にストラップホールがあります

こんな感じで必要最低限の機能性だけを備えたモバイル扇風機Silky Wind Handy Fan S。一切の無駄を省いたスッキリ感もSilky Wind Handy Fan Sの美点かもしれません。またこのシンプルさだからこそ、1,980円という価格を実現できたのかもしれません。

ともあれ、その風量と風の指向性はずば抜けています。モバイル扇風機の購入を考えているなら、ぜひSilky Wind Handy Fan Sを吟味してみてください。

スタパ齋藤