家電レビュー

起きてすぐ“本物の白湯”飲める白湯メーカーが温活に便利だった!

三ッ谷電機「白湯メーカー 温活zen」

今や、白湯(さゆ)がコンビニエンスストアで販売される時代です。健康志向の高まりから、若い人の間でも白湯を飲む人が増えているのだとか。

「白湯って、水を温めただけでしょ?」と思っている人も多いのでは? ざっくり言うとそうなりますが、厳密には、水が沸騰してからさらに10分間沸騰を続けてカルキを抜き、適温(50~60℃)になるまで冷ました“温かい水”をいいます。

この工程にかかる時間は約30分。白湯作りは思いのほか手間がかかるんです。その点、三ッ谷電機の白湯メーカー「温活zen」を使うと、手間なく簡単に「本物の白湯」を作れます。温活や腸活を意識して、毎朝白湯を飲んでいる人必見の便利家電。価格は16,500円です。

用意するのは水だけ! おいしい「本物の白湯」が自動で完成

三ッ谷電機の「温活zen」は、本来なら時間と手間がかかる「本物の白湯」を簡単に作れる、電気ケトル式の白湯メーカーです。「沸騰」「カルキ抜き」「保温」の3モードを搭載し、白湯作りには「カルキ抜き」モードを使用します。

白湯作りには「カルキ抜き」モードを使用する

ガラス容器に好みの量の水を入れてフタを閉め、操作部の電源ボタンを押して電源をONにすると、表示部に「保温」の文字が点灯します。この状態でメニューボタンを押して、保温温度(白湯の場合の適温は50~60℃)を設定。このとき、「-」あるいは「+」ボタンを利用して、1℃単位で温度を設定することも可能です。

なお、入れられる水の容量は最小400ml~最大1,300mlです。

電源をONにすると、表示部に「保温」の文字が点灯する
メニューボタンを押して、保温温度を白湯の場合は50~60℃で設定する。「-」「+」ボタンを利用して、1℃単位で温度を設定することも可能

ちなみに、表示部に向かって左側が保温温度、右側がその時点での水温です。加熱が始まると、水温がどんどん上がっていく様子も楽しめます。

保温温度を設定したら、続けてモード選択ボタンを押して「カルキ抜き」を選びます。あとは沸騰→カルキ抜き→適温での保温までが自動で行なわれるので、完成まで待つのみ。

モード選択ボタンを押して「カルキ抜き」を選ぶ
沸騰・カルキ抜き・適温での保温までが自動で行なわれる

実際にできあがった白湯を飲んでみたところ、ごく普通の水道水の味が、いつもよりまろやかに感じました。カルキ抜きをしっかり行なうと、こんなにもおいしくなるのだと実感。また、50~60℃くらいの白湯は熱すぎず、冷たくもなく、飲みやすい温度だとも思いました。

ごく普通の水道水で作った白湯がまろやかでおいしかった

なお、メーカーによると、カルキ抜きモードを使用して作った白湯で第三者機関による残留塩素測定試験を実施したところ、残留塩素が「1Lあたり0.05mg未満」と、ほぼ0に近い数値だったそうです。この結果だけを見ても、利用価値の高い商品だなと思いました。

タイマーをセットすれば、朝起きてすぐに白湯が飲める!

いくら簡単に白湯を作れるとはいえ、30分も待っていられないという人にはタイマーの利用がおすすめです。

朝起きてすぐに白湯を飲みたい場合は、起床時間から逆算して、寝る前に予約タイマーを設定しておけばOK。翌朝目覚めたら、カップに注ぐだけで適温の白湯を飲めます。

タイマーの設定方法も簡単です。ガラス容器に水を入れ、メニューボタンでお好みの保温温度を設定し、モード選択ボタンでカルキ抜きを選んだら、予約タイマーボタンを押して「-」「+」ボタンで時間を決定します(最短10分~最長24時間)。設定した時間に到達すると電源がONになり、白湯作りがスタートします。

