片付け過ぎない片付け術
【片付け過ぎない片付け術29】型崩れやしまい忘れを防ぐ「バッグ収納術」
2017年 3月 16日 06:30
「バッグは全部ここへ」と1カ所に収納すると、限られたスペースにたくさんのバッグを押し込むため、ゴチャつきや型崩れ、しまい忘れの原因に。今回は、バッグを目的や動線別に収納する「分散収納」のご紹介です。バッグを手に取る、片付けるタイミングに合わせた収納場所なら、選ぶのもしまうのもラクラクで、詰め込まずゆったり収納できるためバッグが傷みません。型崩れを防ぐかわいい詰め物の作り方もご紹介しますよ。
お出掛け用バッグは「コーディネート」動線に合わせて
ママ友とのランチ、パパとのデート、子どもの参観日など、シーンに合わせていくつかのバッグをお持ちの方も多いと思います。こういった「お出掛け用バッグ」は、着る服に合わせて選ぶことが多いので、クローゼットなど洋服の近くに収納するのが便利です。つり下げ式の収納ラックなら、洋服と一緒に掛けられるので場所も取りません。全身が写る鏡もそばに置いておくと、一目でコーディネートできますね。また、お出掛けから帰って着替えるときに、バッグも一緒にクローゼットへしまえるので、片付けるのも楽チンです。
毎日持つバッグは「部屋への出入り」動線に合わせて
お仕事や買い物、銀行など、毎日の外出時に持つバッグは、「これ」と決めている方も多いと思います。これらのバッグこそ、サッと出し入れできるように「自分の動線に合わせた定位置」を作りましょう。家に帰ってきてリビングの床や椅子にポンと置いてしまうなら、その位置にフックやミニチェアなどを設置して、そこを定位置にすれば、散らかったり探したりするのを防げます。私は毎日の外出で、財布を入れるバッグを使うので、上に書いたように「キッチン脇」を定位置にしています。
忘れがちなエコバッグは、「お買い物の前後」動線に合わせて
エコバッグをきれいにたたんで収納しても、買い物に持って行くのをつい忘れてしまう、という声もよく聞きます。私はキッチン脇にフックを付け、冷蔵庫前で買った物をエコバッグから出したあとは、財布を入れるバッグとエコバッグを一緒に掛けています。一緒に掛けておけば、ストレスなく出し入れでき、忘れることもありません。
キッチン以外の場所なら、出掛けるときに目に入る玄関へ収納するのも便利です。下駄箱の扉の裏に掛けたり、おしゃれなエコバッグを玄関の壁に掛け、インテリアと兼ねても。この場合は、冷蔵庫前で開けたエコバッグを玄関へ戻す動線が加わります。やりやすい方法を試してみて決めるといいですね。
ここぞというときのバッグは、型崩れを防ぐため「別動線」
冠婚葬祭やパーティ、とっておきの外出のときに持ちたいバッグは、たくさんの普段使いのバッグと一緒に収納していると、大切なバッグが圧迫されて型崩れしたり、擦れて傷んでしまいます。これらのバッグは、出し入れの頻度が少ないので、生活動線よりもバッグを守ることを優先しましょう。手の届きにくい所へゆったりと収納するのがおすすめです。夏のカゴバッグ、冬のファーバッグなども季節のバッグも同様に。バッグのホコリを払ったり汚れを落としたりするグッズも用意しておくと、グンとお手入れしやすくなり、バッグが長持ちしますよ。
簡単!かわいい!型崩れ防止「詰め物」の作り方
バッグの型崩れを防ぎ、柔らかいバッグを自立させるのに便利な「詰め物」を、丸めた新聞紙をバンダナで包んで簡単に作る方法をご紹介します。新聞紙を数枚丸めて寄せ集め、バッグの大きさに合わせて1枚の新聞紙でくるみ、端をテープで留めたものを、バンダナの中央に立てて乗せます(写真1)。手前側と向こう側のバンダナの布端を、新聞紙を覆うように掛けます(写真2)。バンダナの左右の端を上へ持ってきて、バンダナが緩まないように2回結んで出来上がり。写真3)。布製のバッグも、詰め物を入れると自立するので、収納しやすくなりますよ(写真4)。
大きい詰め物だとバンダナでは包み切れないので、ラッピング用の不織布袋などを使うといいでしょう。好みの柄のテープやリボンで留めるなどかわいく仕上げると、バッグを大切にする気分も高まりますね。
まとめ
少ないスペースへ多くのバッグを収納する方法は、ファイルボックスやブックエンドで立てる収納、突っ張り棒やワイヤーネットにS字フックで吊るす収納など、雑誌やインターネットにもたくさん出ています。これらの方法はとても効率的でいいのですが、狭いスペースへ詰め込み過ぎるの原因にも。「バッグの収納が窮屈になってきたな」と思ったら、持っているバッグを見直すチャンスです。全部出して、長く使っていないバッグ、今の洋服に似合わないバッグなどが見付かったら、手放すことも検討しましょう。大好きなバッグだけになったら、選ぶのも出し入れも簡単で、楽しくなりますよ。