家電製品ミニレビュー
働くママにうれしい機能がいっぱい! シャープのドラム式洗濯乾燥機はまさにオールマイティーな一台
2018年3月15日 07:00
1歳の息子が保育園に通いだしてからというもの、我が家の洗濯事情はほぼ崩壊していた。
保育園に通う息子は最低でも1日3セット(上下プラス下着)の衣類と、手拭き用のタオル、お昼寝の時に枕に敷くタオルを持ち帰ってくる。加えて、パジャマが毎日2組(いろいろ汚したり、失敗したりして夜に着替えることが多い)に、同居している母を加えて、大人3人分の衣類やタオルを毎日洗う。週末のまとめ洗いなんてとんでもない、1日でも洗濯ができない日があると、たちまち洗面所が衣類の山になってしまう。
なんとかしなければ! と藁をも掴む思いで購入を決めたのが、洗濯容量11㎏、乾燥容量6㎏のシャープの「ドラム式洗濯乾燥機 ES-P110」(以下、ES-P110)だ。
| メーカー名 | シャープ |
|---|---|
| 製品名 | ドラム式洗濯乾燥機 ES-P110 |
| 価格(編集部調べ) | 210,973円 |
これまで使っていたのは、同じくシャープの縦型洗濯乾燥機。シャープ独自の穴なし槽を採用し、清潔性や節水性に優れたモデルだ。洗濯容量8㎏と決して小さいわけではなかったが、現在の我が家の洗濯物の多さだと、1回の運転では終わらないことも多く、また乾燥機能にも満足していなかった。
縦型洗濯乾燥機では、乾燥機能を「簡易的なもの」を捉えているケースが多く、家電量販店などで洗濯機を選ぶときにも「乾燥機能をたくさん使うならドラム式がおすすめ」といわれることが多い。実際私が使っていたモデルも、少し厚手の衣類などを乾かそうと思うと時間がかかってしまったり、仕上がりが十分でないことも多かった。また、乾燥運転中に湿気が外に出てしまうため、洗面所全体が高温多湿の状態になってしまうのも悩みだった。
ES-P110に買い替えてからというもの、乾燥機能の使用頻度が高くなって、毎日の洗濯が本当に楽になった!! 忙しい毎日を送る中で、少しでも負担を減らしたい人には、是非使ってもらいたい一台だ。
今までの洗面所の雰囲気が一変! 買う楽しさを感じられる洗濯機
ハーフミラーを採用したES-P110は、これまで使っていた縦型洗濯乾燥機とは全く違う雰囲気で、洗面所の雰囲気も一変。なんだか未来っぽくおしゃれで、“新しい製品を買った”という喜びを感じられる。というのも、縦型洗濯機からドラム式洗濯機へのビジュアルの変化だけでなく、いろいろなところで新しさを感じられるのだ。
それは電源を入れればすぐにわかる。光で浮かび上がってくる操作パネルに「こんにちは」という声で運転がスタートする。この声はシャープ独自の音声機能で、センサーなどで感知した運転状況を音声で知らせてくれる。家電の音声機能というと、「ミツカリマセン」といった機械的なものを想像するが、ES-P110の声は全くベツモノ。なんなら癒しすら感じてしまう。
例えば朝、洗濯機を回そうとする「朝早くからごくろうさま」と声をかけてくれる。週末など2回目の洗濯機を回そうとすると「たくさんのお洗濯ごくろうさま」と声をかけてくれる。洗濯をしても誰もほめてくれないのに、ES-P110だけはわかってくれると思うと、結構本気で嬉しい。
それだけじゃない。洗濯や乾燥運転が終わった時にもコメントをくれる。たとえば「今回のお洗濯は、洗濯しやすい衣類が多いと判定して予定よりも早く運転が終わりました」だったり、「今回のお洗濯は、洗剤が少し多かったようです」など、的確なアドバイスをくれるのだ。
もう1つ、意外と便利なのが、「あと3分でお洗濯が終わります」という音声ガイド。あーもうすぐ洗濯が終わるのでそれまでに食器を下げておこう、息子を着替えさせてしまおうなど、朝の忙しい時間のプランを立てやすく、気に入っている。
正直これまで家電製品の音声ガイドを便利と感じたことはなかった。従来の音声ガイドの多くは操作を促すものが多く、「もうわかっているよ」とガイドそのものを切ってしまうこともあった。ただES-P110の音声機能はそれらの音声ガイドとは全くベツモノ。ユーザーに挨拶してくれたり、使用状況をモニタリングして状況に合わせた的確なアドバイスをくれたり、本当によくできている。ユーザーの呼びかけに応じるAI的な機能は搭載されていないが、これからAIに対応するようになったら、どう進化していくのか、ますます楽しみだ。
省エネで気兼ねなく毎日使える乾燥機能が便利!
