片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術65]物の「定位置決め」で、散らかっても笑顔!
2017年 11月 30日 06:30
「散らかった部屋を見るとイライラしてしまう」けれど、できれば心穏やかにいたいですよね。今回は、部屋が散らかっていても笑顔でいられる方法の1つ、「物の定位置決め」についてお話します。物の定位置が決まっていれば、散らかっていても気持ちが穏やかにいられるだけでなく、家族も片付けやすくなるので、部屋が散らかりにくくもなります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「いつでも元に戻せる」という安心感で、イライラしない
物が出しっぱなしで散らかった部屋を見てイライラする原因の1つに「どこへ、どう片付けたら良いか分からない」というものがあります。この場合、あらかじめ物の定位置を決めておくと、「出しっぱなしのものも、ここへ戻せばいい」と思えるので、「散らかっても、いつでも片付いた状態にできる」いう安心感を得られます。
私も以前は、息子や夫が出しっぱなしで部屋いっぱいに散らかったものを、どうしたら良いか分からずに絶望したりイライラしたりしていましたが、物の定位置を決めたあとは、1つ1つ元に戻していくだけできれいに片付くので、気持ちがうんと楽になったうえ、息子や夫が自分で片付けることも増えました。
「よく使う物」は、「使う場所」を定位置に
みんながよく使う物は、出し入れの回数が多いから散らかりやすいですね。そういう物は「使う場所」を収納場所に決めれば、使ったらその場で片付けられるので散らかりにくくなるし、もし出しっぱなしの状態になっても、出してある場所の近くで片付けられるので楽ですね。例えば、よく使う食器はダイニングテーブルに近いカウンターなどで「見せる収納」にしたり、子どもがリビングでお絵かきをするなら、お絵かきセットはリビングテーブルの近くを定位置にしても。我が家は息子がよくキッチンで牛乳を飲むので、専用のコップを食器棚へしまわず、シンクに近いところを定位置にしたら、自分でコップを洗ってそこへ片付けるようになりました。
「子どもの物」は、子ども自身が出し入れしやすい場所へ
子どもは、勉強道具や遊んだおもちゃなどを出しっぱなしにしがち。まだ小さいお子さんは、背が低かったり力が弱かったりするので、子どもが使う物は無理せず出し入れできる場所を定位置にしてあげると、出した物を自分で片付けられるようになります。開け閉めが必要な扉の中、背伸びしなければ届かない台の上などは、子どもにとっては片付けにくいものです。ランドセルも、お子さんによっては高さのあるラックではなく、床置きのカゴの方がいいこともありますよ。ランドセルをポンと入れて、そのカゴの中で明日の準備ができるので一石二鳥です。
「置きっぱなし」になりやすいなら、「仮置き場」を用意
脱いだ服やパジャマ、郵便物やチラシ、雑誌やカタログなど、その場にポンと置いてしまいがちなものには、「仮置きスペース」を作るのもおすすめです。パジャマを入れるカゴ、郵便物を入れるトレーなど「とりあえずここに」と区切ると、ほかのものと混ざることがなく、それ以上広範囲に散らかることもなくなるので、見た目がスッキリします。ただし、「仮置きスペース」がいっぱいになると、今度はそこが片付かなくてイライラしてしまうので、溢れる前に中身を確認し、クローゼットなど本来の場所へ戻す、要らない物は処分するなどしましょう。
まとめ
自分が疲れていて片付けられない、忙しくて片付ける時間がない、子どもが散らかしてどうしようもないといったときも、「今は片付けられなくても、あとであそこへ入れればいい」と分かっていれば、心に余裕が生まれます。
また定位置を決めるときは、「完璧に決めすぎない」こともポイント。きっちり片付けるよりも、箱や引き出しの中へざっくり入れる方が楽な場合は、「〇〇に使う物はあの辺」ぐらいの決め方でもいいでしょう。大まかに片付けられるようになってから、さらに使いやすい定位置を決めていくというのもアリですよ。