ぷーこの家電日記

第272回

週末の夜長には低温調理のササミで晩酌。チャーシューも美味しすぎてリピート中。

 2019年なったねー。などと言ってたのがつい最近な気がするけれど、もう3月も終わる!? とちょっと衝撃。丁度夫も私もそこそこ忙しく、なんかドタバタと過ごしてる日々。結婚したばかりのころは、共有のGoogleカレンダーとかにお互いの予定が入ったら入れると言う運用を試みたんだけれど、アナログ手帳派だった夫が面倒くさがってその運用は早々に頓挫。

 更に「今日飲み会入ったー!」とかって直前予定も多いもんだから、もうどうでも良くなってたんだけれど、この頃は夫も携帯でスケジュール管理してて、むしろ私が夫に「○日に予定入ったー」とか「私○日予定入ってたっけ?」なぁんて聞くだけで管理して教えてくれる。

 夫クラウドが一括管理&リマインドしてくれると言う、めっちゃステキシステムが出来上がった我が家。友人と約束する時に、「ちょっと夫に予定確認してみる」の意図は、家庭の調整と言うよりも、私のスケジュール確認だったりするのだ(笑)。

 そんな我が家では、週末お互いに予定が入ってない場合、特に金曜日の夜に「よーし、今夜はササミ行っちゃう?」と言うのが、合言葉と言うか号令的な感じ(笑)。夫が仕事帰りに美味しい精肉屋さんでササミ肉買ってきて、私が仕事帰りに日本酒を1本買って帰る。翌日畑仕事とかしたいから、一升瓶じゃ無くて一応四合瓶(笑)。そして、低温調理器でササミを調理して、わさび醤油で食べるのだ。お醤油は帰省の時に持ち帰る九州の刺身醤油。2人とも九州出身なのでこれは外せない。

 何度食べても何度食べても美味しすぎて、「これ高級日本食屋さんの味だぞー!」などと言いつつ、2人で、なんならササミ大好きな猫も一緒にキャッキャしながら、週末の夜長を撮り溜めたドラマとか見ながら過ごすのです。なんとチープな大贅沢!

 低温調理って本当にすごいなぁと毎回思うんだけれど、そんなこんなで我が家ではほぼ「ささみマシーン」みたいになってた。もちろん他の調理も時々はする。カオマンガイなんて絶品だし、魚をコンフィにしてから仕上げにバーナーでゴーと炙って堪能したりも。でも、ゆっくり飲める週末は、ササミをわさび醤油で食べると言うのが最高に好きなのである。

 そんな揺るがない我が家の週末つまみに、この頃入り混んできた有力おつまみ。それが「チャーシュー」である。豚のブロック肉にたこ糸を巻いて、醤油ベースのタレと共に真空袋に入れて、63℃で8時間調理する。チャーシューを作るときは、ちょっと自分に余裕があって、十分に睡眠時間が取れる時が良い。

 なぜならば、寝る前に準備して、8時間タイマーをかけて寝ると、丁度翌朝仕上がりの「ピーピーピー」というアラーム音で起きることが出来るから(笑)。そして起き抜けに250℃のオーブンに入れて5分~10分程度焼いて、表面をこんがりと焼き目を付けるのだ。

 なので、ササミのように当日「ちょっくら食べよっか!」みたいにすぐ準備できるものでもないんだけれど、かかるのは時間だけで手間はあまりかからない。作り置きで準備しておくと、その週はもうスゴくテンション上がる! 低温調理で作ることで、しっとりジューシー柔らか極上のチャーシューで猛烈美味しい。つまみとしてそのまま食べてももちろん美味しいけれど、ラーメンに乗せて良し、パンに挟んでも良し、食事のおかずとしても威力を発揮する。

 そして自家製チャーシューの凄いところは、チャーシューだけにあらず。副産物のように出来る残りのタレが万能調味料すぎるのである!!! チャーシューのタレは醤油:みりん:酒=1:1:2みたいな感じ。

 そこにネギの青いところとニンニクをスライスしたものを一緒に入れて、一旦火にかけてアルコール飛ばしてから、お肉と一緒に袋に入れて真空状態にするんだけれど、その中で豚肉を8時間もジンワリ煮るわけだから、豚肉の旨味がてんこ盛りに染み出しているワケで、美味しくないはずがないのだ。

 その美味しさは軽く想像の上を行く。もやしを炒めてタレでさっと味付けするだけで、無限に食べたくなる美味しさ。夫も「めっちゃ美味しいんだけど! この味付けは何!?」と絶賛。余りご飯に玉ねぎとチャーシュー刻んで入れて、チャーシューのタレで味をつけたチャーハンなんて、完全に美味しいお店で食べたような味!

 あまりにも美味しいものだから、友達の家にもついチャーシューを持って押しかけたりなんかしちゃった(笑)。低温調理器使うと、野菜も甘みが増したりめっちゃ美味しく仕上がるらしいので、豚肉ばっか食べてないで、もう1品我が家の定番おつまみを野菜で作りたいなぁと、思っているところなのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。