走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
ナイキのロングセラー「ペガサス」の35弾モデルは、前へ前へと足が運ばれていく推進力が魅力
2018年8月20日 07:30
1982年のデビュー以来、ナイキのランニングカテゴリーを代表するシューズとして、根強い人気を誇るのが「ペガサス」シリーズ。今年リリースされた第35弾モデルは、ランナーから高い評価を得てきた部分はキープしつつ、数多くの機能アップに成功。これまで以上に汎用性の高いランニングシューズに仕上がっている。
メーカー名 | ナイキ |
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製品名 | ナイキ エア ズーム ペガサス 35 |
実勢価格 | 12,960円(税込) |
初代モデルの登場以来、ペガサスの名は“ナイキ ランニング”の代名詞といえるロングセラーとして知られてきた。今回リリースされた「ナイキ エア ズーム ペガサス 35」は、リオデジャネイロ五輪の陸上競技5,000mと10,000mで金メダルを獲得したモハメド・ファラーを始めとした、エリートランナーのアドバイスを積極的に取り入れて、さらなる機能性アップに成功している。
筆者は同シリーズの直近10世代ほどを実際に履いて走っているが、初心者から上級ランナーまでの幅広い層のランナーに対応するなど、その汎用性の高さに注目してきた。だが、今回はアッパーデザイン、ソールユニット(ミッドソール/アウトソール)の両方が変更されたフルモデルチェンジ。
まず足を入れてみると、どちらかいうとつま先部分がコンパクトな作りでタイトなフィッティング。筆者の足にはジャストフィットして脚力を的確に伝達してくれるだろうことがすぐに理解できた。もちろん足幅の広いランナーのためにも、エクストラワイドタイプが用意されている。
またアッパーの履き口後方を反らすことで、走行中のアキレス腱への干渉を防いでくれる。実際に走り始めると、軽量で足が自然と前方に出ていく感覚が味わえる。ミッドソールに採用されたクシュロンという素材は、沈み込みの少ないタイプながら優れたクッション性を発揮。ナイキ ズームヴェイパーフライ4%のカーボンファイバープレートに類似した形状に成形されたズームエアを内蔵することで、比類なき反発性能を備えている。
これまでのペガサスシリーズよりも明らかに推進力が向上しているのがわかる。日課の6kmを32分ほどで走り終えた時には、速めのペースに向いている気がした。
最近ランニングシューズの価格は上昇傾向にあるが、このモデルの1万2,960円(税込)というプライスは、シューズの機能性の高さを考えると、かなりお買得の1足といえよう。