調理の下処理

[調理の下処理57]嫌な食感とサヨナラ!「アサリ」砂抜きのコツ

「アサリ」に砂が残っていると、噛んだときにジャリッとして嫌な気持ちになりますね。今回は、海で捕れる「アサリ」の砂抜き方法をご紹介します。しっかりと砂抜きをするポイントは、浸す塩水の濃度と温度です。「アサリ」の住んでいた環境に近い状態にすると、活発に動いて砂を吐き出しやすくなりますよ。

 

手順1:海水に近い濃度の塩水を用意

アサリは海に生息しているので、海水とほぼ同じ3%の塩水に浸けます。砂抜き済みのアサリも売っていますが、砂が残っている場合もあるため、念のため砂抜きを行なうのがおすすめです。3%の塩水を作るには、400mlの水に塩小さじ2(12g)が目安です。

 

手順2:吐き出した砂の吸い込みを防ぐ

バットやボウルへ網かザル置き、アサリが重ならないように広げます。アサリが少し顔を出す程度まで、塩水を入れましょう。バットやボウルの底へ網などを置くことで、吐き出した砂を再び吸い込む心配がありません。

 

手順3:常温に置いて暗くする

塩水に浸けたアサリは常温に置きます。冷蔵庫へ入れると、砂を吐き出しにくくなりますので注意しましょう。また、アサリは暗いと砂を吐き出しやすいので、バットやボウルへ新聞紙を乗せます。乗せることで、アサリが吐き出した塩水が周囲に飛び散るのを防ぐこともできますよ。浸す時間は、スーパーで購入したアサリは3時間以上、潮干狩りで捕ったアサリは一晩ほどが目安です。

 

手順4:表面を洗う

砂抜きが終わったら、調理する前にアサリの表面をこすり合わせながら水で洗いましょう。そのあと30分ほどザルへ上げておくと、アサリが内部に溜めていた塩水が抜けて丁度良い塩加減になります。

 

アサリに砂が入っている理由

アサリは砂の中に隠れて生きています。殻から2つの管をだして、エサや酸素を取り込み、老廃物を吐き出しているのです。このとき、砂がアサリの内部に入ります。砂抜きは、アサリが生息している環境に近い状態にすることで、アサリの活動を活発にします。そして、砂のない塩水を吸い込んで吐き出し、アサリの内部にあった砂が抜けるのです。

 

 

じゅん(管理栄養士)

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。