家電レビュー

10秒ですぐ高温、abien超小型グリルはひとりごはん充実! 鍋も楽しい

「abien MAGIC GRILL mini(アビエン マジックグリルミニ)」

たった10秒でグリル調理をスタートできる、おしゃれな超小型ホットプレートで注目を集めた「abien MAGIC GRILL mini(アビエン マジックグリルミニ)」がリニューアルしました。12月18日まで「Makuake(マクアケ)」で先行予約販売を行なっています。店頭予想価格は19,800円。マクアケでは最大30%オフの13,860円で購入可能。

今回の改良では、即高温になるパワフルな加熱性能はそのままに、グリル調理に便利な平型グリルプレート、鍋物や揚げ物調理に適した深型プレートの2種類が用意され、メニューに合わせて付け替えが可能になりました。今回その実機を借りて使うことができたので、使用感や魅力をお伝えします。

平型・深型セットで便利! 2種類のプレートを使い分けられる

マジックグリルミニは、電源をONにすると即加熱できるほか、均一で効率の良い加熱、繊細かつ簡単な温度調節などを実現した、機能性の高い超小型のホットプレートだといいます。その実力はいかに!?

機能性の高い超小型のホットプレート(平型プレート装着時)

焼き面は15×15cmほどとパーソナルグリルにもぴったりのサイズ感。1人暮らしや少人数の家族での使用にうってつけです。スマートフォン2つ分くらいの設置面積なので、省スペースで置けるのも魅力。テーブルの上に置いたままでも邪魔になりにくいと思いました。

焼き面サイズは15×15cmほど
スマートフォン2つ分くらいの面積に収まる大きさ

今回のリニューアルモデルでは、着脱可能な平型・深型の2種類のプレートを付け替えて使えるのも特徴です。焼いたり炒めたりする場合は平型プレートを使い、鍋や汁物、揚げ物を作るときは深型プレートといったように、調理内容に合わせて2種類を使い分けられるので便利。本機1台でさまざまなメニューを楽しめるのもうれしいポイントです。

深型プレート

プレートの取り付けや付け替えも、とても簡単です。取り付けるときは本体の接続部と、プレート裏側の接続端子を合わせるだけ。がっちり固定されるわけではありませんが、調理時は安定して使えます。また本体から取り外すときは、プレートの取っ手を持ち上げるだけでOKです。

本体の接続部と、プレート裏側の接続端子を合わせる

なお、2種類のプレートはスタッキングに対応するため、本体、深型プレート、平型プレートの順に重ねてコンパクトに収納できます。平型プレートをのせるときに、深型プレートの取っ手と重ならないように向きを変えるのがポイントです。

本体とプレート2種はスタッキングが可能
平型プレートと深型プレートの取っ手が重ならないようにする

ひとりご飯にもぴったり! 料理を温かいまま食べられる

本機は使い方も簡単です。プレートを取り付けて、本体横のダイヤルを回すだけで電源が入ります。ダイヤルは温度調節も兼ねており、電源がONになるとすぐにWARM(約80℃)、LOW(約130℃)、MID(約180℃)、HI(約220℃)の4段階に設定が可能。作るメニューによって、保温、低温、中温、高温の中から適した温度を選べます。

温度設定はWARM、LOW、MID、HIの4段階

温度を設定すると、本体の前面にインジケーターが表示されます。インジケーターも設定温度と同様に4段階の表示があり、高温であるほどライトが横に長く点灯します。

温度を設定するとインジケーターが表示される

本機は立ち上がりが早く、すぐに調理を開始できて便利。電源を入れて10秒も経つと、プレートが熱くなっているのがわかりました。

電源を入れて10秒も経つと、プレートが熱くなっている

焼く、炒めるなどの調理に適した平型プレートを使い、温度をHIに設定して牛もものステーキを焼いたところ、香ばしい焼き色がつき、見た目もおいしそうに仕上がりました。

牛もものステーキを焼いたところ、香ばしい焼き色がついた

ちなみにこちらのステーキ肉は約200g。15cm四方のコンパクトな焼き面にのせて、しっかり焼くことができました。ひとりでガッツリはもちろん、少人数でシェアして食べるときにも便利だと思いました。

プレートの空いたスペースに温野菜を添えたところ、彩りも良く、食欲をそそる仕上がりに。高さ約1cmのフチが設けられているので、野菜や肉の汁があふれることもありませんでした。

なお、周囲への油ハネは想像していたよりも少なかったように思いました。ただし、多少は油が飛びはねるので、あらかじめ卓上に紙を敷くなど工夫するといいでしょう。平型ではなく、深型プレートを使うのもひとつの方法です。

