片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術1】自分の嗜好を知って、収納の失敗を 防ぐ

世の中にたくさんある収納法、試したけどうまく行かなかったのなら「自分の嗜好」を分かっていなかったことが原因かも。今回は、片付けの失敗例を挙げて、「自分の嗜好」に合わせて解決する方法をご紹介します。片付けの前にまずは自分自身と向き合って、失敗なしの片付けを目指しましょう。

 

片付け失敗例1:捨ててみたのに、リバウンド

断捨離ブームもあり、たくさん捨ててスッキリした人も多いと思いますが、空いたスペースに、再びたくさんのモノが詰め込まれてリバウンドしている人はいませんか。この原因は、捨てることが目的になってしまい、自分の価値観で「捨てる」「捨てない」の選別をしなかったため、自分が必要なものまで捨ててしまったから。そのため、結局買い直しのリバウンドが起こってしまうのです。モノを選ぶ「自分の物差し」をもっていれば、大切なものを捨ててしまったり、一時の感情に流されて買ったりすることがグッと減り、リバウンドを防げます。自分の物差しの決め方を2つの例でご紹介しましょう。

 

自分の物差しの決め方1:「理想のテーマ」と 照らし合わせる

例えば洋服について、「活発な雰囲気」「上品なイメージ」など大まかな印象でいいので、自分自身が「どうありたいか」を考えてみます。そして服を選ぶときに、このテーマに合っているかどうかを判断してみましょう。テーマが「活発」なら動きにくい服は合いませんし、「上品」ならファンキーなイラストのTシャツは合わないですね。テーマが決まると、無駄になりそうな服の買い足しを防げます。同じようにして、お部屋やテーブルコーディネートのイメージも「ポップ」「シンプル」などのテーマが決まれば、家具やカーテン、器やクロスも選びやすくなりますね。

 

自分の物差しの決め方2:自分の「好き」と照らし合わせる

洋服なら、好きな「色」「柄」「素材」「シルエット」「着心地」、食器なら「形」「色」「質感」などを書き出していくと、自分の好みに合っていないものが見付かりやすくなります。考えるだけでなく、手帳などに書き出しておくことで自分の好みが固まってくる効果も期待できます。「お似合いですよ」と言われて買ったのに、なぜかあまり着ない服があれば、書き出した好みと比較してみましょう。

 

片付け失敗例2:雑誌を真似てみたけど、使い勝手がよくない

多くの雑誌や本で収納法が取り上げられています。キッチンの引き出しの中が、ティースプーン、デザートフォーク、スープ用スプーンとアイテム別に小分けされている収納を「キレイだし使いやすそう!」と真似したら、そのときはキレイになったけれど、その状態が続かない。むしろ片付ける前の状態に戻ってしまう人も……。これは、「自分が使いやすい収納」になっていないことが原因です。雑誌の例はあくまでも一例。参考にはなりますが、そのまま真似してしまっては、自分と合わない部分が出てくるのも当然です。

 

解決策:自分の「行動パターン」を知って、ストレスフリー

その収納の中身を使うときの、自分の行動パターンを振り返ってみましょう。物をしまうときに分けるのが面倒でガサッとまとめていたなら、「細かく分ける」ことが自分に合わないのです。どんなに美しい収納でも、自分が使いにくいと意味がありません。カトラリーを大きさや使う人などの使いやすい分類でざっくり分け、デザインや形のそろったケースに収納すれば、見た目も使い勝手も満足な空間になりますよ。自分の行動パターンを活かした収納方法を選べば、ストレスを感じず、長く続けられます。

 

片付け失敗例3:人気収納グッズを買ったら、使いにくい

いろいろな種類がある収納グッズ。雑誌やインターネットなどで「これは便利!」と紹介されていると、つい試してみたくなるものです。値段もお手頃だからと早速買ってみたものの、何だか使いにくい。以前よりもモノがはみ出すようになったり、収納自体の収まりが悪くムダなスペースができていたり。これは、自分が望む収納スタイルと必要なスペースに収納グッズが合っていないことが原因です。これらを明確にせずにグッズだけ先に買ってしまったのでは、使い勝手が悪いのも仕方がありません。

 

解決策:自分の「こうしたい!」を知って、最適グッズ選び

グッズを買う前に、収納の中身をどう使いたいか、どんな形で収納したいかをはっきりさせておきましょう。例えばパスタ。立てて収納したいのか寝かせて収納したいのか、そして自分はどちらの方が使いやすいのか。自分が望む収納スタイルがはっきりしていれば、使えるパスタ収納グッズが容易に絞り込めます。またグッズを買う前に、収納スペースを「実測」するひと手間を。ここまで決めておけば、グッズの無駄買いを防げます。

 

まとめ

片付けを始める前に、ぜひ自分のテーマや好み、行動や願望と向き合ってみてください。ただ既成のノウハウを真似するだけよりも、自分に合った片付けの形が見付かりやすくなるので、失敗が防げて快適な空間が長続きしますよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」