ぷーこの家電日記

第325回

ステイホームだけれど、相手をとても近くに感じる手紙っていいな

相変わらずほぼ家にこもっているので、なかなかの運動不足。時差出勤をしていた時は、7時~16時へと前倒しで仕事していたけれど、この度テレワークになって出社まで無くなったものだから、まぁ体力あり余っているのか、夜になっても眠くならない。あの一時の早寝早起き快眠生活はどこに行ってしまったんだ? と少し焦る。

テレワークに切り替わったおかげで、早起きさえ続ければ朝に時間がもてる。出社したつもりで朝一に10kmくらい自転車漕いで、朝日とともにシャキッと目を覚まして運動不足解消しようかなぁと思いつつも、朝の目覚めが悪い私は、グダグダ二度寝を繰り返してなかなか理想通りにはいかない気もする。

早寝が先か早起きが先か……。試行錯誤しながら日々暮らしているけれど、根が自堕落なので、理想への道はまだまだ遠そうなのであります。

とは言え、家での生活は概ね快適。むしろ運動不足以外の問題は無く、特に食事がすこぶる改善した。外出自粛要請が出てから、産地直販サイトから野菜も肉も魚も卵も大体何もかも買っている私。

野菜なんて「この家は何人家族ですか?」という量が届いたりするのだけれど、たっぷりの新鮮野菜を前に、「オラ、ワクワクすっぞ!」と、強い敵の前の悟空気分(笑)。

折角の新鮮で美味しそうな産直野菜を、使いきれずに悪くしてしまうともったいなさすぎるし悲しすぎるので、腕まくりで料理している。なので、意識して野菜を多く使おうとする。そうすると、案外しっかりと使い切れるし、使い切った時の達成感という副産物も手に入る。

そして何より、今までかなり深刻だった野菜不足が、完全に解消されている。「1日350gの野菜を取りましょう」と言うけれど、普通に生活していたら無理じゃない? みたいに思ってた。

朝はヨーグルト食べて、昼にラーメン、夜は焼肉なんてことだってザラで、本当に褒められない生活をしていた。けれど人生折り返し地点に立って、デトックスみたいな生活をここ1カ月ちょっと送っていて、運動不足以外はとても良い。

そして何より美味しいのだ。魚も肉も野菜もとにかく美味しい。採れたての野菜を収穫した足で発送してくれ、獲れた魚はその場で活き〆して発送してくれ、お肉も大切に育てて最高のタイミングで1頭売りできるように注文を取ってくれる。

安定して大体何でも揃うスーパーは便利だし大好きだけれど、その便利さにあぐらをかいて、きっといろんな小さな商店や生産者を壊して無くしてきたのは私たちなんだろうなと、嫌でも考えてしまったり。

産地直送の食材を買っていると、よく手書きのお手紙とかが入っていたりする。こうして人に会わずにいるからなのか、遠くの生産者の方を近くに感じて温かいし、このコロナ禍の中、出荷先をたくさん失って大変なはずなのにこちらの心配までしてくれたりと、もうとにかくお腹も心も満たしてくれる!

こういう不安な毎日の中、美味しいものを食べると少し幸せな気持ちになる。なので、今後もしばらくは帰省できないだろうなと思う実家に美味しいのお裾分けとして、お魚を送ってみたり、「これ絶対喜ぶよなぁ」と思い出した友人にちょこっと差し入れたり、むしろ「嫌がらせか!?」くらいにどどんと送りつけたり、「今度は一緒に食べようねー!」の挨拶活動をちょこちょこ始めた。

会いたい友達がたくさんいて、みんなに届けるには程遠いけれど、生産者さんの手間と優しさに乗っかったラブレターを、お小遣いから細々と送り続けようと思ってる。

私が送ることもあるけれど、この頃はお友達からお手紙とかサプライズプレゼントがちょこちょこ届いて、嬉しさとありがたさと感動が極まってよく泣きそうになる(笑)。今はSNSとか超便利で、リアルタイムでも何でも届けられる時代に、アナログで届く手紙が物理的な距離をちょっと超えちゃうくらいにグッと心に刺さってくる。

こんなことを書きながら、私がダメ人間すぎて家からも全く出ないしポストさえも確認していなくて、せっかくの手紙を超放置しちゃってたりする無礼オチとかもあったんだけれど(笑)。

両親や友人たちとも、何だか遠距離恋愛みたいな気持ちで恋焦がれてるけれど、早く会いたいと願いつつもなかなか叶わないので、今週末は恋文のようなお手紙をいろんな人に書こうかな。しかし、可愛いレターセットなどを持っていないので、私の手紙はいつでもコピー用紙なのであります(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。