約200gのステーキ肉をのせられた
深型プレートには、高さ約1cmのフチが設けられている

お肉をのせたままナイフでカットするとプレートを傷つけてしまうので、キッチンばさみで切り分け、別皿に移し替えずにそのまま食べたところ、最後まで温かかったです。電源を切ってもしばらく保温が効いているようで、厚みのあるプレートは蓄熱性にも優れていることを実感しました。

プレート上ではナイフを使わずキッチンばさみでカット
プレートは蓄熱性もあり、料理が最後まで温かかった

本機には前モデルと同様にメーカー独自の「サーキットヒーター」が採用されています。その名のとおり、サーキット状にデザインされたヒーターがプレート内に高密度に張り巡らされており、ムラなく効率良く全面を加熱できる仕組みです。

さらに新製品では「センサーレス温度制御システム」を搭載。ヒーター自体が温度センサーの機能を果たし、プレートの温度変化を精密に感知して、設定温度をキープできる機能です。本機能により、電源を入れてからのスピーディーな立ち上がりと、冷たい食材をプレートに置いても設定温度へのすばやいリカバリーを実現できたといいます。

確かに、冷蔵庫から出したばかりの生卵やソーセージをのせたときに、プレートが冷えた感じはなく、すぐにジュージューと食材の焼ける音がしていました。

冷たい食材をプレートに置いても設定温度へすばやくリカバリーする

冷たい食材をのせてもプレートが冷めにくいため、忙しい朝もスムーズに調理が始められます。卓上で調理して、プレートにのせたままにすれば、最後まで温かい食事を食べられるのもうれしいポイントです。ひとり暮らしの朝食はもちろん、お弁当のおかず作りなどにも活用できると思いました。

ひとり暮らしの朝食、お弁当のおかず作りにも

試しに平型プレートで食パンを焼いたところ、表面がカリッと香ばしく美味しいトーストに。本機1台で一通りの朝食作りができるのも便利だと思いました。

食パンも焼ける

メニューの幅が広がる深型プレート鍋! 鍋料理や汁物に

鍋やスープなどの汁物、揚げ物などの調理には、深さ約7cmの深型プレートが便利です。

深型プレート装着時

茹でこぼし不要な袋麺であれば、お湯を沸かして麺を茹で、スープ、かやく、好みの具材などを加えるだけ。深型プレートひとつでインスタントラーメンを作れます。深型プレートをそのまま器代わりに使えば、できたてアツアツを食べられる上、余分な洗い物を減らせるのも良いと思いました。

袋麺の調理から食事まで深型プレートひとつで済む

深型プレートはひとり鍋にもぴったりです。満水容量は約1.5L(ただし、1L程度が上限の目安)なので、1~2人前の分量がしっかり入ります。本機には保温機能もあるので、調理済みのおでんも最後まで温かいまま食べられました。

深型プレートはひとり鍋にもぴったり

また、深型プレートを使うとお湯も沸かせるため、レトルトパウチに入った食品の湯せんにも使いやすそうです。

レトルトパウチの湯せんにも便利

プレートは水洗いできるのでお手入れ簡単&衛生的

平型プレートと深型プレートはIPX5相当の防水性能を備えているため、本体から取り外して水洗いが可能です。落としにくい汚れは食器洗い用の中性洗剤とやわらかいスポンジを使って水洗いできます。プレート単体で洗える上、サイズがコンパクトなのでお手入れしやすく、衛生的に使えて良いです。

プレートは水洗いできる

洗浄後、プレート裏側の接続端子とその周囲が濡れている場合は、水分を拭き取っておきましょう。

プレートを水洗いしたときにやや気になったのは、取っ手の溝に付いた水滴が拭き取りにくいこと。少し時間はかかりますが、取り切れない水滴は自然に乾燥するのを待つといいでしょう。

プレートの取っ手の溝に付いた水滴は拭き取りにくい

なお、本体は水洗いできないため、乾いたやわらかい布で拭いてお手入れします。取りきれない汚れは、ぬるま湯や中性洗剤を薄めた水に浸してかたくしぼったやわらかい布を使って拭き取ります。

本体は水洗い不可

本機はお手入れしやすい、小型で取り扱いやすく、省スペースで設置できるなどの利点があり、少人数で使うのにうってつけのグリルです。

さらに、消費電力は680Wほどと比較的省電力で使えるのも魅力。AC電源付きのキャプサイトや、700W以上の出力に対応したポータブル電源があれば、アウトドアシーンでも活用できます。サイズがコンパクトなので、持ち運びしやすいのもいいですね。

Makuakeでは平型プレート、深型プレートのいずれかを選べるセットがありますが、やはり2種類のプレートが付いているタイプが欲しくなりますね。ステーキ、焼き肉、鍋、スープ、フライなどさまざまなメニューを作れるので、充実したひとりご飯を楽しめますよ。

abien マジックグリルミニ
野本 美樹