片付け過ぎない片付け術
【片付け過ぎない片付け術52】「おしゃれ部屋SNS疲れ」を防ぎ、上手に利用
2017年 8月 31日 06:30
インスタグラムなどで、子育てママがおしゃれに片付いた自宅を披露しているのを見て、落ち込んでしまったことはありませんか?今回は、「おしゃれ部屋SNS疲れ」を防ぎ、プラスに役立てる考え方の一例をお話します。落ち込むのを防ぐだけでなく、素敵なSNSを自分流に利用して、自分の心やお部屋の豊かさアップに役立てちゃいましょう。
片付け界でも「キラキラSNS疲れ」が深刻に?
自分と同じ世代の子育てママたちが、完璧な収納で片付けられたリビングやキッチンを披露するSNS。素敵だと思って憧れる一方で、その画面を見て落ち込んでしまう人が増えています。でも、ほかの家の収納は気になるし、参考にしたいから、キラキラしたおしゃれ部屋のSNSを見るのはやめられない。そんな日々から抜け出したいなら、まずは「落ち込む気持ちの原因」を探ってみましょう。そして、「実は落ち込む必要なんてない」ということを意識し、さらには「おしゃれ部屋SNSを上手に自分の生活へ活かす」ことまで身に付けて、SNSを「暮らしを豊かにする手段」へと変えてみましょう。
なぜ疲れる?「おしゃれ部屋SNSに落ち込む」メカニズム
素敵な片付けSNSを見ると、なぜ落ち込んでしまうのでしょうか。落ち込んでしまう人は「私は片付けができていない」と思っていることが多いようです。片付けが苦手、子どもや夫が散らかす、仕事が忙しくて片付ける余裕がないなど、理由はさまざまですが、「片付かない我が家を何とかしたい」とスマホで片付け方を検索して、同じような年代のママがきれいに片付けているお部屋を目にしていますよね。すると「なぜ私は同じようにできないの?」と比較して、落ち込んでしまうのではないでしょうか。「あの人と比べて、私はダメなママ」と、自分を卑下してしまうのです。
落ち込む必要はない!「みんな違って当たり前」
子どもがいるのにきれいに片付けているママは、確かに相応の努力もしているはずです。でも、その人と同じ努力ができる「環境」があなたにはあるでしょうか。実母が近くに住んでいて子どもの面倒を見てもらえる、夫が協力的で家事を手伝ってくれるなど、SNSだけでは分からない部分があるかもしれません。環境は家庭によってそれぞれなので、自分も必ず同じようにできるわけではないのです。違う土俵で全く同じことをするのは無理な話ですよね。あなたはあなたのできることをやり、できないことは無理しなくてもOK。落ち込む必要はありません。
ちょっと見方を変えてみて!「写っているのはほんの一角」
「写真」は空間の一部を切り取るもの。見えているのはほんの一角だけだったり、そのときだけの様子だったりする可能性もあります。例えばクローゼットをきれいに片付けた写真を撮ってSNSに載せていても、キッチンは食事の支度でゴチャついているかも。雑誌に出ている素敵なお部屋も、撮影のために一生懸命片付けた状態で、毎日きれいに片付いているとも限りません。もちろん、常にきれいにしていらっしゃる人もいるでしょう。それはそれで素敵なことですが、みんながそうではないのでは?と思うことで、気持ちが楽になるのではないでしょうか。
SNSで見えるのは「情報」、自分流に活用しちゃおう
キラキラした写真と自宅を比べて落ち込むのではなく、写真に切り取られた小さな一角のなかから「これなら自分でも真似できそう」「このアイデアいただき!」と、必要な情報だけ取り込んじゃいましょう。真似して上手く行かないことがあっても、それは「方法が自分に合っていないから」で、あなたが片付け下手なわけではありません。さまざまな方法を試すことで、最適な片付け方が見付かります。たくさんの人の例が載っているSNSは、情報の宝庫。自分の片付けに役立てたり、モチベーションアップにどんどん利用しましょう。
まとめ
楽しいはずのSNSで自分をすり減らすなんてもったいないですね。冷静に考えれば、小さい子どもがいれば片付かないのは当たり前。羨ましい気持ちをあまり大きくもたないで、使えるアイデアだけ拝借して上手に活用しましょう。私は片付けの専門家ですが、実は家の中は、キラキラしたSNSのようには片付いていません。きっちり整えてしまうと、めんどくさがりの家族が使いにくくなってしまうため、物をある程度出しっぱなしにしているのです。プロでもそうなのですから、どうか落ち込まないで、自分らしい片付け方をゆっくり見付けていってくださいね。