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オレンジとクローブで作ろう♪香るクリスマスオーナメント「ポマンダー」

クリスマスの香りはオレンジとクローブで決まり!今回は、子どもでも簡単に作れる香りの飾り「フルーツポマンダー」の作り方をご紹介します。クローブの防腐作用でオレンジが腐らず、何年経ってもずっと甘い香りが続きますよ。部屋いっぱいに広がる甘い香りが、素敵な冬の風物詩になること間違いなしです!

 

フルーツポマンダーって?

ポマンダーは、ヨーロッパで魔除けや厄除けとして作られた香りのお守りです。古くは身に着けて持ち歩いたそうですが、いまではオレンジなどの柑橘系のフルーツにクローブを刺した「フルーツポマンダー」を手作りし、クリスマスに飾る習慣があります。オレンジ以外にレモンやライムなどを利用してもいいですよ。クローブを刺す形をアルファベット型などにデザインしても楽しいですよ。寒い日の室内イベントにピッタリなので、冬の恒例行事に手作りするのもおすすめです♪

 

材料と作り方

<材料>

  • オレンジ:1個(ネーブルなど、皮が硬く小さめの種類がおすすめ、皮が薄く、皮と実に隙間がある温州ミカンでは作れません)
  • クローブ:約50g
  • つまようじ:1本
  • マスキングテープ
  • リボン:100cm

 

<作り方>

オレンジへ十文字型にマスキングテープを貼ります。マスキングテープを避けて、爪楊枝で穴を開け、その穴へクローブを刺していきます。クローブがすき間なく並ぶのが理想ですが、間隔は最大でも5ミリほど。間隔が開きすぎるとそこから腐ってしまいます。クローブをすき間なく刺したら、マスキングテープを外し、リボンを結んで出来上がり。

 

お好みでシナモン、ナツメグ、ジンジャー、オールスパイスなどのパウダーを、まんべんなくまぶしても香りに奥行きが出ますよ。もし、白いカビが出てきたら、その部分へクローブを追加してみてくださいね。それでもカビの勢いが止まらない場合は、オレンジが大きすぎたのかも。残念ですが、小さ目のサイズで作り直しましょう。

 

どうしてオレンジが腐らないの?

防腐作用のあるクローブが、フルーツの水分を吸い上げながら乾燥させていくので、何年たっても腐らず、ずっといい香りを放つことができます。3年目くらいまでは水分が抜けていくので、見た目が小さくなり続けます。私は、毎年1個クリスマス時期に作っています。写真左は中国の柑橘系のフルーツで4年前に作った物、右は3年前に作った物です。2個とも、今でも甘く良い香りがします。

 

香りの効果は?

作業中はクローブを刺すごとにオレンジの甘い香りが広がります。オレンジの気持ちを明るくしてくれるフレッシュな香りと、クローブの深くスパイシーな香りのブレンドは、心の加温効果が絶大です!お友達と作れば絆が深まり、1人で作れば、悩みと不安から距離を置き、暖かい空気に包まれるような安心感が得られるでしょう。

 

シーズンオフにはどうする?

クローブには防虫作用があるので、私はクリスマス以外のシーズンは、紙袋に入れて衣装ケースの中へ入れています。大事な衣類を守りながら、次のクリスマスの出番まで待っていてもらいましょう。

 

 

宮本きこ(アロマテラピーインストラクター)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。2012年に自宅でアロマ教室を開き、のべ800名余りの方にアロマテラピーのある生活を提案してきました。何時もご縁を大切に、アロマの輪を大きく育てていきたいと思っております。