走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

ネイサンのヒップスターにジッパーが付いた「ジップスター」が登場!

<実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 ネイサンはランナーが必要とするあらゆるプロダクトをラインアップするブランドであり、本国アメリカでは誰もが知る存在。日本市場においてもその優れた品質により、徐々に知名度を向上させている。そんなネイサンのヒットモデルが伸縮性に優れたマテリアルで造られた「ヒップスター」。ランニング中もほとんど揺れないフィット性、高い収容力で人気となっているが、そんなヒップスターにジッパー付ポケットを装備した「ジップスター」が新たに登場した。

ネイサン「ジップスター」
メーカー名ネイサン
製品名ジップスター
実売価格4,536円

 ネイサンのヒップスターは、ストレッチ性に優れた素材をループ状に縫製したウエストポーチで、収容箇所が4分割され、開口部にフラップが付いている。前者は走行中に収容物が移動してしまうことを防止してくれ、後者は中身が飛び出すことを防ぐのに大きく貢献。カラダとのフィット感の高さと収納能力の高さで、ヒットモデルとなった。

 そんなヒップスターの基本性能を継承しつつ、2つのジッパー付ポケットを装備したのが、新製品の「ジップスター」だ。このモデルはヒップスターで定評のあったフラップ付ポケット2個をキープしつつ、新たに2つのジッパー付ポケットをプラスした。

 実際に使ってみると、高いカラダへのフィット性はそのままに、ジッパー付ポケットはフラップポケットよりもモノの出し入れが簡単。「出し入れする回数の多いものはこちらに、エナジージェルのように取り出すだけのモノはフラップポケットへ」というように使い分けることができる。ジッパー付ポケットの部分は撥水加工され、耐候性も高いので、あまり濡らしたくないモノ、例えばスマートフォンなどを入れるのに最適だ。

 先日行なわれた「ホノルルハーフマラソン ハパルア2018」でも使用したが、レース途中気温が上昇し、何度か頭から水を浴びたが、耐候性に優れたマテリアルを使用したジップポケット部分に入れたiPhoneは濡れることがなかったし、その高いフィット感からベルトの揺れも最小限で、全く気にならなかった。

新たに採用されたジッパー付ポケット。耐水性に優れているので、雨や汗から収納物を保護。iPhone 8 Plusを始めとした大型のスマートフォンも入れることが可能だ。またモノの出し入れがフラップポケットよりも簡単だ
サイドのフラップ付ポケットはエナジージェルなどの収納に最適。トレイルランニングなど、激しい上下動を伴う運動でも収納物が飛び出す心配は少ない

 日々のランニングはもちろんのこと、コース途中で写真を撮りながらレースを楽しんで走るような場合には、ヒップスターよりもこちらのジップスターのほうがマッチするだろう。

もうひとつのジッパー付ポケットは背部に装備。大容量なので、コンパクトに畳んだ薄手のウインドブレーカーなども収納することができる

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。