タイマーは最短10分~最長24時間で設定が可能

ここで注意したいのは、“タイマーの設定時間=白湯が完成する時間”ではないことです。

例えば、前日の23時に、予約タイマー「7時間」と設定すると、翌朝6時に電源がONになります。そこから白湯作りが始まり、沸騰、カルキ抜き、保温温度まで自然に冷ます、という工程になるので、適温で飲めるのは早くて6時30分~7時くらいと考えた方がいいでしょう。

したがって、予約タイマーを使用するときは、白湯を飲むタイミングから1~2時間早い時間を設定するのが適切です。23時に就寝し、翌朝6時にできあがった状態にしたい場合は、寝る前に予約タイマーを5~6時間で設定すると、朝起きてすぐに白湯を飲めます。

タイマーを利用すると、朝の貴重な時間を白湯作りに取られずに済んで助かるなあと思いました。

お茶、コーヒー、ミルクの調乳用にも使える!

本機は白湯メーカーとしてだけでなく、電気ケトルとしても使用できます。

白湯(50℃、60℃)のほか、ミルク調乳(75℃)、お茶(85℃)、コーヒー(95℃)など、主要な飲み物に適した保温温度があらかじめプリセットされており、メニューボタンを押すだけで切り替わるので設定も簡単です。さらに、「-」「+」ボタンを使って、1℃単位で細かい設定も可能。自分好みの温度にセットできます。

保温温度は1℃単位で設定できる

作る飲み物に適した保温温度を選んだら、白湯を作るときと同様にカルキ抜きモードで水を沸騰させるだけ。しっかりカルキを抜くことで、いつものお茶やコーヒーの味がまろやかになります。

しっかりカルキを抜くと飲み物の味がまろやかになる

カルキ抜きが不要な浄水や天然水などを使う場合は、沸騰モードが便利。水が100℃に到達して沸騰した後は自動的に保温モードに切り替わり、自然に冷えて設定した保温温度まで下がると、その温度で保温状態がキープされます。

浄水や天然水などを使う場合は沸騰モードが便利

本機は赤ちゃんの授乳にも便利です。ミルク調乳に適した温度(75℃)で保温しておけば、夜中の授乳もスムーズ。

加えて、ライト機能を使うと暗い室内でも本機の場所がわかりやすく、夜間の利用に便利です。「ライト」ボタン(メニューボタン兼用)を長押しすると、本体下部に搭載されているライトが点灯。もう1度長押しすると消灯します。

「ライト」ボタン(メニューボタン兼用)を長押しすると、本体下部に搭載されているライトが点灯する
ライト機能を使うと暗い室内でも本機の場所がわかりやすい

お手入れ簡単! 水しか使わないので汚れにくい

本機は、フタ以外は丸洗いNGですが、ガラス容器の内部は水洗いが可能です。

フタのみ丸洗いが可能
ガラス容器の内部は水洗いできる

すべてを丸洗いできないものの、そもそもお湯を沸かすために使用するものであり、水しか使わないので、あまり汚れません。ですので、お手入れの手間がほとんどかからないのが専用品の良いところです。

また、最大1.3Lの大容量のお湯を沸かせるので、白湯を多めに作り置きできるのも便利。マイボトルに入れて持ち歩けば外出先でも好きな時に飲める上、市販の白湯をちょこちょこ購入する必要がなく、経済的に白湯活できます。

最大1.3Lの大容量のお湯を沸かせる

三ッ谷電機の「温活zen」は、手軽に本物の白湯を作って、好きなときに飲みたい人はもちろん、お茶やコーヒーをよりおいしく楽しみたい人、これから温活を始める人などにぴったりのアイテムだと思いました。大容量である分、設置にはやや広めのスペースが必要ですが、白湯作り用の電気ケトルを探している人は、ぜひ候補に入れてほしいです。

三ッ谷電機の「温活zen」はこれから温活を始める人にもおすすめ
野本 美樹