【片付け過ぎない片付け術2】きっちり？ざっくり？利き脳でストレスゼロ

「本や雑誌の片付け方法を真似ても失敗する」「どんな整理方法が自分に合うか分からない！」というケースは多いですね。今回は、脳のクセ「利き脳」を知ると、自分に合う片付け方法が見えてくる、というお話です。自分の利き脳を知って、ストレスのない片付けを実現させましょう。

 

「利き脳」って？

脳は「右脳」と「左脳」で役割が異なり、右脳は感覚的、左脳は論理的な分野をつかさどると言われています。思考や行動の際にどちらの脳を主に使うのか、脳の使い方にもクセや得意・不得意がある、という考えが「利き脳」です。右利き、左利きがあるように、「右脳タイプ」「左脳タイプ」と分けられます。

 

「右脳タイプ」「左脳タイプ」それぞれの特徴

右脳タイプは直感的で感覚派。部分よりも全体、文字よりもイメージで捉え、物事を一気に進めるのが得意なので、例えば新しい家電なら、マニュアルなしで使い始めようとします。複数のことを同時にこなすのも上手です。反面、細かい計算や文字の認識は苦手で、数字の多い帳簿や文字の多い書類を見るとげんなりしてしまうことも。左脳タイプは科学的で論理派。計画を立てたり優先順位をつけたりするのが上手です。計算や文字認識も得意で、物事をコツコツと進めるので、新しい家電は、マニュアルの最初から読んで使い始めます。反面、空間の認識は苦手で、色や形の種類が多すぎると混乱しがちです。

 

あなたはどっち？簡単チェック

利き脳の簡単なチェックの仕方は2種類。見聞きした情報の理解する「インプット」と、情報を表現する「アウトプット」に、それぞれどちらの脳を使うかです。インプット利き脳は、両手の指を自然に組んで、下になった親指の側。右の親指が下になったら「インプット利き脳＝右脳タイプ」です。アウトプットは腕を自然に組んで、下になった腕の側が利き脳。左腕が下になったら「アウトプット利き脳＝左脳タイプ」です。

 

片付けへの活かし方：右・右編

脳タイプを片付けに活かしていく場合は、「インプット＝モノを探す」「アウトプット＝モノを戻す」ことを念頭に置きましょう。インプット＝右脳タイプは、モノを探すときに視覚でパッと見付かることが大事。見えないと忘れてしまうので、オープンなカゴや透明ケースに入れる「見える収納」を。またラベルを付けるなら、文字よりも色で分ける方が見付けやすいです。アウトプット＝右脳タイプは、細かい仕分けよりもざっくり仕分けが戻しやすいです。手間のかからないワンアクション収納や吊るす収納、また使う場所の近くに収納すると、戻しやすく散らかりにくくなります。

 

片付けへの活かし方：左・左編

インプット＝左脳タイプは、文字認識が得意なのでボックスやファイルに入れて文字ラベルを貼ると見付けやすいです。使用頻度が高いものから並べる、使用効率を重視した場所に置くなどシステマチックな収納も向いています。アウトプット＝左脳タイプは、カテゴリごとに細かく仕分けると戻しやすいです。出し入れにツーアクション以上必要でもOKなので、扉や不透明ボックスで隠す収納も向いています。

 

片付けへの活かし方：ミックス（右・左／左・右）編

インプットとアウトプットで利き脳が違う場合は、それぞれを組み合わせながら自分のルールを見つけていきましょう。インプット＝右、アウトプット＝左なら、見えるところはきっちり、見えないところはざっくり。扉などで隠す収納をして中はカゴなどで見つけやすく。インプット=左、アウトプット=右の場合は、きっちりしたいのに細かい作業が苦手で片付けがうまくいかない人が多いです。キッチンツールを使いやすい順に壁に吊るす、文房具を引き出しの中でよく使う順に分けて一目で見渡せるように配置するなど、理想のシステムを頭に描いてから、それを出し入れしやすい状態に収納していくといいでしょう。

 

まとめ

利き脳には先天的なものが3割、と後天的なものが7割とも言われ、また上に挙げたものがすべて当てはまるわけでもありません。ただ、当てはまると思う点が多いものを参考にすると片付けのストレスがグッと少なくなるので、上手に活用してみてくださいね。

 

参考書籍 
◇「利き脳片づけ術: 脳タイプで、お部屋も心も未来もスッキリ!」高原 真由美 著 (小学館)
◇「片づけと収納がらくになる仕組みづくり　ライフオーガナイズ: もっと心地いい暮らし方」日本ライフオーガナイザー協会 監修(主婦と生活社)