家電製品ミニレビュー

手早い窓掃除の味方! 窓用バキュームクリーナー「WV 1 プラス」、浴室のカビも防げる

 1年以上窓掃除をしていなかったズボラな我が家に「窓用バキュームクリーナー」がやってきました。窓掃除は、肩や腕が痛くなるので、イヤな家事のひとつ。重い腰を上げてやってみたら、思った以上に早く簡単に終わってビックリです。さらにこれからの季節、浴室のカビ対策にも使えそうな1品でした。

窓用バキュームクリーナー「WV 1 プラス」

 窓掃除を便利にしてくれるという「窓用バキュームクリーナー」は、窓に吹き付けた洗剤や結露など、水分を吸い取ってくれるマシン。窓掃除のスキージーと同じで、ワイパー部分を窓の上で滑らせて使います。スキージーだと集めた水分を雑巾などで吸い取る必要がありますが、本品は重なった2枚のワイパーの隙間から窓の水分を吸い取ってくれるのです。

メーカー名ケルヒャージャパン
製品名窓用バキュームクリーナー「WV 1 プラス」
価格(編集部調べ)7,538円

 窓掃除は、上げっぱなしの肩や腕が痛くて、正直苦痛という方も多いのでは。バキュームクリーナーは、窓に付いた洗剤を吸い取ってくれるので、格段に早く終わらせることができました。さらに左手に雑巾を持つ必要もありません。

 スキージー、雑巾、洗剤で窓掃除をすると、そのうち1つをどこかへ置いておく必要があります。ちょうど良い置き場所が見つからないときは、地面に置くこともありますね。それを取ったり置いたりすると、腕の苦痛に屈伸運動もプラスされる羽目に……。でも右手にバキュームクリーナー、左手にスプレーボトルがあれば、その2つだけでラクに窓掃除ができてしまうのです。窓の結露を取る場合でも、雑巾を絞るために部屋を行ったり来たりする必要がないので、楽に早く済むようになります。

汚れきった窓も、ピッカピカ!!

 1年越しの汚れを溜め込んだ、我が家の窓を掃除してみました。まず付属の専用洗浄剤を、付属のスプレーボトルへ入れ、水を230ml入れて溶かしましょう。スプレーボトルに、化繊のパイル地でできたワイプパッドを装着すれば、準備完了です。

洗浄剤をボトルに入れたところ
スプレーボトルへワイプパッドを装着

 スプレーボトルで洗浄液をシュシュッと吹きかけ、ワイプパッドで窓へ塗り広げて汚れを浮かせます。そして、バキュームクリーナーで汚れた洗浄液を吸引していきます。洗浄液は、レモンのような柑橘系の爽やかな匂いで、長い間嗅いでも問題ないどころか、もっと嗅いでいたいような香り。メーカーによれば、バキュームクリーナーの容量の関係もあって、この洗浄液は泡立たないようにできているのだそうです。

当初、ワイプパッドの内側にあると勘違いしていた、スプレーボトル噴霧口

 我が家の窓のこびりついた汚れは、洗浄液塗布と吸引を3回繰り返して、ようやくピッカピカになりました。拭きムラなく吸引するには、ワイパーの角度と力加減に、少しコツが必要です。ワイパーの羽のうち下側はゴム製なのですが、このゴムが潰れないように、窓へ当てる角度と力加減を注意します。慣れてくると1回のスライドでスッキリと吸い取れるようになるのですが、下の羽に付いている規則的な切り欠きの形に筋が残ってしまうことも。

1年以上の汚れを溜め込んだ我が家の窓
滑らせ方が悪いと、窓に拭き筋が残ってしまう
掃除後の窓は、ピッカピカに
タンクにたまった汚水
ワイパーを拡大したところ。2枚の羽の間から水を吸引する。ゴム製の下側の羽が潰れないように滑らせよう

 気乗りのしない窓掃除が思いの外手早く終わったものの、その後片付けも憂鬱な作業のひとつ。今回一番の心配は、元は真っ白だったワイプパッドの掃除です。が、こちらも意外とあっけなく、水の中でパイルを撫でるだけでキレイになってしまいました。これは洗浄液が優秀なのか、パイルが優秀なのか……。タンクに溜まった汚水も、タンクを外して流水ですすぐだけなので、手間なく後片付けできました。

汚れたワイプパッド。さすが1年分! 濃いめの汚れが付いている
流水ですすぐだけで、きれいになったワイプパッド

サッと吸い取るだけで、浴室もスッキリ

 次に、浴室の水滴を取り除いてみました。2畳弱のバスルームで普通に入浴後、全ての壁、天井を吸引してみると、10分前後で約200mlの水がタンクに溜まりました。タンクにはもともと50mlと100mlのところに、容量を示すラインがあり、100mlがMAX。100ml以上はクリーナーの容量外でしたが、問題なく吸引してくれました。

浴室の壁の水滴を吸い取ってみた
10分前後の吸引で、タンクには約200mlの水が溜まった

 浴室の天井は、前回の掃除から1年近くが経過していたので、タンクには少し濁った水が溜まりました。石鹸カスやホコリなどの汚れも取り除けたのでしょう。浴室のカビ対策に乾燥させるだけだと、水分は取り除けても汚れは落ちませんが、クリーナーで若干こすりながら水滴を吸引すると、カビの発生源となる石鹸カスなども取り除けるのは嬉しいですね。

 バキュームクリーナーで、浴室から水滴がどんどんなくなることに快感を覚えてしまったので、せっかくだからと床の水滴も吸引してみました。床の水は、問題なく吸えるときと、タンク内から水が逆流してしまう場合があります。いろいろ試してみたところ、水が逆流してしまうのは、ワイパー状の吸い込み口よりも、タンク底部のほうが高くなった場合に起きることが分かりました。この点を気を付ければ床の水滴も吸引でき、本当にカラカラの浴室が実現できました。

気を良くして、浴室の床を吸引してみた

気になる充電容量は?

 気になる充電量については、取扱説明書では連続使用時間は約20分となっています。実際に試したところ、ほぼその程度の時間稼働してくれました。とはいえ20分は、一軒家の窓を全て掃除するには短い気もします。窓掃除は、リビングの内側の窓だけ、外側の窓だけと分けて行ないましょう。ちなみに浴室の場合は、天井と壁など全てを吸引しても、全容量を使い切る前には作業が終わりました。

充電中の本体

 我が家のようにズボラで、できるだけ窓掃除はしないで済ませたいお宅こそ、バキュームクリーナーはおすすめの品です。「腕が痛い、腰が痛いから憂鬱」な窓掃除がとにかく短時間で終わります。

 しょっちゅう窓掃除をしているお宅でもその恩恵に預かることはできますが、例えばスキージーのあと、乾拭きで磨き上げてらっしゃるとなると、その工程は別途必要なのは変わりません。結露や浴室の水滴を手軽に取り除けるという意味でも、おすすめできる1品です。

岩崎 綾