家電製品レビュー

ハイスペックで、オシャレ“大人が満足できる”cado×CLYTIAのウォーターサーバー

cado×CLYTIA ウォーターサーバー

 自宅に専用のウォーターサーバーを置いて、定期的に水が届く「宅配水」。私の周りでも、何人か導入している人はいるが、いずれも子供がいる家だ。一人暮らしや、わが家のような子供がいない夫婦世帯では、あまり導入している人がいない。

 その理由は様々だろうが、私は「大人が満足できるウォーターサーバー」がないからだと思っている。例えば、デザイン1つとっても、カラフルでボトルがむき出しになったウォーターサーバーをリビングに置きたいとは思えない。機能面でも、日中や夜間、使わない時間の方が多いウォーターサーバーの電源をずっと入れておくのはちょっと気がひける。

 しかし、今回紹介する「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」は、デザイン面はもちろん、機能面でも“大人”の様々なニーズに応えてくれる製品だ。

メーカー名ウォーターダイレクト
製品名cado×CLYTIA ウォーターサーバー
販売価格43,200円(税抜)

 ちなみに、無料レンタルのウォーターサーバーがたくさんある中で、この製品は販売モデル。価格は43,200円とお高め。月々購入するお水の値段が1本につき、300円割引される専用の3年プランが用意される。このプランは、毎月4本以上のボトルを購入すれば、3年で、本体代金が実質0円になるというもの。

 本体の購入は一括払いのほか、12・24・36回の分割払いも用意されており、分割手数料はいずれもウォーターダイレクトが負担する。

cadoデザインのウォーターサーバー

 「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」のデザインは、東芝、amadanaのデザインを歴任し、現在はcadoのデザイナーを務める鈴木健氏が担当している。上質でシンプルな左右対称のデザインは、これまでのウォーターサーバーにはなかったもの。色は、ブラック、ホワイト、ボルドーの3色あるが、今回はパキっとした発色が魅力のボルドーを選んだ。

 最初は派手かなと思ったが、室内に置いてみると、意外に馴染む。お水のボトルが見えないデザインにこの色、これまでのウォーターサーバーにはちょっとない感じだ。

製品本体
部屋に置いたところ
操作パネル部分。左右対称のデザインが特徴的

もはや白物家電並み!? の高機能が魅力

光センサーで室内の照度を検知し、自動で運転を制御するエコモードを搭載。エコモード設定時は月の電気代を504円に抑えることができる

 「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」の魅力はデザインだけではない。エコモードや、弱冷水モードなど、冷蔵庫やエアコンなどの白物家電なみ!? というくらい様々な機能を搭載している。

 エコモードは、光センサーで室内の照度を検知し、夜間や就寝の際など、照明を消して、部屋が暗くなると、自動的に温水タンクの電源がオフになるというもの。ボタンを押すだけで簡単に設定でき、エコモードにすることで、月の電気代は通常時より約2割少ない約504円(月約24L使用、電気代22円/kWh計算時)に節約できる。同様の機能は、冷蔵庫などにもよく搭載されているもので、ウォーターサーバーも白物家電に近づいてきたなぁという印象だ。

 もう1つ、私が気に入っているのは、約15℃前後のぬるめの水を出せるという「弱冷水モード」。これは、まさに私が待っていた機能。通常設定時のお水は、8℃前後なので、正直、ごくごく飲むには冷たすぎるのだ。美容や健康の観点からいうと、お水は常温が良いという考え方もあるくらい。ここらへんの配慮は、まさに“大人向け”だなと感じた。

15℃前後のぬるめの水を出す「弱冷水モード」
水が冷たすぎないので、朝一番でもごくごく飲める

 衛生面では、お湯を冷水タンクに循環させタンク内を熱殺菌する「加熱クリーンシステム」のほか、外気が入りにくい独自構造を採用する。加熱クリーンシステムは、開始から終了まで約4時間かかるので、日常的に使うモードではないが、例えば、長期間家を空けて戻った時など、あると安心な機能だ。

押しやすいボタンや、セットしやすいボトルなど使い勝手にも配慮

 正直、ウォーターサーバーの使い勝手というのは、これまで考えたことがなかった。お水とお湯さえ出れば良いと思っていたのだ。しかし、cado×CLYTIA ウォーターサーバーを使い始めると「使いやすいなぁ」と実感することがたくさんあった。

 まずは、お水の量が立ったまま確認できること。機種によっては、出水口が陰になっていて、のぞき込まないと水の量が確認できないものもあるが、cado×CLYTIA ウォーターサーバーは真上から、水の量が確認できる。

 出水ボタンも手前に少し出ているので、上からスッと押すことができる。お鍋や水筒など、様々な容器に水を入れやすいというのも大きなポイントだ。

取水ボタンは手前にあり、押しやすい
立ったまま水の量を確認できる
お鍋や水筒にも水をいれやすい

 お水のボトルは本体下部にセットする。重いボトルを上まで持ち上げなくてもいいので、女性でも入れ替えしやすい。ウォーターダイレクトの宅配水は、PET素材のボトルを使っているので、飲み終わったらそのまま捨てられるのも良い。メーカーによっては、空き容器の引き取りがあるところもあるが、容器の置き場所などを考えると、そのまま捨てられる方が断然楽!

ボトルは本体下部に設置する
PET素材のボトルに入ったお水は、宅配便で届く
ボトルをセットする際はセット部を手前に引き出すことができる
ボトルをセットしたところ
飲み終わった状態
PET素材のボトル部分は、潰れた状態になり、リサイクル資源ゴミとして捨てられる

ウォーターサーバーは次のステージに

 自宅にウォーターサーバーを置くというのは比較的新しい習慣ということもあり、どの製品もあまり変わり映えしなかった。無料レンタルできて、冷水と温水が出れば問題ないという考えだったので、製品に特徴など求めていなかったからだ。

 しかし、ウォーターサーバーは、生活必需品ではない。お水は水道からも出るし、コンビニやスーパーでも安く買える。ウォーターサーバーは、水にこだわって、便利さにこだわる人が手にする製品だ。だったら、もっとこだわった製品があっても良いと思う。

 「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」は、そんなニーズに応えてくれる“大人が満足できる”製品だ。

協力:ウォーターダイレクト

阿部 夏子