ぷーこの家電日記

第326回

ゴールデンウィーク突入! 今年の我が家は賑やかです

ゴールデンウイーク! 何だか全然実感わかなくてびっくりしたけれど、これが今年のゴールデンウィークだ!去年の今頃何してたっけ!? と思い出してみたら、新元号何になるかの予想とかしつつ、姪っ子家でお泊りパーティーの予定だったけれど、扁桃炎の高熱で寝込んでしまってて、夫は予定通り姪っ子宅に行ってもらい、私1人でずっと家で寝てた。

それはそれで気楽で「ま、いっかー」って感じではあったけれど少し切なかったな。今年は去年よりも少しは家篭り準備できているのと体調も万全で少し賑やかな気すらしている(笑)。

そして今年のもう1つ賑やかな理由は、老犬を預かっているのだ。きっかけは緊急事態宣言。今はテレワークをしているけれど、緊急事態宣言からしばらく私は自宅待機という名の長期休暇が始まった。毎日「私ってすごくインドア派なんだなぁ」と再認識する程、とにかく何も不満もなく、ただひたすらに毎日が過ぎるダラッダラの自堕落生活を送っていた。飼い猫と昼寝付きのダラダラモフモフ。そんな中、こんな時期でも非常に忙しそうな、獣医であり我が家の猫3匹の保護主でもある友人とLINEしてて、「私に何かできそうなことあったら言ってね。時間はそこそこ取れそう」なぁんて言ったら、「じゃぁ、ジジイよろしく」となったワケです(笑)。

もうヨボッヨボの老犬。殺処分は行なわないという方針の自治体の保健所で2年位過ごしていたらしい。方針が変わったらしく、殺処分されることになったとかで、友人は「殺さなくても、もう死にますよ! 」とキレて引き取って来たと言っていた。「その切れ文句中々酷いな(笑)」なぁんて思わず笑ってしまったけれど、そんな現実を初めて目の当たりにして、私は結構ショッキングだったんだ。友人は獣医なので治療までした後、「何とか元気なんだけれど、忙しくて構ってあげられないからかわいそうなんだよね。もし家にいるならぜひ! 」と託された(笑)。

そんなこんなで我が家に来ることになったお爺さんワンコ。ボロボロボサボサの体を何度も綺麗にシャンプーしてもらったのか、めっちゃくちゃシャンプー香る長毛のダックスフント。片目は眼球が無く、残った片目は真っ白な白内障。光は失い目は全く見えない。話しかけてもほぼ反応が無く、触った瞬間にビクッとするので耳も多分聞こえない。歯も1本も無く、長い鼻がめっちゃ曲がるのが非常にブサイク。そんな悲惨な状況なはずなのに何が良いかって、めっちゃくちゃ性格が良いのだ。人に甘えることも知っているし、家に来てからも尻尾フリフリまぁご機嫌な様子。最初はおむつをしていたのだけれど、ペットシーツの上でしかトイレをしないので、我が家に来てちょっとしてからオムツは外した。目も見えないのにペットシーツや無味無臭の水の場所まで分かってて本当にビックリする。きっと犬生において大事に飼われていた時期があったんじゃないかと思えるというか、そうであって欲しいなぁと願う程に良い子なのである。

私のこんな勝手な決断(そういえば言うの忘れてた! )にも、「お、おう」と受け入れてくれる我が夫に最大の感謝の意を感じつつ、私以上に老犬が夫のことを大好き好きで、夫の気配(匂い)を見付けては喜び、暗いコンクリートの中で数年生きて来た犬の希望になっている。視力も聴力も失いながら、臭覚が半端ないのだ。頭もしっかりしている。

同居というか先住猫3匹は、最初ビビっていた犬という知らない生き物。自分たちに攻撃してくるどころか、目も見えないから、あっちこっちぶつかりながら方向転換して歩き続けるもんだから、「あいつ、ルンバじゃね? 」みたいな話で落ち着いたようで、仲良くはならないけれど全く気にしなくなった(笑)。鼻だけ敏感なお爺さん犬が、キャットフードという物の香りに興奮して食べたがる時だけ「取られる!? 何!? 」と、ちょっとした葛藤はあるけれど(生きているのが不思議な位のお爺さんだから好きにさせているけれど、犬がキャットフードをずっと食べることはNGです)、変なルンバ犬を温かく見守ってくれている。

預かってからも血尿に血便、色々問題が勃発して病院に戻っていくことも多い犬だけれど、この現世にもうちょっといる間、少しでもお布団とかご飯とか味わってもらいたいじゃないかー! 美味しいものも食べさせてあげたいし、頭とか首筋とか撫でられるとウットリ気持ちが良いことも知って欲しい。

新型コロナウイルスの影響でペットを飼う人が増えているという報道が出た時に(見せ方が悪かったのか)ちょっと炎上していたけれど、ちょっと理解できる私。今まで我が家に犬が来た時も猫が来た時も、年末年始の連休などを使い少しでも慣れるまでの時間をとりたかったし(そもそも20代一人暮らしペット飼育経験ゼロだった私に、先代犬を譲ってくれた人に先代亡き今も感謝している)。

20年程の長い付き合いになるけれど、もし最高のパートナーを見つけたいと思っている方には、ちょびっと家にいる時間が長い今が良いタイミングかもしれない。益々家にいる時間が楽しくなっちゃうぞ! とは言いながら、私は今夜も踏み潰されて蹴り飛ばされて、夜型の猫の運動会の被害者として、ひっそりと布団を被りながらやり過ごすのであります。いいからお前たち寝ろやぁー! (笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。