ぷーこの家電日記

第390回

特に予定もないけれど、充実の夏休み

季節が極端! 暑くて暑くてたまらないと思っていたら、急にひんやり涼しくなって、また暑くなったり。気圧の乱高下も酷いので、正直体が全然ついていかない。それでも、気づけば8月も後半で、ときどきちょっとだけ秋の空気を感じて「あれ? もうそんな季節!?」と驚く。

コロナ禍に入ってから、とにかく代わり映えのない平たんな日々を送っているので、思い出的なイベントが非常に少ない。気づけばあっという間に日だけが過ぎていて、なんだかちょっと焦りを感じてしまう。先日も「やばい! 8月後半!?」と、慌てて秋冬野菜の種まきをした。夏野菜の種まきも結構遅れたし、時間があるはずなのに時間に追われるような変な感じがしているのです。

あっという間に9月になってしまいそうだけれど、夏休みを取るのを忘れていた。夫の場合、夏休みは職場全体で決まっていて、お盆頃に1週間ほど休みとなる。私の場合は7月~9月の間に好きなタイミングで3日間の休暇が取れる。帰省するときなどは夫の休暇時期に合わせて、さらに有給休暇などを合わせて休んだりするのだけれど、今年は休んでも何も予定がないので、今のところカレンダー通りに過ごして夏季休暇をとっていない。夫がお休みのときに休もうかと思ったのだけれど、きっとダラダラ過ごして終わるだろうし、お互い何も予定がない相手に少し気を遣ったりしちゃいそうなので、「お好きにお過ごしくださいませー」くらいな気持ちで、あえて同じ時期に休みを取らなかった。

そんな夏休み、夫は前半は2泊3日で1人キャンプに出かけた。この暑い中に、暑い外でずっと過ごすなんて、私としては信じられないのだけれど、夏大好きな夫にはなかなかのリフレッシュになったらしい。ときどき届く写真には、いろいろセッティングしたキャンプ道具などが写っていて、なかなかソロキャンも様になってきたようだ。キャンプグッズが地味に増えていっている気が(笑)。

夫はもともと無趣味に近いというか、ときどき出かけるスポーツ観戦以外は、テレビを見るくらいしか過ごし方がなく、将来仕事をしなくなったときに結構困るんじゃないだろうかと軽く心配していたけれど、楽しめる趣味が見つかってよかったなぁと思う。そして私にその趣味を強要する人じゃなくて本当によかった。暑い中さらに焚き火をするとか、私には絶対に理解できない苦行だし、真夏の夜に車中泊とか、絶対に暑過ぎて眠れない(笑)。

1人で楽しそうに出かけてくれるおかげで、私も1人時間を持てて結構快適に過ごせるし、伸び伸びダラダラしちゃった。夫が帰ってくる日「そろそろ帰ってくるなぁ。ちょっとばかり片付けなきゃ!」と焦っていそいそと片付けた。「楽しかったー!」と嬉しそうに帰ってきたので、「夏休み後半もキャンプ行くの? 今夜から? 明日から?」などとニヤニヤしながら聞くと、「それは1人が快適だったって事だね? また行ったほうがいい?(笑)」と夫も笑っていた。

夏休み後半の夫の活躍はすごかった。午前中には洗濯掃除を済ませて、私にもランチを作ってくれて、午後は「ちょっと自転車でも乗ってくる」と出かけてリフレッシュして、夜もご飯を作ってくれるという、パーフェクト主夫! お昼ご飯を食べ始めた途端に「夜、何食べたい?」なぁんて言って、私の仕事が終わるタイミングでご飯を用意してくれたりもして、至れり尽くせりで本当に感謝感激! 夫の夏休みは去年に引き続き私のために存在しているようで、軽く申し訳ない気すらしてくる。

こうして夫は家事もほぼ全てやってくれるし、冷蔵庫にあるものでちゃっちゃとご飯を作ってくれたりするけれど、もともとは料理なんかもほぼできなかった。結婚したばかりの頃に私がインフルエンザで寝込んでいたら「大丈夫だよ。ご飯食べて帰るから」なんてケロッと言ってのけて、終電まで飲んで帰ってきたことさえあるような人だった。一人で生活していたときの癖が抜けずに「明日から夏休みなんだよねぇ。旅行に行ってこようかな」などと急に言い出して「はい? 私の存在覚えています?」と度肝抜かれたことも(笑)。

今だから笑い話にもなるし(触れられたくない黒歴史のようだけど 笑)、人ってこんなに変わるんだなぁとかなり驚く。私も1人暮らしが15年ほどと長く、最初の頃は夫とはいえ誰かと共同生活することがかなりストレスだったりしたので、結婚したばかりの頃にこのコロナ禍が来ていたら、確実に破綻していたと思う。1年半以上ほぼ毎日ずっと一緒に過ごして、ご飯も常に一緒に食べる生活が苦にならないし、むしろこのコロナ禍に共にいてくれて非常に救われている。

そんな私たちはもう少しで結婚して8年。もう8年? というのと、まだ8年? とどちらも感じるけれど、今年の結婚記念日は外食もできないので、シャンパンでも買ってちょっとご馳走でも作ろうかなぁ。なんて思っているのであります。あ、そのタイミングで夏休みを取ろうかなぁ。夫がやってくれたように私の夏休みも、少しだけ夫のために時間を使いたいと思っているのでありました。連休ならば飲み過ぎて二日酔いになってもバッチリだ(笑)!?

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。