ぷーこの家電日記

第541回

休日は休むもの。勿体ないけどそれもまた有意義な連休

気圧のバカバカバカ! 気温差のバカバカバカ! という感じで、体調絶不調な我が家。私は風邪と目眩とやる気のなさ、夫も珍しく風邪なんてひいて、尚且つ長引いている。

体が丈夫な夫は滅多に風邪をひかない。元気な時は「バカは風邪ひかないって言うけれど、バカは風邪ひかないんじゃなくて風邪ひいたことに気付かないだけなんじゃない?」なぁんて我が家では冗談にして2人でゲラゲラ笑うくらいなんだけれど、そんな丈夫な夫がちょっと風邪ひくと、もうこの世の終わりくらいに弱る(笑)。

ここ2週間ちょっと、良かったり悪かったりを行き来して騙し騙しで過ごしているけれど、健康第一! 早くスキッとシャキッと爽快に元気になりたいものである。

そんな感じで、めっちゃくちゃ楽しみにしていた先日の3連休も、半分以上寝て終わってしまって非常に悲しい。とはいえ、私の連休なんて風邪をひいていてもひいていなくても大体そんな感じだ。

1番楽しいのは連休中ではなくて、連休前日。「明日からお休みだー! あれもして、これもして、あ! 時間があればあれも!」とやりたいことが溢れてきてワクワクする。ワクワクしすぎて飲みすぎたり夜更かししすぎたりして、連休初日は昼頃まで寝てしまい、出だしで挫く。「あー、もったいない」と思いながらも、まだまだ時間に余裕がある。

そして何をするでもなくダラダラ数時間過ごして「このままだと何もせずに1日無駄にして終わってしまう」と慌てて着替えて、ちょっと買い物なんかに出て夜ご飯の準備なんてしたら大体もう夜だ。早寝の夫が寝たらやりたかったことやろうって思いながら一緒に見始めたNetflixなんかが面白かったり、連休の余裕からか夫まで夜更かししたりなんかして、結局何もしないまま1日が終わるのである。

それでも連休だ。あと2日ある! なぁんて思っていても、翌日は「やらなきゃいけないこと」と「やりたいこと」の間で揺れ始める。1日無駄にしてしまったし、残り2日だ! あれもこれも詰め込むのは無理そうだけど、何から始めようかなって思った時に、仕事にせよ家のことにせよ、頭の片隅に「やらなきゃな」ってことがあると、「先に終わらせてスッキリしてから思い切り遊んだ方がいいな」と素直に頭では判断するのに、「嫌だー! やりたくないー!」と心が頑なに拒否してくる。

全然難しいことではないし時間もかからないこと。ちょっと片付けたり、ちょっと調べ物したり、ほんの些細なことなのに「あと10分」「中途半端だから10時になったら」なんて先延ばし先延ばししてしまって、時間だけが溶けていく。これが天使と悪魔なのか。

そんなことをしながら「このままじゃ何もせずに終わってしまう!(何度目?)」と、「ひとまず畑に行ってくる」と、週1しか手入れできない畑に現実逃避のように出掛けて帰ってきたらもう2日目も終わり。結局普通の週末の土曜日が終わったような状態である。

そして最終日。もう後悔と勿体なさしか感じない。せめて1日くらい有意義にとは思うのだけれど、休み前に頭の中で積み上げに積み上げたやりたいことが、既に自分の中でタスクのような重石になってのしかかり、「もう、ぜーんぶいいや!」と放り出してしまう。

「休みの前日に戻りたい。戻りたい」なんてうわごとのように言いながら、録り溜めしていたドラマなんかを消費して、結局時間だけが過ぎていって終わるのであります。同じ後悔を何度繰り返したら学習するのだろうかと我ながら落ち込むけれどきっと治らない。

それでも最近少し学習したのは、「先にやらなきゃな」ということに引っ張られて結局何もしないなら、「今日はやらない!」と早々に決めてしまって、「明日の私、任せた!」と、やりたいことを優先して1日だけは思うままに過ごすという方法だ。

自分の変に真面目な部分が邪魔をしていたけれど、「ま、いっかー」の精神でやってみると悪くない。この「ま、いっかー」という言葉は義家族みんなの口癖で、ついカリカリせかせかしてしまう私が貰った金言だと思っている(笑)。

焦った時や困った時、全然良くなくても「ま、いっかー」と口に出すと少しだけ落ち着くし、どうにかできる気がしてくるので、私が真面目かどうかはさておき、自分の真面目さに潰されそうな人にはぜひ思ってなくても口に出してみてほしいオススメの言葉であります。

ちなみに……結局やらなかった楽しみは「お裁縫」である。珍しく裁縫、なぜかと言うと、以前から欲しかったもんぺの型紙を、この前たまたま手に入れたのだ!

ミシンは得意ではないけれど、自分が大好きなド派手な柄物のもんぺを作ってみたいなーって思っていたのと、ちょうど「よかったら今度譲って!」とお願いしていた、かわいい米袋を譲ってもらっていたので、米袋をリメイクした米袋バッグとやらを作ってみたいと思っていた。

米袋は名前の通り、米農家が貯蔵や輸送するためにお米を入れる袋で、重さや衝撃にも耐えられるように丈夫にできている。その米袋をリメイクすることで、丈夫でかつちょっと味があるかわいいバッグができるというのだ。

家の奥深くに押し込んでいたミシンを引っ張り出して、久しぶりに裁縫なんてしちゃおうと心に決めて、頭の中で形や手順まで完璧にできていたのに、結局やったのはミシンを引っ張り出したところまで(笑)。

風邪もそろそろ治りそうだし、「連休にするぞ!」なんて意気込まず、軽い気持ちで少しずつ作って、近々この場でもかわいいバッグともんぺをお披露目できたらいいなぁと思っているのであります。

久々すぎるお裁縫。ミシンを使うのはいつぶりだろうと思って見てみたら、前に使ったのが2016年6月。実に8年ぶりだった! ちゃんと動くのか、そして動かせるのかちょっとドキドキしているけど、失敗してもま、いっかー(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。