ぷーこの家電日記

第424回

世の中田植えシーズン! 私は米消費シーズン!

あっという間に5月で、あっという間にゴールデンウィークも終わり。規制も緩和されて、昨年までのゴールデンウィークよりもとても賑わっていて、ちょっと楽しく過ごした人も多いのではないだろうか。もともと人混みは苦手で出不精の私は、少し遠出でもしようかなと一瞬考えたものの、また今度にしよう。と、いつも通りにのんびり休日を過ごした。

このゴールデンウィークの時期と言えば、田植えシーズン真っ只中だ。あちこちの田んぼに水が入り、少しずつ稲が植わっていき、そしてそこから聞こえる蛙の声が大好きだ。

今住んでいるところでは見渡しても田んぼは見えないし、あまり身近に感じることができないのだけれど、SNSで上がってくる田んぼの景色と自分の昔の記憶とを繋ぎ合わせてうっとりとしている。お米作りって大変だなぁと心から感謝しつつ、見るだけの私はうっとり癒されている大好きな光景なのであります。

そしてうっとりしながらハッと気づく。「あと半年もせずに新米の季節じゃん!」と。前にこのコラムで「狂おしいほど新米が美味しい!」と書いたのが10月なので、今年の新米が始まるまであと5カ月ではないですか!!! 稲の苗を見ながらすでに食べることを考えている自分の食い意地もいかがなものかと思うけれど、これはなかなか由々しき問題なのである。

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夫と2人暮らしの我が家、お米が好きだとはいえ、家で消費するお米はそんなに多くはない。成長期でもなければ体を動かす仕事でもないので、朝ごはんはほとんど食べないし、食べてもスープとかお味噌汁を1杯お腹に入れるくらいだ。

そしてお昼ご飯は会社の近くで外食することが多いので家で米は食べないし、夜は外食もそこそこ多い上に家でも晩酌するので、ご飯よりもおつまみを食べることが多いしで、お米を食べる日が少ない。

そんなこんなで、お米が好きとは言いつつ、私たちの米消費量は平均以下どころかかなり少なかった。毎年お米の時期が来ると実家から「今年もお米送る?」と連絡がくる。実家は農家ではないけれど、懇意にしている近所の農家さんから毎年買って私にも30kg袋とかで送ってくれる。そしてその30kgですら1年で消費するには追いつかないような我が家。

「まだ少し残っているから、今年は20kgお願いしちゃおうかな」とかって、以前は言ってた。1年かけて食べるので、送ってもらうときは玄米で、そしてそれを食べる時に家庭用精米機で精米するスタイル。

それがコロナ禍になり在宅勤務が増えてから、家で食べるお米の量が格段に上がった。まずは昼ごはんで毎日のように食べるし、「あっ、ご飯炊いてた!」と、夜もついつい締めのごはんまで食べてしまう。例年の倍くらいは消費するようになった気がする。

2020年は「今年のお米どうするー?」と母から連絡が入る前には、前年に送ってもらったお米がすっからかんになり、何度もあちこちのお米を買って食べていた。そして新米の季節が来たときはお米30kg送ってもらった上に、どうせたくさん食べるしと、様々な品種の新米を買って食べ比べたりと大満喫していた。

順調に米を食べすすめていた気がするけれど、夫が出社する日も増え、順調だった米消費量が徐々に減った2021年夏。10kgほどの米が残ってる時点で、新米シーズンが到来し、「今しか食べられない!」と、喜び勇んで新米を先に食べ続けていた。

今年は幸いにも美味しいお米たちに恵まれすぎて、新しいお米から食べること30kgくらい、新米の季節まであと5カ月で、2020年産のお米が10kgほどと2021年産のお米が20kgほど我が家には残っている状態である。

これが由々しき問題なのだ。新米が始まる前に食べたい! 古古米にしてしまっては申し訳ない! と言う、私のお米に対する小さな責任感が焦りとなってきた。古米消費プロジェクト始動だ(笑)。ご飯を炊くときはつい2021年度産のお米を選んでしまうので、2020年度産のお米は別の方法で。

ライスコロッケなどのおつまみにもおかずにもなるレシピはもちろん、米粉をしっかり活用したいところ。栄養価も考えて玄米のまま米粉を作る。精米機で「玄米→無洗米」モードを数回繰り返して、ある程度の米粉を作り、小さくなった米粒をミルに入れて挽く。売っている米粉よりも少し荒くはなるけれど、そこそこちゃんと米粉が出来上がる。

米粉の唐揚げは普通の唐揚げよりもざっくざくな食感になって大好きだ。でもちょっと唐揚げで使うくらいじゃ追いつかない! お好み焼きや米粉クッキーなんかで大量消費を狙いつつ、先日はフォー作りまでやってみた。麺類も汁物も大好きなので、フォーはランチですごく食べるんじゃないかという算段だったんだけれど、ちょっと失敗して、「これはフォーじゃない。だんご汁だ(笑)」ってなったのでまだまだ修行は必要(笑)。美味しいフォーが作れるようになるころには良い季節になるかなぁ。

田植えシーズンと共に始まった私の私による私のための米プロジェクト。今年の健やかな稲の成長と美味しいお米を楽しみに祈りながら、私も米消費シーズンを駆け抜けるぞー! やっぱりお米は美味しい!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。