家電製品レビュー
デロンギのオーブンで、ローストチキンに初挑戦! 後編
by 阿部 夏子(2014/4/7 07:00)
鶏の形そのままに焼き上げるローストチキン、テレビや映画の中ではよく見かけるが、実際に自分で作ったことはなかった――というよりも作れなかったというのが正直なところ。鶏の丸焼きがそのまま入ってしまうような大きなオーブンが自宅にあったことはなかったからだ。
でも、デロンギ・ジャパンの「スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブン EOB2071J」なら、それが可能。というわけで、作ってみましたよ!! 鶏一匹丸々使ったローストチキン。もちろん、生まれて初めての経験だ。
メーカー名 | デロンギ・ジャパン |
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製品名 | スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブン EOB2071J |
希望小売価格 | 100,000円(税抜) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 89,250円 |
ちなみに、スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブンの魅力は大きさだけではない。“全自動”で、ヨーロッパで食べるような丸型のパンが作れてしまう。そちらの詳細はレビュー前編でどうぞ!
加熱がいいから失敗知らず!
初めてのローストチキン作りは、食材探しから始まった。近所の肉屋を数軒あたるが、さすがに中抜きの状態の丸鶏を当日すぐ買えるというところはなく、ネットで探してみたところ、板橋の鳥新というお店を見つけた。ここは鶏専門店で、店頭でいつでも、ローストチキン用の丸鶏を購入できるという。
鶏肉はいつも食べているが、形そのままのものを扱うのは初めてで、かなり戸惑った。しかし、鳥新で買ってきたものは処理済みで、中もきれいな状態。特別大変な作業はなかった。今回は、付属のレシピを参考にしながら、母のアドバイスに従い、中にキノコをソテーし、バジルで味付けしたものを詰めた。
付属のレシピでは、外側にレモンとオリーブオイルを塗り、ローズマリーとセージをまぶすとあったが、ローズマリーとセージが手に入らなかったのだ。
ドキドキしながらも、鶏のおなかにキノコのソテーを詰めたら、後は焼くだけ。加熱方法はコンベクションで約80分焼く。途中、45分くらいが経過したら、一度取り出して、鶏肉をひっくり返す。
80分後に、オーブンから出した時は思わず「わぁー」という声が出た。表面にこんがりと焼き目が付いたその姿はまさしく、“ローストチキン”だったからだ。見た目だけではない。その味も秀逸! 中までしっかり火が通っているのに、鶏特有のパサつきは一切なく、しっとりと仕上がっている。中に詰め物をしたもの、正解だった。少し濃いめかなというくらい味を付けた方が、淡泊な鶏と合う。
皮もまたおいしい。パリっと仕上がっていて、4人であっという間に完食してしまった。手間といっても、最初の準備だけで、後は焼くだけ。それだけに、肝心なのは加熱方法だ。ローストチキンはもともと、欧米で好まれる料理法だけあって、デロンギのオーブンは完璧。なんだか自分がとっても料理上手になったみたいだ。
お皿に盛りつけても、ひときわ豪華さが目立つその姿は、クリスマスはもちろん、ちょっとしたパーティーにもぴったり。今回初めて作ったが、丸鶏は1.2kgで980円だし、そのほかの材料を含めても1,500円以内で出来てしまう。これはリピート確実のメニューだ。
ピザがぱりっと焼き上がるピザストーンはさすがイタリアのメーカー
デロンギのオーブンには、日本のオーブンではちょっと考えられないものが付属している。それが、石でできたピザストーンだ。ピザストーン自体が熱を持つので、ピザがパリっと仕上がる。
今回は、パンボウルを使って、ピザの生地から手作りしてみた。まずは、薄力粉、水、オリーブオイル、ドライイースト、塩をパンボウルに入れて、粉っぽさがなくなるまで、ゴムべらなどで混ぜる。
次に、庫内にパンボウルをセットして、スイッチを押すと、こね工程から発酵まで、自動でしてくれる。約80分後、発酵段階が終わったら、生地を取り出して、代わりにピザストーンをセットして、再びスタートボタンを押す。すると、今度はピザストーンの予熱が始まるというわけだ。
ストーンを予熱している間に、生地を成形して、具を乗せる。薄力粉のみで作った生地は柔らかくよく伸びる。手だけで伸ばそうとすると、生地が破れてしまうので、麺棒などを使うのが良い。ポイントは、クッキングシートなどの上に打ち粉をしてから生地を伸ばすこと、移動の際に破れてしまうリスクを減らせる。
あとは、ストーンを取り出して、ピザを載せ、15分ほど加熱すれば完成だ。
できあがったピザは、ぱりっとして、いくらでも食べられそう。裏面がパリっと仕上がっているのは、ピザストーンならではだ。
オーブン加熱でしっとりジューシーなグラタンも
スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブンでは、コンベクション加熱のほか、オーブンや、グリル、解凍、スローベイク、保温など、全部で6つの加熱方法が搭載されている。私の場合、コンベクションを選ぶ頻度が最も高いが、料理によっては他の加熱が適したものもある。例えば、野菜や魚などをしっとり仕上げたい時はオーブン、焼き目を付けて仕上げたい時はグリルなどだ。
今回は、野菜をふんだんに入れたマカロニグラタンをオーブンで焼き上げた。マカロニグラタンは加熱しすぎると、マカロニの一部が乾燥して、固くなってしまうことがあるが、オーブン加熱で仕上げると、ふわっとジューシーに仕上がる。中に入れたほうれん草やタマネギもしっとりとしていて、本来のおいしさを楽しめた。
料理ごとに加熱方法を変えるというのは、料理上級者の技だが、デロンギのオーブンはそういった用途にも向くというのが魅力だ。
お手入れは少し手間がかかる
お手入れに関しては、ほかのオーブンレンジやオーブントースターに比べると少し手間がかかる。多くのオーブンで採用されている引き出し式のパンくずトレイがないので、庫内下にたまったくずは、フキンなどを使って自分で取り出さないといけない。また、ダイヤルのところにホコリがたまりやすいので、これもマメに掃除したい。