趣味の節電道入門

第23回:常夜灯の「困る電球」をLED化!

 わが家の小4男子が、夜寝るときに常夜灯を付けるようになった。「明かりがあるほうが安心できる」らしい。確かに、自分も小学生の時はそうだった。

 ただ、この常夜灯が節電的には“くせ者”。ナツメ球や小丸電球と呼ばれるタイプは、消費電力が5Wある。白熱灯、蛍光灯の時代の5Wは微々たるものだったが、LED電球にくらべたら明るさの割に電気を食いすぎ。洗面所などに使われる40形相当のLED電球の消費電力が6W台だったりするので、あまり変わらない。

 そこで、困る電球、もとい小丸電球(ナツメ球)をLED化することにした。

 まずは、子供の寝室にあるペンダント照明の常夜灯から。ナツメ球を外し、パナソニックのLED装飾電球「LDT1L-G-E12」を装着した。消費電力は0.5Wと、ナツメ球の10分の1になる。

 明るさは、10lmということだが、これまでの常夜灯と変わらない。色味については、下の写真を見ていただきたいが、言わなければまったく気づくことはないだろう。どうせ、ほとんどの時間は眠っているし。

 ナツメ球からの切り替えで、4.5Wの省エネになるが、1日の使用時間を8時間とすれば、年間13.14kWh。1kWh25.91円で計算すると約340円なので、1年以内で元が取れるだろう。

パナソニック「LDT1L-G-E12」。購入価格は246円(Amazon.co.jp)。LEDの常夜灯は100円ショップでも売られているが、価格的に100円ちょっとの差なのでこちらを購入
ナツメ球(左)との比較。横から見るとLEDであることがわかるが、使用時は下から電球の先を見上げる形になるので違いは分からないだろう。ちなみに、ナツメ球の名称は、形が果物のナツメに似ていることから付けられたそうだ
左がナツメ球、右がLED。同じ「電球色(相当)」でも、ナツメ球の方が赤っぽく、LEDは白っぽい

洗面所の電球は切り替え式に

 もう1カ所、常夜灯が欲しいと思っていたスペースが洗面所だ。わが家の洗面所には窓がなく、夜間は真っ暗になる。トイレなどに行く時は、天井埋め込みの電球を付けることになるが、これが眩しすぎる。また、子供などはしばしば消し忘れる。

 そこで、通常の明かりと常夜灯を切り替えられるLED電球、パナソニック「LDA9L-G/KU/RK/W」を購入した。こちら、60形相当(810lm)の明かりと、常夜灯相当(20lm)の明かりがひとつの電球内に収められており、壁のスイッチをすばやくカチカチとやると2種類の明かりが切り替わる仕組みだ。

 常夜灯としては、先ほどのペンダント照明に付けた電球(10lm)よりも明るい。昼間に見ると非常に暗く感じるが、夜間真っ暗な家の中ではそれなりに明るい。歯磨きや手洗いなら、常夜灯の明るさのままでも問題なくこなせる。人家のない離島や山の中では月明かりがいつもより明るく見える、あの感覚である。

パナソニック「LDA9L-G/KU/RK/W」。購入価格は3270円(Amazon.co.jp)。ナツメ球の由来を知ってから見てみると、皮を剥いたときのライチっぽい。ともに中国原産の果物だし
左が「普段のあかり」、右が「深夜のあかり(常夜灯相当)」(同じ露出・シャッター速度で撮影)。太陽と月といったおもむき。ともに広配光タイプで、スペースにまんべんなく光がまわる

小口 覺