ぷーこの家電日記

自動でオンオフできる電源タイマーが凄く便利で良かった

 1年程前に買ってずっと放置していたものがある。「24時間プログラムタイマー」と言うものだ。コンセントにこのプログラムタイマーを挿し込んで、家電の電源をこのプログラムタイマーに挿して使う。

 設定した時間になると自動で電源がオンオフ出来るので、節電や防犯に役立つ商品なのだ。温水便座の電源に使えば、昼間不在中は電源切って、帰宅前に入れる。というような節電になるし、夜に自動で電気を点灯するようにしておけば、不在を知られず防犯対策にもなる。クリスマスのイルミネーションを自動でつけたりもできるし、使い方次第で色々と便利な代物なのである。

 スマホなどと連携できるような物も売っているが、アナログ式で安いものは数百円から売っている。私が買ったのも物は試しだと、当時570円だったリーベックスの「PT25」という製品。

 私は節電のためでも防犯のためでも何でもなく、手作りの水耕栽培器を作ろうと思って買っていた。既製の水耕栽培器は、見た目は美しいし、LEDのオンオフはもちろん自動だし、水の中に酸素も自動で送ってくれるし、最高なんだけれど、結構なお値段がするので、そんなに増やせない。

 そこで、自分で水耕栽培器を作って、葉物野菜をザクザク作ろう計画だったのである(笑)。LEDライトも同じく買ったまま結構な期間放置されていた。

 夏野菜の種まきの時期になって、買っていたことをハッ! と思い出して、水耕栽培器では無く、苗を育てるための育苗器を作ることにした。だんだん暖かくなって来たとは言え、まだまだ寒い日もあるし、我が家のベランダは1日数時間しか日が当たらない半日陰の環境なので、家の中で、丈夫な苗を作ってから定植してあげたいのだ。

 ということで、LEDライトのサイズにちょうど良い大きさの段ボールがあったので、段ボールの内側に、光の反射と保温効果を狙って、100均で買ったアルミシートを貼り、天井部分を切り抜いて、その上にLEDライトを置く。という簡単な育苗ボックス作った。そしてLEDライトの電源をプログラムタイマーに挿して、朝の7時から19時まで電源がオンになるように設定してみたのだ。

 効果は抜群。ちょうど発芽していたミニ白菜を箱の中に入れてみると、たった数日で葉っぱがわっさー! と大きくなって驚く。私の植物栽培用のLEDは青と赤の光だけれど、青の光は葉を大きく育てる効果があり、赤の光は光合成を促すという効果があるらしい。

 立派に苗が育って嬉しい! 夏野菜種も続々と発芽して来たので、育苗ボックスの中に入れてワクワクして待っていた。だが、段ボールで作ったので、植物が息をするのと蒸発で段々とふにゃふにゃになって来た。ちょっと気になるものの、置いたまま動かすわけでも無いので、まぁいいかと放置していた。

 ある朝目覚めると、箱がぐにゃりと潰れて、LEDライトは箱の中に突き刺さり、葉っぱが何本か折れている。ぎゃー! と思いながら、慌てて苗を救出した。

 心当たりはある。我が家に数週間前にやってきた新入り猫だ。まだ人には慣れてくれず、私とも遊んでくれないのだが、私が寝る頃になると、嬉々として家中探検しているのを知っている。

 先住猫は「本当に猫なの?」とよく言われるくらいで、高い所にもテーブルの上にすら乗らないし、おもちゃや爪とぎにほとんど興味を示さない。肉を焼こうが魚を焼こうが、食卓にも全く興味が無いので、何かを倒したり壊したりする事は1度も無かった。

 先住猫がおとなしいので油断していた。潰されていくつかの葉が折れちゃったけれど、とりあえず大事は逃れて苗は無事。これはどうにかしなければと、その日のうちに、ホームセンターに材料の物色に行った。スチールラックでも買って、棚にライト付けて使おうかなとか、色々考えてたけれど、値段やら大きさやらで中々しっくり来ない。広いホームセンターで悩むこと30分余り。良いもの見つけた! これだ!

 という事で、無事めぼしい物を持って帰った。そして夫に「はい。これノコギリね。あとドリルでこうやってあーやって」と、丸投げする私(笑)。夫は、「はいよっ!」と、嫌な顔1つせずにDIYに励んでくれた。ありがたやありがたや。

 そして出来上がったものがこちら。じゃーん!

 収納ボックス天井を切り抜いて、LEDライトをぴったりはめ込んだ育苗ボックス! あまりのぴったりサイズに「私天才!」なんて言っていたが、作ったのは夫である(笑)。

 LEDライトは2つあるが、タイマーは1つしか無いので、電源タップを使って、2つ一緒にコントロール。これで我が家のベランダをいっぱいにしてくれる苗たちがスクスクと育ってくれそう! 苗を育てる時期が過ぎたら、この中でレタスでも育てようかな。LEDライトで育てた野菜は、太陽光で育てたものより栄養価が高かったりもするらしい。

 毎日電源入れたり切ったりするのは無理だと思って、試しに買ってみた数百円のプログラムタイマーが、こんなに便利だとは思わなかった! そして、収納ボックスなら壊れそうに無いので、猫様におかれましてもご自由にお乗りくださいと、頭脳戦の勝利にほくそ笑んでいる私なのでありました。

 まぁ、猫に頭脳で勝ったと喜んでいる私のレベルも怪しすぎるけれど(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。