ぷーこの家電日記

第273回

今年の春は懐かしい人との再会の季節! 壊れたダイソンがまさかの……!?

 私の出身は福岡県。今も実家は福岡県。同級生が今どこで何をしているかはほとんど知らないけれど、SNSが普及してくれたおかげで、一部の人達とは未だに繋がりもあるし、この数年で懐かしい人達との繋がりも出来た。数年前に小学校時代の同級生からFacebookグループに招待されて、去年は初めて東京で少人数ながら飲みに行った。30年近くぶりの再会なんだけれど、面影はバッチリ残ってて、「野球帽被ってた時のまんまだね!」と笑ったり、小学校の卒業文集なぁんて持ってきてる人もいて、「ぎゃー! はずかしい! でも面白いな」ってなったり(笑)。

 子供時代の記憶って、大人になってからのそれとは格段に違うレベルで濃く残ってて、良いことも悪いことももの凄く鮮明だという事も再確認。本当にくだらない小さなエピソードを話していると、皆でまさしく芋づる式に色々出てきて話が全く尽きない。

 私の父親が70歳超えた今も、頻繁に楽しそうに同窓会に行ってる気持ちが少し分かった(笑)。利害関係が全くなく、共有してるものの大きさが凄いという関係はそんなにない。私の場合は、トラウマになる程にあまりいい思い出が無かったつもりの小学校時代だけれど、大人になってから感じる小学校時代はそんなに悪くないなと言う不思議な気分。大人になるって楽しいって事なのかもしれない。

 そして、これまたSNSでは繋がってた高校の頃の先輩が、4月から東京勤務になるという事で、これまた20年以上ぶりに会ったりした。変わらず綺麗で私の中ではあの時のまま。40歳を超えたこの歳で初めての一人暮らしでしかも上京という、中々ハード体験に私までドキドキしちゃう。

 何でも手伝いますよ! なぁんて気持ちではあるんだけれど、しっかり者なので、着々と準備を進めて行っててスゴい。引越しの準備で先日上京していたので、一緒に飲みに行ったり、お買い物に行ったり、家具の組み立てを夫と共にお手伝いしたりした。私たちが交流があったのは高校生の頃だからまだまだ10代の子供の頃。

 だから、買い物行く時に車を出したら、「運転してるの何か不思議(笑)」と言われたり、飲みに行っても「え? 先輩お酒なんて飲んじゃえるんですか?(笑)」みたいになったりで、何もかもが新鮮というか10代の自分と40代の自分が混在して不思議な気持ちなる(笑)。

 そんな私の懐かしさとは関係ない夫が、一緒になって彼女の上京を喜んでくれて、一緒に家具を組み立ててくれたり、一緒にご飯食べるのを喜んでくれたりして、何かもう頼もしすぎる!「何この仏のような人間は!」と、夫から後光を感じた。天井が高くて夫が居なかったら照明1つ付けられなかった! 暗い部屋で家具も組み立てられなかったし、何一つ出来なかったかもしれない。「もう足を向けて寝れないわ。方角分からないけど!」と先輩も言ってた(笑)。

 家具も家電ほぼ入って、新生活の準備はほぼ完了。段ボールや緩衝材の発泡スチロールなどを片付けながら、「あぁ、早く掃除機が欲しい」と言うので、「掃除機まだ買ってないの?」と聞くと、「え? 良い機種探してくれるって言ってたじゃない!」と言われた。

 掃除機何を買えば良いか分からないと言われた時に「じゃあ、いくつか機種選定するわ!」と、一人暮らし歴長いし、家電に触れる機会はそこそこ多い私が先輩風吹かせて言ってたのに完全に失念してた(笑)。

 そうしたらば、これまた仏の夫が、「ダイソンあるよ」と言いだしたのだ。我が家ではダイソンのDC74という機種を使っていたのだけれど、去年の夏くらいに調子が悪くなって、使えなくなった。サポートセンターに電話をすると、郵送しての修理とバッテリー交換(有償)と、後継機種V8の割引購入を提案された。

 一度電話を切ってから「どうする? 修理もそこそこ高いし、直らなかったらどうしようか」などと散々迷い、「新しい機種買っちゃえー!」と、割引で買い直した。その後壊れた掃除機はずっと放置されてて、いい加減処分しなきゃねーなぁんて言ってたんだけれど、年明けから家の断捨離などしている中、夫はそのダイソンの掃除機を捨てるのも惜しいと思ったのか、かなり分解して、綺麗に手入れして、更にバッテリーまで知らぬ間に買って、使えるまでに復活させていたのだ。

 そして復活させたばかりのタイミングで目の前に掃除機欲しい人が! スゴイ思し召し。「え? いいの?」という私と彼女を前にして、「引越し祝い」とかって言っちゃう夫マジで最高格好いい!

 そんなこんなで、この春からまた一緒もご飯を食べたり飲みに行ったり出来る素敵な人が近くに引越してくる。春は別れと出会いの季節と言うけれど、再会の季節でもあるなぁと、ますます楽しみな今年の春なのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。