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[始めよう薬膳レシピ41]夏バテに「熱っぽさを和らげる夏野菜のスープ」
2018年 8月 10日 18:00
猛暑の影響で、食欲が落ちていませんか。今回は、暑さによる熱っぽさを和らげながら、胃腸(「脾(ひ))=胃)の働きを良くしてくれる「ナス」を使った、夏バテ対策になるピリ辛スープのレシピをご紹介します。免疫力をUPする「キノコ類」や、渇きを癒したり、消化を良くする「トマト」も加えた1品です。お子さんや男性も好きな味付けなので、みなさんで召し上がってくださいね!
「熱っぽさを和らげる夏野菜のスープ」の食材効果
今回ご紹介するレシピは、「熱っぽさを和らげる夏野菜のスープ」です。スープに使う「ナス」は、「帰経(きけい・食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した経路のこと)」が「脾(ひ)」で、これは胃や腸のことなので、消化を良くして、夏バテによる食欲不振を解消してくれます。
シメジなどの「キノコ類」は、免疫力UPに役立ちますよ。また「トマト」は、消化力を上げるほか、美容効果もあるため、美意識の高い方にもおすすめです。
味付けに使うカレー粉は、「ウコン(ターメリック)」を含み、血流を促進するので、夏の体を活性化させるのにぴったりですよ。
「熱っぽさを和らげる夏野菜のスープ」の材料
<材料:2人分>
トマト:2個
ナス:2本
シメジ:片手に乗るくらい
オリーブオイル:適宜
塩:少々
黒コショウまたはコショウ:少々
水:400mlほど
カレー粉:小さじ2~3
コンソメ:1個
「熱っぽさを和らげる夏野菜のスープ」の作り方
1.トマトとナスはザク切りに、シメジは石づきを取ってほぐしておきます
2.オリーブオイルを熱した鍋で1.、塩、黒コショウを炒め、水、コンソメを加えて3~4分煮込みましょう
3.アクを取り、カレー粉を加え、塩、黒コショウで味を整えたら完成です
薬効1「トマト」
薬膳で「夏」は、「トマト」を始め、「赤パプリカ」「スイカ」「ニンジン」といった「赤い色」の食材が適するとされます。特に「トマト」は、適度な水分を含むうえ、胃の働きを助けるので、夏の暑さで弱った胃腸に効き、熱冷ましにもぴったりです。
薬効2「ナス」
「ナス」は、「涼性」という分類の食材で、熱冷ましになり、体から火照り(ほてり)を取り除きます。「トマト」と同じで抗酸化作用に優れるので、夏の日差しをたくさん浴びた体を癒すのにもってこいの夏野菜なんですよ。
冷たい飲料よりも夏野菜を
毎日暑いと、冷たいドリンクやデザートをどんどん摂りたくなりますね。もちろん熱中症対策では、適度な水分摂取や体を直に冷やすことも重要ですが、普段の生活では、冷たいものを摂り過ぎると、胃痛が起きたり、消化機能が低下して代謝が落ち、体調不良を招くことがあります。
そんなときは、今回ご紹介した「トマト」や「ナス」のほか「キュウリ」などの夏野菜で熱冷ましをすると、作用が穏やかで効果的です。季節の野菜やフルーツは、いつも体を助けてくれるので、上手に使ってみてくださいね!