ぷーこの家電日記

第459回

今年の育苗ケースは温室にバージョンアップ

先週時点から今週は強い寒気が流れ込むので気をつけてと、気象庁がかなり警告していたので覚悟はしていたけれど、私の住む場所では雪こそ降らなかったものの、外に出ると寒さが今までと全然違ったし、空気がとにかく冷たく痛いほど!

友人から届いた動画は同じ国とは思えないほどの真っ白の白銀の世界だし、雪かきの大変さや運転の怖さとかを想像すると本当に「凄い!」としか言葉にならないし、電気代の高騰で恐ろしい請求額を見聞きすると私まで悲鳴をあげてしまいそう。早く寒気よ去ってくれー! それでももう来週は節分で、暦の上では春が始まる。早く本当の春よ来い!

もう1月も終わる!? 1カ月なんてあっという間だ。そして毎年2月が近づくと焦り出す。と言うのも、家庭菜園が趣味の私は、2月と言えば夏野菜の種まきが始まるタイミングだからだ。こんなに激寒なのに夏野菜!? と毎度思うし、こんな真冬に真夏の準備とかアパレル業界みたいだなって思うのだけれど、そういうものなんだ。

もうそろそろ種まきを始めなければ夏に間に合わないし、もちろんそのためには何を育てるか計画も立てなきゃいけないし、種だって買わなきゃいけない。のんびりしている間に1月末だ。あぁ忙しい(笑)。

ウリ科のキュウリやカボチャ、ズッキーニなんかはもう少し遅く蒔き始めるけれど、苗が育つのに時間がかかるナス科、特に唐辛子やピーマン、茄子などは真冬からスタートしなくては間に合わないのだ。同じナス科でもトマトはもう少し先だし、ジャガイモはもう少し先の上に直接植えるので育苗の必要はない。

冬の野菜はアブラナ科まみれ、夏の野菜はナス科まみれだ。全然違う野菜なのに同じ科なだけあって、種はみんなそっくり! 小さな小さな種から芽が出て双葉になって、そして3枚目からいきなり「私は茄子です!」みたいな個性が出てくるのがものすごく面白い。畑で土をいじっているのも楽しいけれど、種から苗まで育てるのもとても楽しい。

ちょっと納得いかないのは、唐辛子とか2月から種まきしないと間に合わないのに、「発芽気温25℃以上」なぁんてなっていることだ。非常に矛盾を感じて仕方がない。我が飼い猫と同じく、私が世話をしてあげなきゃ野生では生きていけないのだ。まぁ、それが可愛かったりもするのだけれど(笑)。そんな矛盾の中育てていくために、家の中で種を蒔き、ある程度暖かくなるまで家の中で大切に過保護に育てるのだ。

私の場合、猫の額ほどの小さな小さな畑での家庭菜園なので、大量に種を蒔く必要はない。家庭菜園なりのTipsというのが世の中には結構あって、私はまず水を含ませたコットンに種を挟み、それをヨーグルトメーカーで35℃ほどに保温して数日間置いて発芽させる。そのため我が家には発芽用のヨーグルトメーカーと、ヨーグルト作る用のヨーグルトメーカーと2つある。

人によっては、水を含ませたコットンに種を挟んでからラップに包み、下着の中に潜ませてまるで卵を温めるように体温で発芽させたりする人も! 寒い冬には温めて芽を出させるのだ。

ヨーグルトメーカーの中で根がある程度出たら、その発芽した種をポットに移してから、衣装ケースをDIYで改造した育苗ケースに入れて、LEDを当てて苗を育てていく。LEDのコンセントは「コンセントタイマー」というタイマー機能がついた電源タップに繋いで、人工的に昼と夜を作って育てる仕組み。

このDIY育苗ケース、結構気に入って数年使っているのだけれど、気になることが一点ある。やっぱり室内でも気温がちょっと低いのだ。我が家は真冬でも暖房をほぼつけない。気密性が高いマンションなので外気ほど寒くはないのだけれど、やっぱりさすがに寒い。けれどエアコンを入れると部屋が物凄く乾燥して、大きな加湿器を2個フル稼働しても追いつかないのでかなり苦手で、かと言って石油ストーブは事故が起こりそうで怖くて導入していない。

私は洋服を着込みヒーターウェアを活用し、猫はこたつで丸くなる日々。中々寒さ厳しい我が家、室内と言えど苗にとってもちょっと厳しい環境なのである。そこで、今年は育苗ケースの底にヒートマットを敷いて、温室へと進化させるのだ! こちらはLEDの「コンセントタイマー」とは違い、時間で切り替えるのではなく「サーモスタットコンセント」という、温度によって自動でON/OFFを切り替えてくれるものを使う。

これできっと完璧な室内育苗温室が出来上がるはず! 暖かい育苗ケースの中で、ぬくぬくとすくすくと育った後は、ベランダで春先のちょっと寒い外気温に慣れさせてから畑にお引越し。元気に育ってほしいなぁ。

育苗ケースのバージョンアップに「これで完璧!」とかって喜んでいたけれど、まだ栽培計画を立ててない! ちょっと焦りながらもこたつで種苗会社のカタログを読み耽っている寒い冬の夜長なのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。