家電レビュー

鶏ムネ肉しっとり! スチーマーや鍋にもなるサラダチキンメーカーが便利

サラダチキンメーカー グランデ

健康を意識する人が増えるいま、タンパク質を生活のなかで意識的に摂取している人が多いのではないでしょうか。ダイエットやトレーニングをしている場合はもちろん、タンパク質は健康な生活を送るうえで欠かせません。

そんなタンパク質をおいしく手軽に摂取しようと、「サラダチキン」を食べている人もいるでしょう。とはいえ、毎日買うのはコストが高くついてしまいます。そんなときにぴったりなのが、ライフオンプロダクツの「サラダチキンメーカー グランデ PR-SK044」です。

今回紹介するサラダチキンメーカー グランデは、サラダチキン以外の調理にも使いやすいのがポイント。サラダチキンの仕上がりや実際にどんな料理が作れるのか試してみました。

面倒な温度や時間の管理が一切不要

サラダチキンメーカー グランデは、本体、鍋、蒸しトレイ、フタの4つのパーツで構成されています。これなら毎日使っても手入れが楽チン。

本体以外のパーツが丸い洗いできるので衛生的に使えます

サイズは265×160×240mm(幅×奥行き×高さ)、重さは1,550gなので、キッチンに出しっぱなしにしていても場所を取らず、収納する際もスペースを取りません。また、火を使わないので、子供がいる家庭でも安心して使えます。

消費電力は550W。本体は洗えないので注意しましょう

まずはサラダチキンを作ってみます。鶏むね肉の表面をペーパータオルで拭き取り、全体に塩をすり込みます。続いて、皮面を下にして鍋に入れたら、水、酒、スライスした生姜、長ネギの青い部分を入れてフタをしましょう。

下準備はあっという間に終わるので気軽に作れる

使い方はシンプルで、電源プラグをコンセントに差し込むとピッと音がするので、作りたい調理モードに合わせましょう。モードは「サラダチキン」「スチーム」「炊飯」の3種類で、まずは「サラダチキン」にします。続いて、先ほど選択したモードのボタンを再度押して、20分/30分/2時間と加熱時間を切り替えます。

加熱時間は肉の量によって調整し、鶏むね肉300gなら20分、600gなら30分を選びます。しっとり仕上げたい場合は、2時間にすると良いそうです。あとは完成するのを待つだけ。

鶏むね肉300gなら20分、600gなら30分を選ぶ。しっとり仕上げたい場合は、2時間にするといい

今回はしっとりした仕上がりになるよう2時間で作ることにしました。2時間後に完成のアラーム音が鳴ったら、鍋に入れたまま15分放置し、その後好みの大きさにカットしていただきます。正直、2時間も待つのは長いです……。

アラーム音が鳴ったあとに15分放置するのが大切

とはいえ、実際に完成したサラダチキンを食べてみると、その差は歴然! 市販のサラダチキンでは味わえないようなしっとりした仕上がりは、「鶏むね肉=パサつく」というイメージを大きく覆してくれるはず。これなら健康のために食べるというよりも、おいしいから食べたいという気持ちにさせてくれます。

600gまで調理できるので、家族の分や2日分まとめて作っておきたいときも1回で作れるのが魅力的。従来モデルよりも本体が少し大きくなったので「ファミリー向きかな」と思っていましたが、作り置きできるという点ではひとり暮らしでも重宝しそうです。

野菜と一緒に盛り付けたところ、鶏むね肉があまり好きでなかった家族にも好評で、あっという間になくなりました

雑炊やサラダサーモンも簡単に作れる

「サラダチキンメーカー」という名前ではあるものの、サラダチキン以外の調理にも活躍します。サラダチキンを作ったあとに試してほしいのが、茹で汁を使った雑炊。茹で汁にごはん、少量のサラダチキン、卵、小ネギを加えてフタをせずに20分加熱すれば完成です。

サラダチキンを作ったあとの茹で汁だからこそ旨みがあっておいしい

また、鶏むね肉ではなく刺身用サーモンを加熱すれば、サラダサーモンも作れます。サラダサーモンもコンビニやスーパーで買うよりもしっとりした仕上がりで、お皿に盛り付けると立派な一品になるんです。

サラダサーモンの場合、チキンモード20分で加熱する。加熱し終えたら茹で汁ごと別の容器に移し、冷やしてから食べるのがおすすめ

個人的には、「サラダサーモンこそサラダチキンメーカーの良さを引き出す料理なのでは!?」と思っているほど、お気に入りのメニューです。

魚の低温調理は面倒なイメージがあったので普段はなかなか作ることがなかったのですが、サラダチキンメーカー グランデがあればそんな心配は不要。しかも、お店で買うものよりもジューシーで、何度でも食べたくなります。

身がほろっと崩れるので、パサつきは一切ありません

蒸し料理も簡単に作れる

付属の蒸しトレイを使えば、火を使わずに蒸し料理を楽しむこともできます。これは従来モデルにはなかった新しい使い方です。

取っ手付きの蒸しトレイを鍋の上に置いて使用します

鍋に水を入れ、蒸しトレイに食材を並べてフタをしたら、スチームモードで加熱しましょう。加熱時間は15分/20分/+5分となっており、1~2本のナスであれば20分の加熱でOKです。

蒸しナスを調理。トレイに食材を並べてフタをしたら、スチームモードで加熱
蒸し上がったナスを手で裂き、ポン酢をかけて食べると、ナスがとろりとした口当たりでおいしいです

野菜だけでなく、惣菜の焼売を温めたり、魚を蒸したりと、さまざまな使い方ができます。レシピは公式サイトでも紹介されているので、参考にするといいでしょう。

今回、筆者は使いませんでしたが、サラダチキンメーカー グランデはごはんを炊くこともできます。30分以上浸水させたお米を炊飯モードで最大2合まで炊飯可能で、白米だけでなく雑穀米なども炊けます。

ただ、2合の炊飯で30分かかるので、浸水時間も含めると1時間は見ておかなければなりません。そうなると、炊飯器で炊いたほうが早いので、炊飯機能はあくまでもプラスアルファの機能といった印象でした。

普段の食事に手軽に高タンパクメニューや蒸し料理といった健康を意識した献立をプラスできるのがサラダチキンメーカー グランデのいいところ。食生活を見直したい人はぜひ生活に取り入れてみてください。

今西 絢美