ぷーこの家電日記

第215回

自給自足に憧れる私。野菜栽培に拍車がかかって止まらない

 この冬は葉物野菜がめちゃくちゃ高い! 変な気候が続いたりしたので仕方ないのだろうけれど、本当にびっくりするほど高い!

 我が家の場合は、意識して野菜を多めに摂るようにしないと、ついつい肉や魚に偏りがちで、「いけない。いけない」と野菜料理をなるべく作ろうと頑張るんだけど、冬は「鍋があればお野菜もたっぷり摂れるし、楽チンだしサイコー!」の季節。のはずが、葉物野菜が高いと致命的。

 普段なら、2人だけの世帯だし成長期でもないのでそんなに沢山消費しないのと、結構ズボラのザル勘定のため、「この頃、野菜高いよね」と言われても、「そう?」なんて疎かったりするんだけれど、流石の私でも「高っ!」と一目で分かる位に高くてびっくりする。白菜が1玉500円を超えたりすると、「そこまでして、私白菜が食べたかったっけ? 白菜に拘りそこまであったっけ?」と、買うのを凄く躊躇してしまう。

 結局、モヤシと豆苗最強! みたいになってしまうのだけど、そんな中「今こそ私の趣味が役に立つ時が!」みたいな感じで、細々と家庭菜園を楽しんでいる私の栽培熱がさらに加熱して、グングングングン上昇中。

 もともと数年前にユーイングの水耕栽培器「Green Farm」を買ったのがきっかけで、野菜を育て始めた。それまではサボテンさえ枯らしちゃうくらいで、まともに植物なんて育てられなかったのに、放っておくだけで、グングン成長するレタスに感動して、「水耕栽培めっちゃ楽しい!」と、ハマった。もう少し色々作りたいなと、ペットボトルやゴミ箱などを使って、ベランダで水耕栽培を始めると、案外いろいろ収穫出来ちゃったもんだから、調子に乗ってもっと作り始めた。

 そうすると、あまりにも増やし過ぎて、水を変えるだけでスゴい手間になって来て、水耕栽培ブームは終息にむかった。が、一昨年引っ越してベランダが広くなったのをきっかけに、水耕栽培は室内の水耕栽培器だけに絞って、とうとう土栽培に手を出してしまった。土は後々面倒になるから手を出さないつもりだったのに(笑)。

 どんどんエスカレートしていって、増えていくプランター。夫は咎めるわけでもなく、「洗濯物を干せるスペースだけは取っておいてね」と言うので、「まだまだいけるじゃん!」位な気持ちになっている(笑)。野菜栽培の仲間(?)も出来て、何を作ろうかと話したり、収穫した野菜の写真を見せ合いっこしたり、一緒に種を買って分けたり、完全に部活かサークル活動と化している。今ベランダで育てているのは、「水菜」「ほうれん草」「小松菜」「春菊」「スイスチャード」「芽キャベツ」「カーボロネロ(黒キャベツ)」「ミニ大根」「ミニ人参」「そら豆」「小ねぎ」だ。昨日貰ったミニ白菜も蒔かねば!

 栽培はめちゃくちゃ楽しいのだが、我が家のベランダには大きな欠点がある。日当たりがかなり悪いのだ。直接日が当たる時間は1日数時間という、半日陰のベランダ。そのせいで、成長がものっすごくスローで、中々収穫に至らない。この2ヶ月位、冬眠してるのか!? と思うくらい全然育たない。青々と元気ではあるのに伸びてくれないのだ。じれったい! この野菜高騰の今こそ、めっちゃ役に立てるはずが、全然戦力になってくれないのだ。

 TwitterやInstagramで、家庭菜園タグ付きの投稿を眺めては「白菜いいなー」「こんなに収穫出来ていいなー」と指を咥えている。日当たりのいいベランダが欲しい。いや、むしろ畑が欲しい! と、栽培欲が爆発しそうで、現実逃避含めて「貸し畑 ◯◯(最寄り住所)」などと調べたりしている位なので、中々重症だ(笑)。

 家の中では水耕栽培で「ルッコラ」「バジル」「ラディッシュ」「水菜」「亜麻仁スプラウト」がすくすくと育っている。やっぱり家の中は暖かい上にLEDの光もたっぷりと浴びて成長も早い。でも、「時々サラダをたっぷり食べる」程度しかできないので、やっぱりもどかしい。そして水耕栽培器は、葉物には威力を発揮するけれど、背の高い野菜を栽培することはできないので、やはりベランダのプランターにも本気出して頑張って欲しいのだ!

 そろそろ春夏野菜の種を蒔く季節がやってくる。何を育てるか友達とピックアップして注文しながら、「凄い量だね。野菜が高いとか言ってるけど、買った方が安いんじゃない? どんだけ広い畑持ってるんだ!?」と苦笑しつつ、でも数千円で半年間みっちり遊べる趣味って逆に安いじゃない! と開き直り、あれやこれやとたっぷり買ってしまったのであります。

 半日陰でも上手く育つ種類の野菜だけを育てたら良いのだけど、日を好む種類の夏野菜の収穫の夢もやっぱり捨てきれない。何とか改善しつつ「もう食べるのが追いつかない!」という、幸せな悩みを目標に育てて行くぞー! あぁ、やっぱり畑が欲しいなぁ(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。