調理の下処理

秋祭りの時期、リンゴ・砂糖・水だけで作れる「リンゴ飴」を楽しんでみよう

第97回

 暑さのピークが過ぎ去ると、秋祭りが行なわれる地域もありますね。お祭りの楽しみは、屋台でヨーヨー釣りや輪投げなどのゲームのほか、タコ焼きや綿菓子などの食べ物にもあります。そんなお祭りで定番の食べ物の1つが「リンゴ飴」。今回は、お家でもお祭り気分を味わえる「リンゴ飴」の作り方をご紹介します。

お祭り屋台の定番の1つ、リンゴ飴を家庭で作ってみよう

材料はシンプル、お祭りの雰囲気を演出するなら色付けもおすすめ

 リンゴ飴でコーティングに使用する飴は、砂糖に水を加えて作ります。用意する材料はシンプルです。リンゴは一般的な大きさのものを用意してもいいですし、もし手に入れば小さなサイズの姫リンゴもおすすめです。

 また、お祭りのリンゴ飴は、真っ赤な色合いが華やかですね。鮮やかな赤色は、食紅を加えて色を付けています。食紅は、スーパーの製菓材料のコーナーで購入できますので、お祭り気分を盛り上げるなら、食紅を使うのもおすすめです。

<材料(2個分)>
・リンゴ:2個
・砂糖:200g
・水:50ml
・食紅(赤):付属のスプーン1杯(約0.1g)

食紅をプラスすると、色鮮やかな屋台風に仕上がる

材料を加熱して飴を作り、リンゴに絡める

 まずリンゴを洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取り、5分ほど置いてよく乾かしておきましょう。リンゴの表面に水分が残っていると、飴が剥がれやすくなるからです。リンゴのヘタ部分に割りばしを刺して、下準備は完了です。

 次に、鍋に砂糖と水、お好みで食紅を入れて加熱します。食紅を入れるときは、水に溶かしてから砂糖に加えると混ざりやすいですよ。

 砂糖が溶けて、温度計が150℃ほどになったら火を止めてリンゴに飴を絡めます。飴を絡めたリンゴは、クッキングシートの上に乗せて常温で固めましょう。温度計がない場合は、飴をスプーンで少量すくって水を張った器に落とし、すぐに固まれば大丈夫です。150℃の状態の鍋は、全面に直径3cmほどの泡がぶくぶくと出てきた頃です。

温度が150℃に近くなると、直径3cmほどの泡が鍋全体に広がる

ラッピングするなら、飴が固まったらすぐに包む

 できたリンゴ飴をラッピングすると、お祭りの雰囲気がさらに高まります。飴は、長時間置くと表面がベタベタしてくるため、リンゴに絡めた飴が固まったらすぐにラッピングで包みましょう。リボンなどを付けると、プレゼントにもぴったりです。

 またリンゴ飴は丸かじりして食べることが多いですが、包丁で切り分けると食べやすくなります。割りばしを刺さったまま、割りばしを避けて切ると、リンゴの芯をよけて切り分けることができますよ。

飴が固まったら、すぐにラッピング

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。