ぷーこの家電日記

第471回

出不精な私はお家でいちごフェア

汗ばむほど暖かいなぁと思っていたら、こんな時期に雪が降る地域があったりと、冬と夏を行き来しているような今日この頃。安定した春はないものか。シャツ1枚で過ごせて気持ちがいいなぁと気持ち浮かれたり、コロコロ変わる天気と気圧に頭痛でやられたり、私の体調も日替わりのように乱高下。冬は日光不足で体調崩しやすいとか、春は気温差で体調崩しやすいとか、夏は暑さで体調崩しやすいとか、秋は急に冷え込んで体調崩しやすいとかとか、いつでも「今の季節体調崩しやすい」のは気のせいだろうか。

同じく、冬は温かいお鍋が最高で食べすぎる、春はいろんな野菜が一気に出てきて食べすぎる、夏は夏バテしないようにしっかり食べすぎる、秋は食欲の秋で食べすぎる。と、春夏秋冬食べすぎて困ってしまう(笑)。小休止の予定が長期休暇中のダイエット、どこかで再び始めなきゃだよなぁ。と頭の片隅にはある中で今も食欲優先。困った困った。

春はちょうど良い季節なので、「食欲×アクテビティ」欲がウズウズしてくる。この頃は「潮干狩り行きたーい!」と「イチゴ狩り行きたーい!」と言っているのだけれど、調べてみると潮干狩りは我が家から行けるところは入場料がどこもほぼ一律の1人2,000円で、持ち帰り2kgまで。夫と2人で行くとして、入場料4,000円とプラス高速代かぁと思うと急に冷静になってしまった。

そしてイチゴ狩りも大体同じくらいの価格帯で30分食べ放題な感じ。3年前にイチゴ狩りに行った時に「イチゴばかり1度にそんなにたくさん食べられないし、結構水っ腹になる」と学んだようで、いちご狩りには夫があまり気乗りしないようだ。何事もコスパで語る風潮は違うと思うのだけれど、どちらも少し勿体ないかもと躊躇してしまうのは、どうしても行きたいという思いがそこまで強くないからかも。

「どこか行きたいね」と口では言いながら「×アクティビティ」をさっさと諦めて食欲に全振りする私。アサリもイチゴもスーパーで売っている小さいパックでは全然物足りないし満たされない。特にいちごは果物の中でかなり上位に大好きなので、とにかく目一杯満喫したい。

いちごの何が好きかと言うと、まずはもちろん味と香り。ジューシーで甘酸っぱくてそして種のプチプチした食感も最高! 次に食べやすさ。切らなくても剥かなくても良いなんて最高だ。食べたい時に面倒なく即食べられるいちごはやっぱり大好き。そして最後に可愛さ! いちごってやっぱり見た目も可愛く見ているだけで華やかだし気分が上がる食べ物。

よーし、イチゴ狩りというアクティビティじゃなくても、家でホテルのいちごビュッフェのようにいちごフェアを開催しよう! 人気ホテルのビュッフェは予約も取りづらいし、一度にはたくさん食べられずに「あれも食べたかったなぁ」と結局悔いが残るけれど、家でなら期間中好きないちごスイーツを長く満喫できるじゃないか! ということで、インドアイベントをすることにした。結局「おでかけしたい」と言いながら、どの季節も出不精な私なのである。

まずはどどんと箱で完熟のイチゴ2kgを購入。ジャムなんかに加工もしてしまうので、不揃いのもので十分。そしていちごジャムといちごバターを手始めに作っていく。

数年前に成城石井のいちごバターがブームになった時に初めて食べたいちごバターの美味しさはなかなか衝撃だった! 焼きたての厚切り食パンに塗って食べるともう絶品で、甘酸っぱさとバターのリッチなコクとクリーミーさが広がる幸せ。それからはいちごバターを毎年作っている。

どうせ家で作るなら最高にリッチでフレッシュにしたい! と、今年もカルピスバターで作った。カルピスバターは乳酸菌飲料のカルピスを作る工程で生まれる脂肪分を使って作られているバターで、バターと生クリームの間のような色と味がしてお気に入りだ。

火にかけるいちごのヘタを落としながら、鍋へ、口へ、鍋へ、口へとつまみ食いが止まらない(笑)。小さなパックで買った時のように個数など気にせず使えるのがとても良い。4分の1をいちごバターに、4分の1をいちごジャムに、そして生のまま1kgという感じで食べて、2kgのいちごはあっという間になくなってしまった。少し物足りない。ということで、今季最後だと決め追加で4kg購入してしまった。

いちごのババロアにいちごアイス、そしていちごバターを使ったスコーンにいちごたっぷりのパンケーキ。いちごデザートを作りまくった。もちろん生のイチゴもそのままたくさん食べるし、クリームチーズといちごジャムやいちごバターでワインのおつまみも。そして夫は子供の頃からお気に入りのいちごに牛乳を注いで食べるいちごミルク、牛乳をそのまま飲むとお腹を壊す私は、牛乳をダヒ(インドのヨーグルト)にしてからいちごラッシー。いちごフェアは我が家で中々盛況だ!

いちご尽くしのいちごパフェを食べたいなぁと思っていたので、グラスにいちごババロアやいちごアイス、いちごジャムに生クリームと盛っていったら、作っているだけで胸焼けしてしまった(笑)。でもとても美味しかった。残りのいちごはヘタを取って冷凍保存して少しずつラッシーで消費していく。やるならとことん飽きるほど! と、思い切り堪能したので今年のいちご欲は完全に満たされた。

潮干狩りの気分はまだ抜けきっていないのでゴールデンウィークに行くのも良いなと思ったけれど、人が多そうなので、これもまたインドアであさりフェスでも開催しようかな(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。