ES-P110を使い始めてからというもの、洗濯機の乾燥機能に対するイメージがガラリと変わった。時間がかかる、電気代もかかる、しわだらけの仕上がり、なんならちょっと湿っているなど、洗濯機の乾燥機能に感じていた不満はなんとすべて解決!!! 子供の衣類やタオルだけじゃなく、ほぼすべての衣類で乾燥機能を使っている。
まずは時間について、6㎏の洗濯～乾燥運転をした場合、運転時間は3時間54分と表示された。しかし、実際にはなんと約3時間で運転が終わってしまった。音声機能の説明によると「乾きやすい衣類が多く、早く運転がおわりました」という。ES-P110では7つのセンサーを搭載しており、衣類の汚れや重さなど様々な情報を総合的に判断して、運転を自動で制御しているのだ。
なかでも優秀なのが湿度センサー。ドラムの中の湿度を検知して、乾き具合を見ている。当たり前のように感じるかもしれないが、実は湿度センサーを搭載しているドラム式洗濯乾燥機はシャープだけ。ドラムの中を密閉して乾燥させる方式を採用しているため、正確な湿度検知が可能になっている。従来は、乾燥運転後に衣類を取り出したときに乾きが甘いなと感じたことがあるが、ES-P110から取り出した衣類はカラッとほかほかに乾いていて、本当に気持ちがいい。
この仕上がりなら毎日でも使いたい! と思うが、そこで気になるのが電気代。6㎏の洗濯～乾燥で約15.9円と、思っていたよりずっと安い。これまで積極的に使っていた浴室乾燥機の電気代は3時間で約100円と考えると、ES-P110を使った方がずっと賢い。
これまで浴室乾燥機を積極的に使っていた理由の1つが仕上がりのシワが気になるというもの。でも、実際使っていて、しわだらけだから無理! と感じた衣類は1つもなかった。例えば代表的なのが夫のワイシャツ。ポリエステル65%、綿35%など、混紡タイプであれば、全く問題ない。もちろんその後に、アイロンをかけてはいるが、「シワシワクチャクチャで、アイロンをかけるのも一苦労」というのとは程遠い。
今ではすっかり乾燥機能のヘビーユーザーになってしまった。子供の服などは夜の内に乾燥まで終わらせておくようにしたら、朝の負担が一気に減った。ES-P110があれば、梅雨の時期だって怖くない!
食べこぼしも、ドロ汚れも怖くない! 洗浄コースが超充実!
