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【折り紙とハサミで切り絵28】くるんと丸い縁取りの「つる草」フレーム
2017年 11月 18日 07:30
折り紙とハサミで楽しむ「切り絵」シリーズ、今回は、葉っぱやドングリ、くるんと丸まった「つる草」を模したおしゃれなフレームをご紹介します。丸をくり抜く「つる草」の切り方をマスターすると、作品レベルも上がりますよ。出来上がったフレームで、メッセージカードも手作りできます。クリスマスやプレゼントへ、オリジナルのカードを添えてみてはいかがでしょうか。
ウォームアップ:「丸」を切る練習をしましょう
用意するものは、折り紙とハサミです。今回は繊細なディテールが多いので、「タント折り紙」など、厚手で強度の高い折り紙がおすすめです。「タント折り紙」は、大きい文房具店や画材店などで購入できます。作品のポイントは、くるんと丸まった「つる草」のモチーフを作ること。ですので、作品作りの前は、ハサミで「丸」を切る練習をして、ウォームアップしておきましょう。大きい丸から始めて、慣れてきたら、徐々に小さい丸を切る練習をするといいですね。
作り方1:下絵を描きましょう
今回の切り絵は、紙を縦向きに半分に折り、フチに沿って、枠だけを切り抜くように作ります。最初に下絵を描いてから切り始めましょう。紙の上下と左側の端から1.5cmほど内側に直線を描き、その線上の外側と内側へ葉っぱ、ドングリ、丸を描きます。この丸が、「つる草」の元になります。下絵は参考程度にして、実際に切りながら、葉っぱやドングリの数を増やしたり、位置を変えたりしても大丈夫ですよ。
作り方2:外側のラインから切りましょう
では、折り線側の上部からスタートして、外側の葉っぱやドングリを切っていきましょう。下絵の直線は、直線のままでもよいですが、写真のように、緩やかな「うねり」を付けて切ると、本物の「つる草」の雰囲気に近づきます。ぜひトライしてみましょう。上辺を切り、角まで進んだら、紙の向きを変えて縦のラインを下辺へ向かって切っていきます。ドングリは、頭のヘタの形をしっかりと作るように切りましょう。
作り方3:ここがポイント!丸を縁取って切る「つる草」
今回のポイント、くるんと丸まった「つる草」を作りましょう。最初に、下絵の丸の内側を切り抜きます(写真1)。次に、切り抜いた丸を縁取るようにして、2~3mm外側のラインを丸く切っていきます(写真2)。下絵の丸いラインを挟んで切るイメージです。ハサミの刃を大きく開いて、紙を回しながら切りましょう。丸の付け根の部分まで戻ったら、丸まった「つる草」の出来上がりです(写真3)。
作り方4:外側完成!内側を切りましょう
縦のラインを切り進んで角まで行ったら、ハサミの向きを変えて下辺を切り進めます。そして、折り線部分で紙を切り離します。次は内側のラインを切っていきます。紙を折ったまま、今度は下辺の折り線部分からスタートして、縦ライン、上辺へと切っていきましょう。葉っぱなどのモチーフをつなぐ「つる」は、2~3mmほどの幅を保つようにしましょう。切り進むほど2枚の紙が離れやすくなるので、切る部分の近くを指でしっかりと持ちながら切りましょう。上辺を切り終えたら、折り線の上部で切り離して完成です。
「つる草」のフレームの完成!
それでは、紙を広げましょう。「つる草」のフレームの完成です。くるんと丸まった「つる草」は、きれいに作れましたか?このモチーフが上手くできたら、上級レベルです!繰り返し切って、さまざまな大きさの「つる草」を作ってみるといいですよ。また、葉っぱをアイビーの形にしてみたり、「つる」の太さを変えたり、できるところから変えていくと、自分だけのデザインにすることができます。
アレンジ例1:オリジナルのメッセージカードに!
白い画用紙を半分に折り、内側につる草のフレームを貼って、写真やメッセージを入れれば、素敵なメッセージカードができます。色違いの折り紙でフレームを作って貼るのもおすすめです。切り絵を紙に貼るときは、スティックノリを使って、葉っぱや角などの要所にノリを付けて、少しずつ貼っていくようにすると、きれいに仕上がります。貼り方は、【折り紙とハサミで切り絵5】を参考にしてくださいね。
◇【折り紙とハサミで切り絵5】ワンちゃん切り絵を、ブックカバーアレンジ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162388.html
アレンジ例2:重ねて貼ってアートに!
今回の作品は、ディテールが繊細で、切り絵らしい美しさに満ちています。作品を柄入りのペーパーや色違いの折り紙で複数作って、ずらして台紙へ貼ってコラージュすれば、立派なアートに仕上がりますよ。