家電製品ミニレビュー
気の抜けたコーラも見事復活! 炭酸ジュースもできる「ソーダスパークルマルチ」が色々便利
2018年7月3日 07:00
健康や美容に効果があるといわれており、人気が高い炭酸水。炭酸水を飲んだときの、あのシュワシュワとした爽快感が好きという方も多いのではないだろうか。
最近は、そういった炭酸水ブームの影響もあって、家で手軽に炭酸水を作れるソーダメーカーが注目されている。重い飲料をたくさん買うのが面倒で、我が家ではずっとソーダストリーム社の「ソーダストリーム」を愛用していたが、ジュースやワインなども炭酸飲料にできるという「ソーダスパークルマルチ」が気になったので、使ってみることにした。
輸入元販売元 | 大和無線電器株式会社 |
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製品名 | ソーダスパークルマルチ |
価格(編集部調べ) | 7,500円 |
ソーダスパークルマルチは、チャージユニットというフタの部分に専用ガスカートリッジを入れて使用する。ボトルのほかに別途本体などがないため、コンパクトで置き場所をとらない。
使い方は、とても簡単。水の場合は「水位線」までよく冷えた水を入れ、ジュースや白ワインの場合は「ジュース・白ワイン位置」まで冷やしたジュースや白ワインを入れる。
次にカートリッジをチャージユニット内部に取り付ける。専用ガスカートリッジには、炭酸ガスが充填されており、1本で最大1Lの水を炭酸水にすることができ、最大650mLの白ワインやジュースを炭酸飲料にできる。なお、ガスカートリッジは1回使い切りとなっている。
あとは時計まわりにしっかり回し切るとガスカートリッジに穴があき、ボトルの中に炭酸ガスが注ぎ込まれる。プシューッと勢いよく炭酸ガスが出てくるので爽快な気分になる。
その後、水であればゆっくり5回ほど上下に振り、ジュースや白ワインの場合は振らずに約30秒待ってからボタンをスライドさせてチャージユニットを取り外す。
このとき、少し水やジュースがこぼれる場合があるので、ふきんなど拭くものを準備しておいたほうが安心だ。
飲んでみるとピリピリしており、ちゃんと炭酸水ができていた。あっという間に炭酸水に変わり、いつでも飲みたいときに作れるのは嬉しい。1回で使用できる専用ガスカートリッジは1本と決まっているため、濃度の調整はできないのは残念だ。
お水を入れてから炭酸水ができるまで1分かからない。家で好きなときに炭酸水ができるのは助かる。飲料水は重いペットボトルを持ち帰るのは大変だし、宅配にしても置き場所に困ったり、受け取りができなかったりといったことがあって面倒だ。いつでも飲みたいときにできるのは嬉しい。
100%ジュースが濃厚な炭酸飲料に早変わりしておもしろい
新鮮だったのが100%ジュースで作った炭酸飲料だ。炭酸水で割るのではなく、そのままジュースが炭酸飲料に変わるので、とにかく濃い。見た目は炭酸飲料には見えないが、ファンタなどの炭酸飲料とは違った喉ごしを楽しめる。濃いジュースにピリピリした刺激があるのは、やみつきになる感覚だ。色々な果汁の濃度で試してみるのも楽しいだろう。
出来上がった炭酸飲料は、専用キャップで閉じて冷蔵庫に保存できる。スリムなので冷蔵庫の扉部分に入れることができた。
気の抜けたコーラも見事復活!
1.5Lボトルのコーラを買っても飲み切れず、半分くらいで気が抜けてしまうことがある。そこで、残ったコーラにソーダスパークルマルチを使って炭酸を注入してみた。
見事に炭酸が復活したので感激した。ただ、650mlの量が必要となるので、コップ一杯分の炭酸を注入するといった使い方ができないのは残念だ。
料理にも使える炭酸水
炭酸水は料理にも使える。レシピも付属していたので、炭酸100%オレンジジュースで「オレンジパエリア」を作ってみた。作り方は特に変わった点はないが、ごはんを炊く際に炭酸100%オレンジジュースを使うだけ。
フライパンで作ったが、確かにごはんがもっちり。本場のパエリアはもっとごはんがシュッとしてアルデンテに近いような気もするが、これはこれで美味しい。特に子供たちには大好評で「いつもより美味しい!」とあっという間に食べてしまった。単に炭酸水に変えるだけでも、これだけ食感が変わるのは楽しい。
牛すじ肉を使ったスープも炭酸水を使って作ってみた。牛すじ肉を最初に煮込む際に炭酸水を使うのだが、そのときにブクブクと泡状の灰汁が出てきて驚いたが、肉特有の臭みもあまり感じることがなかった。通常なら2時間以上煮込まなければやわらかくならないが、1時間20分ほどでやわらかなくなった。
肉だけでなく、じゃがいもも味が染みてほっくりして美味しい。味付けは塩コショウだけとシンプルだが、肉嫌いな息子がペロリと食べてしまうほどで、スープもまろやかで大好評だった。
「ソーダスパークルマルチ」と「ソーダストリーム」、どっちがいい?
ソーダメーカーを購入する際に、まず候補に挙がるのが「ソーダストリーム」ではないだろうか。ソーダストリームはボトルのほかに本体があり、そこにガスシリンダーを装着して使用する。1回ずつ捨てずに、ガスがなくなったら容器を返却して新しいガスシリンダーを送ってもらうというシステムがある。
「ソーダスパークルマルチ」は、24本入り(24L分)が安いところで1,800円程度。「ソーダストリーム」は容器回収の手間はあるものの60L分で2,000円程度(どちらも送料別)。1杯あたりでみると「ソーダストリーム」のほうが安い。
「ソーダストリーム」のほうが容器を再利用しているので、エコという観点では優れているように感じる。「ソーダスパークルマルチ」は、専用ガスカートリッジを毎回使い捨てるので、確かに手軽ではあるが、ゴミは増える。我が家は重いペットボトルを購入する手間と、ペットボトル容器のゴミ軽減を目指して「ソーダストリーム」を導入したので、「ソーダスパークルマルチ」のずっしりしたスチール製ゴミが気になった。また、ノズルキャップやボトルは3年もしくは500回程度の使用をめやすに交換しなければならず、頻繁に使う人にとってはランニングコストがかかるかもしれない。
ただ、「ソーダスパークルマルチ」のほうがコンパクトであり、置き場所もとらない点は気に入った。ガスカートリッジはどんどん捨てていけばいいので、手軽さという点では優れている。さらに、ジュースなどをそのまま炭酸飲料に変えられるので、色々な楽しみ方ができるのは魅力だ。
「ソーダスパークルマルチ」で作った炭酸ジュースにはまってしまったので、追加で導入を検討したい。