家電製品ミニレビュー

吸引しない掃除機!? 約1kgと超軽量の「マホウキ」を使ってみた

 今回紹介するのは、シー・シー・ピーの「マホウキ」。その名の通り、ホウキから着想を得たという掃除機で、吸引モーターを搭載せずに電動ブラシでゴミを掻き取る仕組みが特徴だ。

シー・シー・ピー「マホウキ」
メーカー名シー・シー・ピー
製品名マホウキ
型番ZT-BC15-RD
実売価格12,498円

 電動ブラシは高密度のロールブラシを採用しており、ブラシが回転することでホコリやゴミを掻き取ってダストケースに回収する。掃除中、ダストケースのシャッターは常に開いており、持ち運ぶ際は閉じる仕組み。ホウキとチリトリが一体となったような構造だ。

 吸引しない掃除機というのはイマイチ想像がつかないが、メリットはいくつかある。まず、吸引モーターがないため本体が軽く、排気が出ないことだ。運転音も約58dBと静かだ。

 本体重量は約1kgで、持ち運んだり前後に動かしてみたりすると確かに軽い。普段は手元にモーターがあるスティッククリーナーを使っているので、持ち上げたときにズシッとした重さがある。しかしマホウキは持ち上げても軽いため、サッと手に取りやすく、掃除の頻度が上がりそうだと感じた。

開梱したところ。ヘッド、パイプ、ハンドルが入っているので組み立てる
そのほか説明書、スターターガイド、アダプタ、掃除用ブラシが付属
ヘッド部
ヘッド裏面。高密度のロールブラシが回転してゴミを掻き取る。掃除中、ダストケースのシャッタ―は常に開いている
簡単に組み立てられた。それぞれの部品の穴にはまるように差し込むだけ

 本体は充電式なので、まずはヘッド側面の充電ジャックにアダプターを差し込んで充電する。充電時間は3.5時間で、連続使用時間は最大約70分。本体は自立するので、壁際に寄せておけばOKだ。

 なお、運転モードはターボモードとノーマルモードの2種類。フローリングはノーマルモード、カーペットはターボモードが適しているという。

ヘッド側面にアダプターを差し込んで充電する
モードボタンを押して運転モードを切り替える

髪の毛はしっかりキャッチ! 2台目のサブ機としてオススメ

 わが家はフローリングがメインなので、基本はノーマルモードで運転した。電源をONにすると、確かに運転音は静か。普段は掃除機の音を怖がる猫も平然としていた。

 集じん力を見るために、猫の爪とぎから出たダンボールのカスを撒いて掃除してみた。ダンボールカスは大きめで、1往復させたところ少しだけ取りこぼしがあった。2往復でキレイになったが、一般的な掃除機と比較するとゴミ取り性能は弱い。

猫の爪とぎから出たダンボールのカスを掃除してみた
1往復したところ。少し取りこぼしがあった

 しかし、ダストケースの中を見てみると、細かいゴミはしっかり取れていた。正直マホウキを使って掃除をしているときは、あまりゴミが取れているような気がしなかったのだが、ダストケースには髪の毛や猫の毛、ホコリが集まっていた。ダンボールのような大きなゴミは苦手だが、細かいゴミなら問題なく掃除できそうだ。

 ダストケース内のゴミを捨てるときは、ゴミ箱やゴミ袋の上でフタを開けるようにする。細かいホコリは舞ってしまうので、ゴミ箱の大きさには余裕を持ったほうがいい。なお、ダストケースを外したときに、一度回転ブラシにダンボールのゴミが付いたままで、ケースに入りきっていないことがあった。やはり大きめのゴミには向いていないようだ。

ダストケースを取り外すときはパイプを直角にする
マグネット式で取り外しやすい
フタを開けてゴミチェック。髪の毛やホコリなど細かいゴミが取れていた
ダンボールのような大きいゴミはブラシに残ってしまうことも。大きいゴミは苦手のようだ

 一般的な掃除機として使おうとすると、物足りない部分があるのが正直なところ。しかし音は静かなので、家族がまだ寝ている朝に使えたのは良かった。これまでは朝に掃除をしたくても運転音が気になって諦めることが多々あったが、マホウキならその心配もない。

 これ1台で家中すべてというのは無理があるが、2台目のサブ機として、ちょっと髪の毛やホコリが気になるときに使うのが良さそうだ。

西村 夢音

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