家電レビュー

お風呂上がりに強炭酸でさっぱり! 最新ソーダストリームを使ってみた

ソーダストリーム「E-TERRA(イーテラ)」スターターキット。本体とガスシリンダー60L用、DWS(キャップ付き)ボトル1L、電源アダプタがセットになっています

夏のお風呂上がりに、キンキンに冷えた強めの炭酸水を飲むのが筆者は大好き。これで得られる爽快感は、何物にも代えがたいと思います。

普段はペットボトルの強炭酸水を購入しているのですが、この種のものの美味しさは開封直後がピークで、それを過ぎるとどんどん美味しくなくなるんですよね。捨てるのは勿体無いけど、こんな微妙な炭酸水(微炭酸水)は飲みたくない……。

するとソーダストリームの炭酸水メーカーは、炭酸を追加する“追い炭酸”が出来ると知り、最新モデル「E-TERRA(イーテラ)」をお借りして試してみることにしました。オンラインストアでの販売価格は24,200円。

“追い炭酸”が出来るメリットはもちろん、一見高価に見えて実はペットボトルの強炭酸水を買い続けるよりもコスパが良いことが分かったので、紹介します。

炭酸水ってこんな簡単にできるの……?! すべての操作がワンタッチ

E-TERRAは、すべての操作がワンタッチで行なえる高性能電動モデル。ボトルやガスの着脱、炭酸注入が簡単にできるのが特徴です。炭酸の強さは「弱/中/強」の3段階から選べます。

炭酸の強さを選択するボタンは本体上部にあります
強炭酸水を作っている時の様子。ガスが6回自動で注入されます。結構パワフルです

使い始めのセッティングも簡単。本体にガスシリンダーと、電源アダプターをセットするだけです。なお、海外のコンセント向けの変換プラグも複数付属していました。

本体背面のカバーを外すと、くぼみがあります
ここにガスシリンダーを入れます
ガスシリンダーハンドルを下げて固定します
軽い力でしっかりはめることができました
背面カバーを付けたら完了です
変換プラグも複数付属していました

炭酸水を作るときには、専用ボトルの水位線まで水を入れて、ガス注入チューブをボトルに入れるようにセット。ボトルを押し込むように入れて、後ろに倒すと取り付けられます。ボトルが宙に浮いてたらOKです。

専用ボトルの水位線。ここを越えないように水を入れる
ボトルを押し込むように入れる
後ろに倒すと取り付け完了
ボトルが宙に浮いてたらセットできています

炭酸注入時にはブルーのLEDライトが光ります。勢いよくボコボコいう泡と、ブルーのLEDライトの演出に、筆者は毎回テンションが上がっていました。強炭酸の場合は6回ガスが注入されたら、出来上がりです。

炭酸注入中の演出がかっこいい

ちなみに、ガスシリンダーの使い始めは注意が必要です。筆者は初回使用時にボトルから水を盛大に溢れさせました。水は水位線ピッタリだったのに何で……?! と焦りましたが、公式HPによると、開封したばかりのガスシリンダーは、中の炭酸ガスが満タン状態で圧力が高くなっているために水漏れが発生しやすくなっているとのこと。

ソーダストリーム「水漏れの症状がある場合」(PDF)

また水の温度も常温や弱冷水ではなく、冷蔵庫でよく冷やした5℃以上の水を推奨しています。二酸化炭素は、水温が低いほど水に溶けやすいという性質があるので、常温で作ろうとすると、溶け切らなかった二酸化炭素の影響で水が溢れるなんてことも……(筆者は数回やりました)。

とはいえ、中身は水なので、溢れさせてしまっても乾いた布で拭き取れば問題なく使えます。

何回か水を溢れさせてしまった学習能力の低い筆者。でも中身は水なので、乾いた布でサッと拭き取れば問題なしです

ペットボトルの強炭酸水のほうが強いけど、“追い炭酸”がイイ

普段飲んでいるペットボトルの強炭酸水と、ソーダストリーム製の強炭酸水を飲み比べてみました。

ペットボトルの強炭酸水のほうが炭酸が強いと感じますが、ソーダストリーム製の強炭酸水でもしっかり強めの炭酸を感じることができました。比較をするから優劣が付くだけであって、ソーダストリーム製のみを飲んでいる分には、強炭酸水として納得のレベルです。

ソーダストリーム製の強炭酸水と、ペットボトルの強炭酸水を飲み比べ

開けた時点がピークで、その後はどんどん気が抜けて美味しくなくなるペットボトルの強炭酸水。一方でお風呂上がりに作ったソーダストリーム製の強炭酸水は、翌日の昼頃の時点ではまだしっかりと炭酸が残っていますが、夕方くらいになるとこちらもかなり気が抜けた状態になります。

しかしここからがソーダストリームの強み。ソーダストリームでは“追い炭酸”ができるのです。この時点で既にそこそこ飲み進めている場合には、水位線近くまで水を足して、炭酸を再注入します。そしてあっという間に強炭酸水、復活です!