最新洗濯機ならではの便利な機能も充実している。
「ジュースをこぼした!」「保育園から戻ってきた服が泥だらけ!」「口の周りも、洋服もケチャップだらけ!」小さい子供がいるご家庭だったら、毎日のようにあるこんなシーン。今まではその服だけ別に洗剤を付けたり、手洗いしてから洗濯機に入れていた。
洗剤なしで5分間水洗いする「サッと予洗い」だったら、洗濯機がそれを代わりにやってくれる。
砂場で何をしてきたの? というくらい泥だらけのトレーナーも「サッと予洗い」するだけで、ドロ汚れがすっきり落ちてしまった! おねしょや、食べこぼしが当たり前の我が家では、大活躍の機能なのだ。
サッと予洗いでも落ちない、ガンコな染みだったら「温水極め洗い」がオススメ。30～35℃の温水で浮かせた汚れを、極小の高圧水を振りかけて衣類を洗う「マイクロ高圧洗浄」ではじき飛ばすという洗浄コースで、特に汚れが気になる時に推奨されている。
今回は、口紅、ファンデーション、野菜ジュース、醤油、ケチャップ、ソースを白いTシャツに付けて、本当に汚れが落ちるかを試してみた。しかもTシャツにしっかり馴染ませた状態で、1時間放置してから洗ったので、条件としてはかなりヘビー。
結果は、大成功! ファンデーションと口紅以外はすっきり落ちた! というのも、この口紅とファンデーション、後から成分を見たら、ウォータープルーフだったのだ。失礼しました……。
しかし、時間をおいた醤油やソースの染みがここまでキレイに落ちるとは驚き! もちろん、漂白剤なんて一切使っていません。水を温める必要があったり、シャワーの放出量が標準コースよりも多いため、運転時間は通常の約4倍以上はかかるものの、汚れが気になる衣類の洗濯に頼りになるコースだ。
お手入れは絶対、毎回しましょう!
今回の製品に限らず、ドラム式洗濯乾燥機は、お手入れがマストです! まず絶対に忘れてはならないのが、乾燥フィルターのお手入れ。
乾燥運転をしたら必ず、その都度お手入れする必要がある。お手入れそのものはとっても簡単。本体上部に用意されているフィルターケースを取り出して、付着しているホコリを取り除くだけだ。ES-P110では、より手入れがしやすいように、このフィルターケースが2つに分かれているので、必ずどちらも取り出してお手入れするようにしよう。
2つめが洗剤ケース。こちらも使用したらその都度、お手入れするようにとある。ケースを取り出して、さっと水洗いすれば良い。
3つめが1週間ごとにするという、糸くずフィルターのお手入れだ。本体の左下に用意されているケースから取り出して、糸くずや異物などを取り除く。取扱説明書では、1週間ごととあったが、我が家のように1日2～3回使うという家庭はもう少し多めにするのがオススメだ。
そのほか、洗濯槽だったり、排水溝、給水口なども定期的なお手入れが必要。家電製品を購入しても取扱説明書を読まないという人も多いが、ことドラム式洗濯乾燥機に関しては必ず読んで欲しい。お手入れを怠ることで、本来の性能が損なわれてしまい、せっかく良い製品を購入してももったいない。
生活が変わる! ドラム式洗濯乾燥機を買って良かった～!!!!
ES-P110を購入してからというもの、洗濯習慣が大きく変わった。まず、雨が怖くなくなった。
今までは天気が悪いのが本当に憂鬱だった。浴室乾燥機能を使うにしても物干しや、ハンガーを外から持ってきたり、衣類を干すスペースを確保したりと、雨の日は洗濯物にかかる時間が2倍以上になってしまう。今では天気に関わらず、息子の保育園用の服は夜のうちに洗濯～乾燥運転してしまうので、雨だって全く関係なし! 大容量11kgなので、ふとんカバーやシーツなど休日のまとめ洗いだっておまかせだ。
生後7カ月で仕事復帰してからというもの、育児と家事、そして仕事を全てやるなんてことはとっくに放棄している。食器洗い乾燥機やロボット掃除機などを駆使して、なるべく家事にかかる負担を減らしてきたが、ES-P110も間違いなく家事負担を減らしてくれる製品だ。
「温水極め洗い」や「サッと予洗い」など、ドロ汚れや、染み汚れに特化した機能が満載のモデルなので、汚れ物が多い、お子さんがいる家庭にオススメだ。例えば、部活でドロドロのユニフォームを持って帰ってくるお子さんがいたり、我が家のように毎食食べこぼしする小さい子供がいるならこれらの機能が大活躍するはず。私個人としては、もっと早く買えば良かった～!!! というのが正直な想いだ。
