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100均ハギレで自由自在!自分で作る「バイアステープ」作り方とコツ

布の裁ち目に縫い付けるだけで既製品のようになる「バイアステープ」、市販品で気に入る柄の物はなかなか見付かりませんね。今回は、ハギレを使って自分で作れる「バイアステープ」の作り方とコツを解説します。市販の「テープメーカー」を使えば簡単に作れますよ。失敗しないためのコツもご紹介するので、気軽なハンドメイドにぜひお役立てください。

 

「テープメーカー」を使って、バイアステープを作ろう!

バイアステープは、布の織り目に対して45度の角度(バイアス)で帯状に切り、幅の両端を内側へ折り込んだ布製テープです。織り目に対して45度の角度で切り取った布は、引っ張ると伸びる性質があるので、曲線にきれいに沿わせることもできるので、スタイや鍋つかみなどの縁取りに適しています。

 

手芸店などで購入できる「テープメーカー」は、バイアス状に切った布を差し込むと布の両端に折り目が付くので、テープメーカーから出てくる布の折り目へアイロンを掛けるだけで、きれいなバイアステープが作れます。テープメーカーには数種類のテープ幅があるので、作りたい幅に合ったテープメーカーを選びましょう。値段も1,000円程度と手頃なので、バイアステープをたくさん作るならもっておいて損はありませんよ。

 

バイアステープ作りで用意するもの

・布
・アイロン
・定規
・チャコペンなど印付けの道具
・布切り用ハサミ
・テープメーカー
・目打ち

 

布は、今回は100円ショップで購入したハギレを使用しました。ほかの布を包むので厚地の布は向かず、また布の縁を保護する役目があるので薄地の布もあまりおすすめしません。ブロードくらいの普通地の厚さが最も適しています。アイロンは、テープメーカーに通した布だけでなく、作る前にもう1度掛けると仕上がりがきれいです。定規は長めの物が使いやすいでしょう。チャコペンは、布を帯状に切るときに印を付けるために使います。ハサミは、長い直線を切るので、できればよく切れる布切り用のものが使いやすいです。テープメーカーは、今回は18mm幅用を用意しました。目打ちは、テープメーカーへ通した布を送るのに使います。

 

手順1:布を、テープメーカー指定の幅でバイアス方向に裁つ

下準備として、布に折り目やシワがある場合は、アイロンを掛けて凸凹をなくしておきましょう。シワが伸びていると、布を切るときの幅を均一にしやすく、仕上がりがきれいになります。また、布に「耳」がある場合は、耳部分を切り落としておくと、テープに耳の穴が出ないのできれいなバイアステープが完成します。

 

準備ができたら、布の織り目に対して45度の角度で線を引きます。使用する布の幅はテープメーカーの幅によって異なるので、テープメーカーの説明書に書かれている幅で、布へ印を付けましょう。今回は、バイアステープの出来上がり幅が18mmのテープメーカーを使用し、布幅を35mmに裁つように書かれていたので、35mmの幅でバイアス状になるように印を付けました(写真左)。印を付けたら、印に沿って布を丁寧に裁ちましょう(写真右)。使用したチャコペンが、アイロンで消えにくくなるタイプの場合は、ここできれいに消しておくと良いでしょう。

 

手順2:必要な長さになるまで、布を縫い合わせてつなげる

帯状に裁った布を、必要な長さになるまでミシンで縫ってつなぎ合わせます。

 

布は表同士が内側になるように合わせますが、このとき、布の左右の端をピッタリ重ねず(写真2)、上の布と下の布で少しずらすように重ねます。ミシンで縫うときの縫い代が5mmくらいになるように重ねると(写真1)、縫いやすくきれいに仕上がります。

 

ミシンで縫い合わせたら、ミシン糸の端を短く切っておくと、テープメーカーでテープを作るときに糸端が邪魔にならないので作りやすくなりますよ。縫い代はアイロンで割り(写真3)、飛び出した三角形の部分を切り取っておきましょう(写真4)。

 

手順3:布をテープメーカーへ通し、アイロンで押さえる

つなぎ合わせた布の端をテープメーカーの中へ差し込みます(写真1)。テープメーカーの中央に切り込みがあるので、そこから目打ちを入れ、布がテープメーカーの反対側から出てくるように送り出しましょう(写真2)。布は、幅の両端が折り込まれた状態で出てくるので、その部分をアイロンで押さえながら、反対の手でテープメーカーの取っ手を引きます。布が常に1~2cmほどテープメーカーから出るようにし、アイロンで押さえていくときれいにできます(写真3)。バイアステープが出来上がったら、縁取りに使う場合は半分に折ってアイロンを掛けます(写真4)。

 

バイアステープをきれいに作るコツ

テープメーカーへ布を通していくとき、慌ててテープメーカーを勢い良く引っ張ってしまうと、テープメーカーの中で布がずれ、折り目が均等に付かなくなってしまいます。テープメーカーをゆっくりと引きながら、テープメーカーの切り込みと、折られた布端の合わせ目を合わせるように意識するときれいに作れますよ。

 

また、テープのつなぎ目の部分は折り目が開きやすいので、手でそっと押さえながらアイロンをしっかりと掛けましょう。上にも書きましたが、布を1~2cm出すごとにアイロンを掛けていくようにすると、早く美しく出来上がります。

 

まとめ

手順は決して難しくないバイアステープ作りですが、急いだり慌てて作ると失敗しやすくなります。布の下準備、印付け、ハサミで裁つなど、基本的なことをゆっくり丁寧に作業すると、出来上がりが格段に違いますよ。

 

お気に入りだったけど古くなってしまったハンカチや、サイズアウトした子ども服などでバイアステープを作っても素敵ですね。

 

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。