ぷーこの家電日記

第472回

我が家の古米問題を解決する救世主現る!?

「待ちに待ったゴールデンウィークだー!」と、久しぶりの連休に何をしようかとワクワクしているところ。あまり進んでいない畑の準備も捗りそうだし、3年ぶりに野球観戦にも行く予定でチケットも取った。友人とも会う約束をして、本当にこんな休みの過ごし方は久しぶり。とはいえ、ゴールデンウィークのお天気はあまりすぐれないようで、「お願いだから天気よ、もってくれー!」。せめて野球の日は雨が降りませんようにと、心から祈っているのであります。

そんなゴールデンウィークも近づいたこの頃、「田植え始めました」というような投稿を少しずつ目にするようになってきた。もうそんな季節なのかー! と思いながらちょっとした焦りが出てきた。「先延ばし古米問題」である。

毎年のように秋には「新米が美味しい!」と本連載でも書いている通り、お米大好きだし、特に新米の季節にはお米をおかずにお米が食べられる! くらいに感動するのだけれど、新米が美味しすぎて、「この季節にしか食べられないし」と、新米が出たらつい新米から食べてしまうのだ。

いや、それ自体は仕方がないだろう。問題はその後。美味しい新米を堪能した後に食べようと先延ばしにしていたけれど、新米を美味しいうちに食べ終わった後も「ちょっと同じお米のおかわりを……」とか、「この銘柄のお米食べてみたかったんだ」と、当年度のお米に手を出して、古米になってしまった残りのお米を食べることを先延ばしに先延ばして早くも半年以上が経ってしまったのだ。

あと半年もせずに新米の季節になってしまう。古古米になってしまう前にどうにかしなければいけない問題に直面しているのだ。しかも去年は在宅勤務が減り、それに伴い家での米消費が減ったタイミングなので、大量の古米が我が家には眠っている。家にあるものを使おうと、精米器と電動ミルを使って米粉らしきものを作ってみたけれど、細かい粉にはほど遠かった。その粉を使って焼いたブラウニーは、粒々の食感が逆に新食感で美味しくて結果オーライではあったのだけれど、そんな歯触りまで楽しい料理なんてそんなにない。あの米が米粉にできたならめっちゃくちゃ嬉しいのに!

米も大好きだけれど、粉物料理も結構よく作る。たこ焼きにお好み焼きにもんじゃ焼き。パンやお菓子もたまに作るし、麺はそこまで打たないけれどとても好き。グルテンフリーに特別こだわっているわけではないけれど、普段作る粉もの料理を小麦粉から米粉に置き換えられたら、そしてこの家で眠っているお米で置き換えられたら最高なのに! そんな都合の良い妄想をしながら色々調べていると、自宅のお米を持ち込んで数百円/kgくらいで米粉にしてくれるサービスを提供しているお店の記事を見つけて、「私が求めていたのはまさしくこれだー!」と嬉しくなった。

でも我が家から近くで製粉してくれる場所は……調べても調べても出てこない。流石に精米所のような気軽な感じで製粉機はないのである。高価なうえに精密機械なわけで、石が混じった屑米などを入れちゃったりしたら不具合が起きてもおかしくない。不特定多数のお米を粉に、というのはさすがに難しいのかもしれない。

そんな中、家から車で1時間半程かかる道の駅に、持ち込んだ米を米粉にしてくれるお店を発見。せっかくのゴールデンウィークだし、道の駅に遊びに行きがてら行くか! と思い立ってみたものの、そこはお米をいったん渡してから数日後に米粉引渡しのため断念。惜しい!

我が家の古米を米粉にできるか問題。ドツボにハマりながら色々探しているうちに色々な記事を読み込んでしまって、問題は一向に解決されないのに、機器メーカーの情報から農林水産省の米粉利用の推進対策まで、ちょっとばかり詳しくなってしまった(笑)。色々読んでいく中で、本当にきめ細かいパウダーにしてしまうのはもう諦めたけれど、製粉機として使うには格段に安価なのにかなり評判が高い商品を見つけてしまった。山本電気の「NEWよめっこさん」という万能粉ひきだ。

安価な家庭用の家電では米粉は絶対に無理だと思っていたので半信半疑。でもレビューに載せてある写真などを見るとちゃんと米粉になっている。「買っちゃおうかなぁ。どうしようかなぁ」と思いつつAmazonを覗くと、30%OFFになっていて完全に背中を押されて即買ってしまった!

ゴールデンウィークの製粉の旅はなくなったけれど、米粉たこ焼きパーティーでもしよう! 野球に行く時にザクザク食感が大好きな米粉の唐揚げも持っていこう(唐揚げは野球観戦のお供の定番)。お休みで少し時間もあるし、100均でお茶パックを買って、煮干しや昆布も挽いて出汁パックだってまとめて作っちゃう。きな粉やアーモンドパウダーだって作りたい放題だから米粉クッキーを焼くのもいいなぁ。

いいタイミングでゴールデンウィークを満喫するおもちゃを手に入れてしまった私。我が家の古米使い切り問題はこれで解決されるか!? 万能粉ひき大活用のお話はきっとまた後日。それでは、みなさまもよい休日をお過ごしくださいませ。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。