蘇る強炭酸水。泡がボコボコ鳴ってます

炭酸が少なくなって美味しくない状態のものを惰性で飲むこともなく、ましてや捨てることもなく、いつでも再び美味しい炭酸水にできるのは嬉しいです。

ほぼ毎日強炭酸を作ると、約3週間後にガスが切れた

ほぼ毎晩お風呂上がりに強炭酸水を作り、時々日中に追い炭酸をする生活を続けること約3週間。「強」ボタンを押しているはずなのに、出来上がりが弱炭酸……何故? と一人で悶々としていたら、同居人が「明らかにガス注入の威力が失せてるよ」と教えてくれました。言われてみたら確かに。

ガスが少なくなっている時の注入力。前の動画と比べると明らかに泡の威力が弱い

ボトル内の水にガスが入っていかなくなったらガスシリンダーの替え時とのことなので、交換しました。すぐに替えられるように、予備を1本持っておくと安心です。

ガスシリンダーが空になったら、それと引き換えに交換用ガスシリンダーが購入できます。取扱店舗であれば全国の百貨店、専門、家電量販店など、どこの店舗でも2,380円で交換が可能。筆者も近所の家電量販店が取扱店舗だったので、気軽に購入しに行けそうです。

またオンラインでも交換ができるほか、ガスシリンダーを2本持っていると、代引手数料・送料がかからずお得に購入できる「ガスシリンダーお得便」も利用できるので、近隣に取扱店舗がなくても安心です。

試算してみたら〇年後にはソーダストリームのほうが安い結果に?

使っていくうちにすっかりソーダストリームが気に入った筆者。同じく気に入っている様子の同居人に「どう? 買っちゃう?」と聞いてみたところ、「え~でもお高いんでしょ?」と意外にも渋い反応が……。こりゃ数字で納得してもらうしかないと思い、計算してみることに(あくまで筆者家での試算結果です)。

年間かかる費用を計算した用紙

強炭酸を毎日作り続けた場合、約3週間でガス切れとなってしまうため、3週間ごとに交換用ガスシリンダー代2,380円がかかることとなります。そのためガスシリンダーの交換代で年間38,080円、初期費用のスターターキット代24,200円と新品ガスシリンダー(スターターキットにも1本含まれているけど予備で欲しい)4,150円を合わせると、1年目にかかる費用は66,430円です。

一方でペットボトルの強炭酸水は75円(Amazonのウィルキンソン500ml/記事掲載時点)ですが、ソーダストリームの専用ボトル同様に1Lで計算すると150円。3週間毎日1L飲むと3,150円。1年で53,550円となります。1年目の時点だとソーダストリームのほうが高くつく結果となりました。

同様の考え方で2年目も計算すると、我が家では2年目にはソーダストリームのほうが安くつく結果となりましたが、これにミネラルウォーター代やウォーターサーバー代がかかってくるとまた結果は変わってくるでしょう。特に都会は、水道水をそのまま飲んで美味しい家は少ないですからね。

筆者宅では浄水器が水道にそのまま設置してあるため、水代を含めずに試算しましたが、使用する水や、比較するペットボトルの強炭酸水が変わればまた結果も違ってきますので、筆者の試算はあくまで参考程度に留めていただければと思います。

炭酸をよく飲む人にはおすすめ

操作が簡単で、期待していたよりもずっと便利でハマりました。デザインがお洒落な点もお気に入りです。我が家ではリビングに設置しましたが、空間を邪魔することなくインテリアに馴染んでくれました。

リビングに設置しましたが、インテリアの一つとして空間に馴染んでいました

またお風呂上がりの一杯としてだけでなく、クラフトコーラシロップやレモネードの素と割っておやつの時間に飲んだり、夜にはレモンサワーで割って晩酌を楽しみました。「あ、炭酸水切らしてた。買いに行かなきゃ」なんてこともなく、思い立ったら作れる点も魅力的です。

クラフトコーラシロップやレモネードの素と割ったりして楽しみました

炭酸水の消費量が多い家庭や、とにかく炭酸をよく飲むという人にはおすすめです。

松川 叶実