ぷーこの家電日記

第485回

初めて受けたオンライン診療の便利さに感動

先週書いた通り、新型コロナに罹患していた私。高熱からの時差で来た強烈な喉の痛みが長引き、なかなか辛い思いをしたけれど、今ではすっかり完治し、あんなに痛くて飲み込めなかった喉を使って思いきりビールの喉越しを楽しみ、麺だって思い切り啜って「喉越しサイコー!」なぁんて言っている(笑)。

喉の痛みで唾すら飲み込めず、丸2日程何も食べられなかったので、辛い思いと引き換えに少し痩せたかななんて期待したけれど、2kg弱しか減っておらず、ちょっとだけがっかりしているのだ。

罹患して最初の2日は高熱で動く元気もなく、ひたすらに寝ていた。起きては寝て寝ては起きてという感じで、あっという間に日が暮れている程に昼も夜もとにかくよく寝た。そして少し熱が下がってくると少しだけ体力が戻ってきたのか、ずっと寝てばかりいられなくなった。

寝過ぎで腰は痛いし、変な時間に寝たりしていたので時差ぼけ状態に。症状以外の辛さを感じられるくらいに余裕が出てきたということか? と思いながらも、とにかく喉が痛い。

病院に行きたいけれど、これだけ症状が出ている中、何も考えずに病院に行くわけにもいかないし、かといって薬は飲んだほうがいい気もする。「発熱外来」という言葉はニュースなどで聞いたことはあったけれど、普段他人事のように見聞きしていたものだから、コロナの扱いが変わってから現在どう運用されているのかも全然分かっていない。

いざ不意に当事者になったときに、さっと動けるような準備なんて何にもできていないんだなぁと思いながら、そう言えば友人がちょっと前に体調が悪かった時にスマホでオンライン診療を受けたと言っていたなぁと思い出し、オンライン診療について調べてみる。

オンライン診療は、医療機関に行かなくても、スマホやPCで予約・問診・診察・処方・決済までできるという診療方法だ。院内感染を防ぐために、時限的・特例的な取り扱いとされているものの、新型コロナの大流行によって生まれた新しい診療方式で、なんて便利で画期的なシステムだろうと感動する。

数年前にインフルエンザの症状が酷くて、辛い体を引きずるように病院に行き、別部屋で隔離されながらあまりの待ち時間の長さに、じっと座っているのすら辛くて、大の大人ながら涙がほろりと溢れてしまった経験を思い出した。病院って行くのと待つのがとにかく辛い。

「よーし、ここはオンライン診療初トライ!」と思い、ネットで調べてみると、いくつもオンライン診療のアプリがあるようで、アプリストアの上位に表示されたものをダウンロードしてみた。クレジットカードの登録や、画像で保険証などをアップして、やっとで準備ができたと思い予約を入れようとすると、全然予約が取れない。

かなり流行っているということもあり、きっと私のような人が溢れているのだ。別のアプリを再度入れてみたけれど、こちらも全く予約が取れない。調べたり探したり準備するだけでそこそこ時間がかかったので、心折れそうになった。

「オンライン診療 アプリ」などで調べていたけれど、試しに「オンライン診療 最寄駅名」で検索してみると、近所にもオンライン診療をやってくれている病院を見つけた。専用のアプリなどは使用せずに、予約や問診はLINEで行ない、外来の合間の時間を使ってLINEのビデオ通話を使って診療と処方をしてくれるらしいのだ。

友達登録したLINEアカウントに「オンライン診療希望です」と記載してメッセージを送る。後は事細かに時系列で発症から現在の症状までを記載した。これは好き嫌いとか性格なんだろうけれど、口頭で時間を使って説明をするのも聞くのもあまり得意ではないのだ。文字の方が簡潔にまとまるし要はかなりせっかちな性格なのである(笑)。

その後いくつかLINE上で質問を受けて、後は医師の診療待ち。その間に処方箋を送る薬局を決めてほしいとのこと。症状が出ているので、薬は取りに行かずに郵送対応してくれる薬局を探す必要がある。

持病で定期通院している時に使っている日本調剤が近所にもあるはずだと、お薬手帳を兼ねて使っているアプリで店舗検索をして、電話して確認を取ってみると、病院からの処方箋FAX対応も薬の郵送対応もOKで安心した。郵送前にこちらも「オンライン服薬指導」という薬の説明を受けなくてはならず、予約システムへの会員登録や問診票の記載などを行なう。

色々準備は必要だったものの、LINEでの診療は事前説明をしていたのもあり、本当にスムーズで即終わり、決済はSquareを使ったカード決済で楽々。服薬指導については、オンライン通話から決済まで専用のサービス画面があり、こちらもスムーズにあっという間に終わり非常に快適だった。

翌日郵送で届いた喉の薬を飲んだら、びっくりするほど即効いてケロッと治った。もっと早くにかかっておけばよかったと苦しかった数日間を非常に後悔した。下調べや登録など初回の準備は正直面倒臭いと思ったりしたけど、オンライン診療ってびっくりするほど快適! また風邪などで寝込んでしまった時には即オンライン診療に頼りたい。

症状がおさまった後、数日間はテレワークで仕事。オンライン診療やテレワーク、数年前には全然考えられなかった形態で、コロナ禍で一気に浸透定着した新しい形だ。始まりは決してポジティブなきっかけではないものの、こうやって物事が色々発展していくんだなぁと感じ、これからの未来はもっと便利になっていくのかなと、ちょっとだけワクワクした体験だったのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。